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「ハワユー?」は「体のぐあいは?」とも聞こえる

これの続きです]

ところでこの章では、メグが放課後の級友たちの様子を撮ってまわっています。なんのつもりなんでしょうね。

それはいいとして、以下はカイトくんとのやり取りです。

これもちょっとばかり困ってしまう会話文です。第一に、

How are you, Kaito?

この呼びかけ、二通りに読めてしまうからです。

  1. どうも、カイト。

  2. 具合はどう、カイト?


カイトの返事も、少々あれな風です。

I'm really excited!

もしメグの「ハワユー」が②のつもりであるならば、

How are you, Kaito?
(調子はどう、カイト?)

I'm feeling excited!
(熱い気分だよ!)

とカイトくんにはレスポンスさせてあげたほうがそれっぽくなるのですが、この後メグはこう言い放つのです。

Why?
(なんで?)

つまりメグは、カイトがこれから練習試合に出るところだって気づかないで尋ねているわけです。

そういうわけでこの会話文、会話として磨きようがありません。いえ磨くことはできるのですが「I'm feeling really excited!」(今熱くなっているよ!)とかに磨いてしまうと、中1のこの単元では少々逸脱してしまうので、こういう風に磨くわけにはいかないのです。

見ての通り、このページの狙いは「want to …」(…したい)フレーズをデビューさせることです。

もう少し後で習う「to 不定詞」の予告編も兼ねていますね。


続く


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