「ハウドゥーユードゥ?」が出てこない!
これの続きです。
エレン・ベーカーせんせ…ではなくんてエイミ―・クック先生の初授業です。生徒さんとの質疑応答から。
ああまた「イエスアイドゥー」文が出てきてる。「ノー」で区切らずその後に「ノットバイバイク」とか続けたほうが相手には威圧感を与えないで済むとか、いろいろ言いたいところですがそこはぐっとこらえてこの文を取り上げます。
How do you come to school?
(学校にはどうやって来ているの?)
中1のこんな初めのほうでもう「How」が、それも一般動詞である「come」といっしょに使われている様には、私も驚きました。これまでは中1の後半でおそるおそるこのペアがデビューしていましたが、それに比べると半年前倒しのカリキュラムになっているのですね。
さて皆さんここに注目。
Grammar(文法)がここで語られています。これにも少々驚きました。この前の版では、中1前半でこんなに露骨に文法について触れていなかったように思います。うろ覚えなので後で確認してみますが。
それからここにも注目。
「小学校の単語」とあります。つまり小6までにすでにこれだけ習っているのですよ今の中1生。「favorite」(お気に入りの)なんて旧課程では確か中2でしたよ初登場。「P.E.」(体育の授業)は旧課程では登場すらしていなかったと思うし。
小学校のうちに 600~700 習うのです。旧課程では中学の3年間で1,200ではなかったかな? ということは現在はこの半分以上を小6終了までに習っているのです。
ここで文法、というか例文を再度見てみましょう。
「How」が出てきますが、これを見てぱっと気づいたことがあります。この教科書、「ハワユ―」とか「ハウドゥーユードゥ」とかのあいさつ文がここまで本テキストとしては出てこないのですよ!
ここ、覚えていますよね。
「How are you doing?」とかの「How」系あいさつ文は出てきませんね。そういうのはすでに小5でおけいこ済なので、中1にもなっていちいちやらせる暇あるかってことのようです。
そういうわけで「How」は、いきなりこういう凝った文のパーツとして現れます。
それから「what」も、中1のこんな早い段階で、こんな凝った文のパーツとして出てきます。
「What’s this?」(これは何?)みたいなのは「体」で覚えさせられているので、中1ではさっさと「頭」を使わされます。
What do you have for breakfast?
(朝食にはどんなのを食べています?)
もっと驚いたのは、ここです。
「come」(来る)がこのページでデビューしています。
小学校ですでに 600~700 の英単語になじんでいるというのに「come」は習っていないのは、なんだか不思議です。
さらにびっくりなのは、ここ。
これは「SVC」文です。旧課程では中1後半でおずおずとデビューしていたと思うのですが、今は中1前半で出てきてます。
「体」で叩きこむことが小学校英語で解禁されているので、中学でも「Sounds nice!」(いいですねー!)でひとまとりのフレーズとして「体」で覚えさせるのはアリってことになったようです。
[続く]
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