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【留学生活のコツ】韓国で日本の味に近づけるための調味料たち


海外生活を始めたばかりは、見るもの全部が物珍しくてワクワクするものですが、それも長くなってくると日本の味が恋しくなってくるものです。
しかし、現地で日本のものを買うのは高い。でも、日本の家族や友人に何度も送ってもらうのは気が引けるし、いつ届くかはっきりしない。という問題があります。
そのため、現地で簡単に手に入る調味料で故郷の味に近い味が出せると、長くなった海外生活のストレスを少しでも減らせそうですね。

今回は、私が三年間の韓国留学生活で、日本のレシピで料理するため実際に自炊で使っていた韓国の調味料を紹介します。
すべて、韓国のマートやcoupangで購入可能です。

1.調味料のさしすせそ


日本食の味付けの基本といえば、「さしすせそ」です。
砂糖と塩は、特に日本と違いがないので買いやすいものを買えばいいと思います。
ちなみに 맛소금は味塩で味の素が入っているタイプです。
日本のうま味調味料の味の素もマートに売っていますが、韓国製の미원のほうが見つけやすいのでうま味調味料を使いたい場合はこっちでもいいでしょう。

日本食では酢の酸味は好まれる味ですが、韓国食では酢の物のような酸っぱい食べ物は比較的少ないと感じます。
しかし、日本でポピュラーな穀物酢など、種類は一通り売っています。
私は日本にいる時からリンゴ酢を使っていたので、留学中も同様に、写真の普通のリンゴ酢を使っていました。

リンゴ酢

ちまたでは、빙초산という石油を原料にした安い酢があるという話もありますが、私はマートで見たことありません。
韓国人も明らかに身体に悪いものは口にしないので、発酵酢を使うのが普通だと思います。
そんなに心配しないで、오뚜기などの大手から発売されている中から、普段使い慣れている種類の酢を選べばいいでしょう。

日本食の中で1番欠かせないのが醤油ですね。
韓国食も醤油ベースの味付けは多いですが、日本ほど種類豊富に無い印象を受けます。
味も日本のものとの違いを感じるので、どうしても、こだわりも製品があるのなら日本食を専門に扱うマートや地元から持ってくるのが確実かと思います。
韓国人の間でも日本の醤油に対する関心が高いので、卵かけご飯のための醤油など特徴的なものなら大手マートでもあるのかもしれません。

韓国では主に、국강장, 진강장, 양조간장, 3種類があります。
個人的に、加熱料理がメインで濃口醤油に近い진간장が1番幅広く使えるので愛用していました。

醤油

日本にいた時は、キッコーマンしょうゆやしぼりたて生しょうゆを使っていました。
比較すると、少し진강장のほうが甘いような気がします。
塩味が強い薄口醤油が好みの人は국강장のほうが使いやすいかもしれません。

味噌は、日本の中でも地域性が強く現れる調味料です。
私は地域的に豆味噌をよく使っていましたが、やはり全く同じものはありません。
日本の味噌は韓国の味噌と区別されて미소된장として売られています。
探せばインスタント性の味噌汁もありますので、醤油に比べて日本の味噌は探しやすいです。
個人的に、コチュジャンのような辛味が加えられた味噌は好みでないので、在来式の淡白な味の豆味噌を使ってました。

在来式豆味噌

これ単体で日本っぽい味にはなりませんが、使い勝手が良く、好みの出汁などを加えれば馴染みの味にかなり近くなりました。

2.何のダシを使うか?


日本食と韓国食の大きな違いをひとつ上げるとしたら、出汁の味だと思います。
日本にいたときは、カツオや昆布、チキンベースに野菜ダシも合わせたコンソメを主に使っていました。
韓国も、昆布やイワシやオイスターソース、牛肉ベースのダシダを使うなど、風味が少しこってりとしているような気がします。
マートで、だしパックとしてお湯を沸かして出すものも売られていますが、やはり韓国で顆粒のダシ調味料といえば、ダシダが主流のようです。

日本では、醤油のかわりにめんつゆ1つで味を決められてすごく便利なんですが、基本的には醤油+かつおだし+水で作れます。
このかつおだしがものすごくポイントになりますが、探した結果写真の商品が重宝しました。

カツオだし

商品名にはマグロって書いてあるんですが、原材料を見るとカツオと鰹節で作られていました。
塩がすでに入っているので、実際のレシピより塩を減らすなどして味を調整しないといけないものの、これが入るだけでめちゃくちゃ日本の味になります。
おすすめです!

