1/5(水) フェラーリでドライブ

今日は在宅ワーク終わりにドライブにいった。
あまり乗り気でなかったのだが、私の家の前までフェラーリできたというので、誘いに乗ってみた。


きてくれたのは、東大の医学部に籍を置きながらヘッジファンドで年間1.5億を稼ぐ秀才くんで、私が若かりし頃付き合っていた男の子だ。
彼は自慢のフェラーリで夜の首都高をぶっとばしていた。私は隣でスピードに怯え、肝を冷やして脇汗をかいていた。派手でかっこいい車だとはかろうじて思うが、私はあまり車に興味がない。


彼は私と同じ小学校の1つ上だ。お互い小学生だった当時、彼は私のことが好きで、私は全く興味がないにも関わらず、すれ違いざまに側宙(手をつかずに横に回転する大技)を見せつけてきたりした。それからちょうど2倍の年月を生きたが、人間は変わらないものだなと思った。


ひとしきり車を乗り回したのち、六本木にある彼のマンションにお邪魔した。
デスクにはディスプレイが6個あり、誰しもが1個目に想像する“トレーダー“すぎて感動した。
私は経済について浅学非才の身。経済の知識といえば、「需要曲線と供給曲線の交点が市場価格だ」とかちょっと考えれば誰でもわかるようなことくらいだ。ここぞとばかりにヘッジファンドで70億を運用する彼を質問攻めにして、金利が上がると株が下がる理由や、株の「空売り」の仕組みとメリットなどを教わった。


帰りは彼がウーバーで車を呼んでくれた。マンションのロータリーに迎えにきたのはベンツだった。
普通のタクシーでいいのに、指定して呼んでくれたようだ。
ベンツに揺られて自分にマンションの前まで着くと、運転手さんがわざわざ降りて後部座席のドアを外から開けてくれた。私は満面の笑顔でお礼を言って自分の住むマンションに入った。


私は普段から笑顔が多い方ではあるが、店員さんなど接客してくれる人に対して笑顔をみせることはまずない。余裕がある時だって明るめの声でお礼を言うにとどまる。
しかしベンツの運転手さんに対しては自然と、破顔一笑して感じ良く「ありがとうございます」と挨拶をしていた。
立場が人を作るとはよくいったもので、ほんとにその通りだと思った。
以前マツコデラックスの番組で、「分不相応なほど超高級なダイヤのネックレスを身につけて過ごしたら女性はどう変わるか」という検証をしていた。被験者の女性は、日に日に美しくなり、上品な振る舞いを手に入れた。
身につけているダイヤに見合う人間になろうという意識が働くようだった。


ハイブランドに対して少し斜に構えてしまう自分だが、こういう効果は期待できるので侮れない。
近々なにかしらハイブランドのものを購入してみようっと。

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