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健康は数値だけでは測れない と痛感した出来事

20代でバセドウ病を発症した。
家系的に甲状腺の疾患がある人はいないため、
おそらく環境要因(ストレスなど)での発症。

年末に投薬を始め、2月下旬には甲状腺ホルモンなどが正常値に収まった。

順調に寛解に向かっている。
そう思って、日々の仕事やプライベートはセーブしなかった。

数値が安定していれば、平気だと思っていた。


3月中旬のある日。

朝起きたら身体に力が入らず、ベッドから起き上がることができなくなった。
なんの前触れもなく、本当に急に。

自分でも何が起こっているかわからず、
ギリギリ這い上がれたタイミングで病院を受診。
バセドウ病であることを踏まえ、うつ病と診断された。


私がうつ病?
そんなことないでしょ。


そう思いながらも診断書をもらい、
医師には休職か時短勤務を勧められた。

帰り道、受けた診断に対しての悲しさなのか、単に辛いのか、それとも悔しいのか、、
よくわからないけど涙がとめどなく出てきた。


家に帰ってみたものの、
何をやろうにも、身が入らず
好きだったはずのドラマやYouTubeも
途中で内容が頭に入ってこなくなった。

なにもかも、どうでも良くなってしまい、
楽しかったことが楽しくなくなっていた。

初めてのことの連続に、終始焦った。


私は病気がわかった時、
つい数値だけに目を向け、
回復していると思い込んでいたけど、
肝心な心の健康に目を向けるのを怠っていた。

心の健康が損なわれると、
人って今まで楽しかったことが楽しめないし、
美味しかったはずのご飯もいまいち味がしない。
何を食べても砂を食べているような感覚しかないのだ。


そんなこんなで、やっと異常な状態だと認識した私は、
医師の言葉に従いとりあえず2週間、仕事を休むことにした。



2週間で治るかはわからないが、
次の日に仕事に行かなくて平気、という状態は
少しでも私の心の健康に良い影響をもたらしている。(と信じたい)


まずは好きだったことを今まで通り楽しめるように。
ご飯が砂ではなく美味しいと感じられるように。


朝一度起きても、お昼に眠かったら眠ればいい。
お風呂だって入りたくなかったら無理に入らなくていいし、
ちょっと元気な日は、陽の光を浴びながら、
時間を気にせずゆっくりお散歩なんてしちゃったり。

そうやって少しずつ、自分を取り戻していこうと思っている。



普通の生活が送れるって、
当たり前ではなくて貴重だということ。


忙殺された生活の中で忘れ去っていたことを
心と身体に気づかされたのだった。

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