それと、ダシダの牛肉ベースが苦手な人や味の素のコンソメキューブをよく使う人は鶏ガラスープを使うのをおすすめします。
私は、日本でも有名な李錦記のチキンパウダーを使っていました。

鶏ガラスープ

液体タイプの鶏ガラやチキンスープも売っています。
私は、保存のしやすさで粉末タイプを選びました。
コンソメキューブのようにこれ1つでは味を決めるのは難しいですが、使い勝手がよくあっさりした味を作れます。


3.料理酒の代用

日本食でよく使われる料理酒やみりんの代用として買いやすく使いやすいのは、韓国焼酎です。
청하ならコンビニで手軽に買え、米ベースの焼酎なので他の焼酎や酒類より近い味になります。
無くても問題ないのですが、鍋や煮込み料理の時にあると味に深みを出せます。
購入する時は、身分証の提示を求められることがあります。

韓国焼酎

これだけ揃えれば、料理研究家のリュウジさんなど日本向けのレシピでご飯を作りやすくなります。


4.あると便利なもの

次は必須ではないけれど、日本のレシピでよく見る材料の代用になるものを紹介していきます。

マヨネーズやケチャップを何にでもかけるマヨラーさんやケチャラーさんは、韓国製ではなく、 ハインツを使うのおすすめします。
韓国製は日本製に比べて酸味が無く、日本でよくあるブロッコリーにつけたりポテトサラダに使ったりするのに向いていません。
韓国でもキューピーマヨネーズが売っていますが、大容量だったり高かったり、近所に売ってないなど買いにくさがあります。
キューピーと味は違いますが、ハインツなら韓国人にも有名で見つけやすく、味も無難なので使いやすいと思います。

トマト系の味付けが好きな人はトマト缶を使うことも多いと思います。
韓国だと、日本ほど安く300~400グラムの使いやすい分量のものを見かけませんでした。
少しめんどくさいですが、切ったトマトとトマトジュースを合わせるという方法もあります。
トマトジュースは近所のコンビニで買えるものを使いました。

トマトジュース

料理に使うものは後から味付けをするので、砂糖などの調味料があまり入ってないものがおすすめです。

あと、冬になると豆乳鍋などを食べたくなりますよね。
日本だと鍋の素が売っていますが、甘辛い味付けが主流の韓国では豆乳をメインにした料理よりは牛乳を使うことが多い気がします。
ロゼ系も牛乳や生クリームを使ってます。
韓国の豆乳は、日本のキッコーマンほどいろんな味付けは無いものの、いろんな豆やナッツを合わせたものなどポピュラーな飲み物の1つです。
個人的には매일우유からでている無糖の豆乳があっさりしていて、そのままでも料理にも幅広く活用できて便利でした。

豆乳

また、冬になるとシチューが食べたくなります。
しかし、韓国では日本のカレーは人気があっても、甘ったるい白いシチューは食べないようです。
ルーなしでちゃんとしたシチューを作るのは大変ですが、料理研究家のリュウジさんの豆乳を使ったレシピにとてもお世話になりました。
例えばこれです。


5.生姜について

あと、韓国ではあまり使わないけれど日本ではよく使われる食材に生姜があります。
韓国でも生姜チューブや刻み生姜を冷凍したキューブがあったりと手に入れるのは簡単ですが、日本のものと少し味が違います。

これについては韓国と日本の食に詳しいペク・ジョンウォン先生が、豚の生姜焼き紹介しながら次の動画で説明しています。

ペク・ジョンウォン先生のおっしゃるとおり、香りが日本のものより強くツンとくる感じがしました。
生姜スープなどの日本のレシピで作る時は、ちょっとずつ味見しながら調整したほうがいいでしょう。

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