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子育ての悩みは、解消することが大切なのではなく、悩んでいられることが大切

昨年、「父親が子育てに与える影響などを研究してみることにしました」という記事を書きましたが、その準備MTGを子育て学会の加賀谷先生と詰めてきました。

懐かしき街、渋谷

東急沿線育ちで、最も近い都会が渋谷であり、大学時代は渋谷キャンパス。新卒で就職したアパレルメーカーも渋谷区で、実は渋谷には縁が深かった私ですが、新南口ができたあたりから渋谷駅の変化についていけなくなり、今では地上にやっとの思いで脱出し、やたら街を見上げてキョロキョロする、たまに上京する都会に不慣れな人になってしまいました。

アパレルメーカーに勤めはじめた頃は、服のローテーションが追い付かず、毎日仕事帰りにファイヤー通りなどの古着屋さんに寄って、翌日着る服を買って帰っていたことを思い出します。
あれから20年以上が経ち、ビーバップハイスクールでも有名な宮下公園はMIYASHITA PARKに生まれ変わり、スラップショットとかバックドロップといった往年のセレクトショップも入れ替わり、懐かしさと驚きが入り混じる街。もう庭とは言えません。

ヒカリエで研究内容を吟味する

世の中では様々なアンケートが行われています。興味深いものも多く、参考になりますが、研究となればそこからさらに一歩踏み出して、何かしらの有用性や新規性が欲しい。そのような視点で、どのような調査をするか、意見交換をしながらベースを作ります。

加賀谷先生とはキッズデザイン賞がきっかけでご縁があり、子育て学概論など教わる機会をいただいています。
今回は研究のほかにも濱帯プロジェクトについても共有させていただき、学生の皆様にも帯を使った抱っこやおんぶを体験する機会が作れないか、また学会の皆様にも共有する機会が作れないかなども相談させていただきました。

子育ては悩むことが大切

「子育ての悩みは、解消することが大切なのではなく、悩んでいられることが大切」というのは、加賀谷先生の子育て学概論の中でも特に印象に残っているもののひとつです。

子育てにおいては子ども、父親、母親などの個性が尊重されることが大切で、何が良いのかはそれぞれ違います。
例えば、我が家の子育ての方法が正しかったかどうかは、子どもたちが将来人生を振り返った時に明らかになるのだと思います。子どもたちが「良い人生だった」と思えればありがたいですが、残念ながら答えが出るときには私はその答えを知る術はないでしょう。
だからこそ、子どものことや子育てについて悩むことは、子どもや子育てについて真剣に考えている証拠で、悩んでいられることがとっても大切なのでは、と教わりました。

悩みがないふりをして生きることは、悩みに向き合わないこと、悩みに無関心になることなのかもしれません。子育てについては、夫婦で、家族で共に悩みながら、時にはぶつかりながらも分かち合い、寄り添いながら進んでいくことがとても重要なんじゃないかと思うのと、自分たちの価値観を大切にしつつも、他の家庭のやり方や考え方、それぞれの価値観を受け入れていくことが多様化を認めることの一つなんじゃないかと思ったりします。

父親の生き方としての子育て

そんなわけで研究は近い将来に具体的な動きがあると思います。
また具体的に研究を進めていくことで、皆様にも具体的にどのような連携ができるか相談できるようになると思いますので、ぜひぜひその際はお力添えをいただきたく思います。
父親の生き方としての子育て研究、是非よろしくお願いします。

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