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Harbor / Taylor Deupree


Apple Music で、好きなミュージシャンの関連ミュージシャンを辿り、好みの音楽に出会いやすくはなった。ただ、同じような音楽が次から次へと出てきて、なんとなくすぐ飽きてしまうこともある。

ど壺にハマり、だけどこれだ!思うものに辿り着かず、Apple Music のなかをうろうろしていた。だんだん自分が何を求めているのかすらわからなくなってきたころ、Taylor Deupree に出会った。もう音楽的に何がどういいとかそういうのはどっちでもよくて、俺が聴きたかった音はこれだ!という、もうそれでしかなかった。

シンプル過ぎるくらいのループされる音と音。ひとつひとつ音が異様に心地よく、美しいので、延々と聴き続けることができる。音楽のいちばん根幹には、この心地よさがあってほしい。その真髄のような音。

今、自分が歌う歌もの曲の方向性についてとても悩んでいる。作りたい音はあるし、作れる音の幅もずいぶん広がった。ただ歌をそれ自体にのせておもしろくする方法はいまいち定まらず考え続けている。考えることは楽しいと言えば楽しいけど、形になりきらぬ状況にヤキモキもしている。

Taylor Deupree の音楽に歌はない。歌はないけど、この上に歌があったら、それはそれでおもしろそうだなと思う。それだけ自由度の高いアンビエント作品だということだと思う。そういえばアンビエントは、環境に溶け込むものなので、歌を歌う環境がそれでもなんらおかしくない。

もしかすると俺はアンビエントミュージックのことをどこかで勘違いしている部分があったのかもしれない。そに手の音楽をたくさん聴いてきたせいか、俺の頭のなかはアンビエントミュージックをアンビエントにしようとしなくなっているかもしれない。

あらためて体験としてにアンビエントミュージックを研究してみるのもいいかもしれない。そこに答えがあったら、そんなにうれしいことはない。

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