見出し画像

小3から英語を学びなおしてみよう(その5)

その4からの続きです。今回見ていくのは Unit 5 です。


「Let's Play おはじきゲーム」と「♪Let's Chant♪  What do you like?」というのがよくわかりません。


ページをめくると左側上にこんなのが。

ちなみにこんな再生音声を聞いてのゲームです。「なんばーわん。はろー、サヨ。ほわっすぽーっどぅーゆーらいく?」「あいらいくばっすけっとぼーる」「ほわっふーどどぅーゆーらいく?」「あいらいくおーれんじーず」 

ああなるほど①の子はサヨちゃんというのですね。「ばっすけっとぼーる」と答えているのと「おーれんじーず」と答えているので、正解はこちら。

こんな感じに②は「タケル」で③は「ろばーと」くん。それぞれ何か好きなスポーツと食べ物の名前をいうのでそれを聞き取って線を引かせていきます。


これがよくわかりません。「友だちのすきなものをよそうしてたずねよう」とあるのだけど

音声データを聞くと、「はーいべん、ほわっふるーとどぅーゆーらいく?」「あいらいくすとろべりーず」といったやり取りが続きます。この音声データを使ってどうやって「友だちのすきなものをよそうしてたずねよう」というゲームをするのでしょうね。

教諭の工夫の余地を残してあるのだと思いますが、どう工夫しろというのでしょう。私なら「そんな工夫いちいちする暇ないわ、さっさと指導マニュアルくれ!」と怒るかもしれない。

ちなみにこの音声データ、「はろーあいあむえー」と聞こえる箇所があって何だろうと思って聴きなおしてみたらどうやら「はろーアヤメ」ですね。アヤメという日本の女の子に「ほわっふるーどぅーゆーらいく?」と問いかけて「あいらいくばなーなず」と返ってくるの。そんなのにいちいち「おー、なーいす」って返してくるのが実に英会話教材です。ほかにも「あいしー」(I see)とか挿んでくるの。


右ページへ。これは何か動画を生徒に見せるようです。

音声データは文部科学省のほうでウェブ公開されていましたが、こういう動画については著作権の関係で学校関係者しか視聴できないようパスワード制になっています。ここです。


これは「Activity」とあるので、おそらく教師の自由裁量でやるようです。「友だちが何がすきかをたずね合おう」 うーむたぶん「はろーカオル、ほわっふーどぅどぅーゆーらいく?」「あいらいくぴっざ」とかやり取りさせるのでしょう。

ちなみに「ピザ」とか「いちご」とか日本語で書きこませます。とにかく聴き取り優先、それから鸚鵡返し的に「ぴっざ」とか「すとろうべりぃず」とか言わせるのです。

文字に頼らないでどこまで英語を教えられる…わけないんだけど中1からの英語の授業までにそこそこ体を慣らしていくのを優先事項にしているのであればこんなものなのでしょう小3。


子ども英会話教室に通っていたときのことを思い出します。これに似たようなことをしていた気がします。二つ上の姉のほかに、私よりももっと学年の下の子たちもいました。その後ほかの子ども英会話塾にまわされ、さらに小6からは学校英語塾に通わされてとまどったのを思い出します。同じ英語のはずが、まるで違うものに思えたのです。こういう子ども英会話→学校英語の段差を味わった身としては、今の小3英語教材を分析していくにつれていろいろ思い出すところ大で、気が荒れていく気がするのを感じつつあります。


その6へ続く!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?