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2023.10.19 宝石の海を泳ぐ魚

先日、さいたまスーパーアリーナの骨董アンティークフェアに行った。こちらのイベントは4年ぶりの開催らしい。私も骨董巡りは久しぶりで、前日からわくわくしていた。

さいたま新都心駅に着いたのは13時過ぎ。
駅前には、ヘアセットをバッチリ決めて可愛くおめかしした女の子がたくさんいた。ただオシャレして遊びに来ているわけではなく、イベントかライブに参戦するんだろうなという雰囲気。

たまアリでライブがあるのかな、帰りの時間が被ると電車が混むだろうし夕方ぐらいには帰ろう、と考えながら会場へ向かう。

それにしても誰のライブなんだろうと思っていると、たまアリに続く道にのぼりが立っているのが見えた。駅前にいた子たちと同じような雰囲気の、キラキラした女の子ののぼり。文字を読んで、ようやくわかった。=LOVEさんのライブだ! のぼりと一緒に写真を撮っている女の子がたくさんいた。楽しそう。

それにしても、オタクは推しに似るって本当なんだな~。物凄くしっくりくる光景で、ちょっと感動してしまった。もちろん男の子のファンもたくさんいたけど、女の子は=LOVE大好きです!!! って感じの見た目の子が多くて微笑ましかった。


……と、たまアリに集まるオタクを見ただけで謎の満足感を覚えつつ、今日の目的である骨董アンティークフェアの会場へ。

どこから会場に入るんだろうとキョロキョロしていたら、階段を下りた先にあった。たまアリの入り口前は若い子で溢れていたけど、階段を下りるのは落ち着いた年齢の方しかいない。なんだかしっとりしている。いいぞ。

こういう光景を見ると、おばあちゃんを連れてきたくなる。おばあちゃんが懐かしいと思える何かに出会えたかも。

階段の上からオタクたちの賑やかな声が聞こえた。

会場に入ると、入り口に店舗配置図が置いてあった。AからM列まである。あと壁サークルみたいな位置にもお店がある。オタクなのでコミケと比べてしまう……。

お店の数はめちゃくちゃ多いわけではないけど少なくもない、満足感のあるオンリーイベントぐらいの規模。着物や食器、壺や置物、アクセサリー、おもちゃなど、ジャンル(?)がわかれていなくて、お店がごちゃ混ぜに並んでいて面白い。

ただブラブラ見てまわるだけでも楽しいけど、今回は目当てのアイテムを決めて巡った。小物と木の小箱が欲しい!

まずはじっくり一周して、二周目三周目で買い物した。13時半ぐらいから、2時間と少しうろうろしてたみたい。あっという間の2時間だった。楽しかった~。

けど、どうしても好みの小箱を見つけられなかった。綺麗な陶器の小物入れにちょっと心を奪われつつ、結局買ったのは三つ。(陶器は帰りに割りそうで買えなかった)

全部で2000円

可愛い魚のブローチと、ペンダントと、ガラスのボタン。
この魚のブローチは、大人っぽい落ちついたアクセサリーと一緒に並べられていて、それがどうにも可愛く見えて買ってしまった。この子だけワッペンみたい。可愛い。宝石の海を泳ぐ魚。

本当はこういう小物をまとめて入れる小箱が欲しかったんだ。もう自分で作るしかないのか?

マッチ箱と小さいパーツ

前に骨董市に行ったときはマッチ箱を買ったので、一緒に買った小物を中にしまっている。


売り手も買い手も落ちついた雰囲気で、なんとも居心地のいい空間だった。あの光景を覚えていたいので、買い物中に会った人たちを記録しておこう。

  • 短剣(?)の前から一歩も動かないお爺さん。じっと見つめて、買うか買わないか悩んでいた?

  • 指輪を自分の指にはめて、「私に合うサイズどこ~?」って照れくさそうに笑っていたお姉さん。1000円ぐらいの可愛くて安い指輪がたくさんあった。

  •  レトロなワッペンを吟味していたお兄さん。片手に何枚もワッペンを持っていた。欲しい物をたくさん見つけられてよかったね。

  • 「お前はこの色が似合うよ」って妻にアクセサリーを見せるものの「それはあまり……」と断られていたお爺さん。その後も一生懸命選んでいて良かった。

  • 買い物している様子を、スマホで配信していた外国の方。ちらっと画面が見えたけど、なんのアプリなのかわからなかった。写真撮影は禁止ですって張り紙しているお店もあった。

  • 壺とか置物を売っているお店で、「これは江戸時代のものですか?」「明治です」という会話を聞いた。いつの時代の物なのか何もわからずに見ていたので、詳しい人だ……と思った。

  • 14時過ぎ頃「もう片づけの準備したいな……」と呟いていたお店の人。一応今回のイベントは17時までなので、早くない!? と思ったけど、自分も同人イベントに参加する時わりと早く撤退したいタイプだった。

  • 可愛い手芸のお店で「あなたって本当に天然よね、おもしろ~い」「あなたは逆に真面目過ぎるって言われない? おもしろいわ~」って、ふわふわした笑顔でバチバチに喧嘩していた女性二人。どちらも上品な見た目なのに、ずっと煽り合っていて良かった。

  • 「あと五千円しかないから……あと五千円しかないから……」と呟きながら、商品の前で悩んでいたお姉さん。結構買い物した後のようで、大きい袋を抱えていた。

  •  「今度はもっと早く来て、途中で休憩してからまた午後買い物したいね」と楽しそうに笑い合っていた女性二人。わかる。


楽しかったなぁ。
今度はコップが欲しい。割らずに持ち帰ることができるか心配で、いつも買うのをためらってしまうけど、ずらりと並んだ色とりどりのコップを見ると欲しくなる。次は好みの氷コップを探そう。


会場を出た後、せっかくさいたま新都心にきたので、近くの本屋で御書印(書店版の御朱印のようなもの)をいただいてから帰った。

紀伊國屋書店さん

御書印についてはこちら↓


自転車がいつの間にかパンクしていたり、帰宅後突然の腹痛に襲われたりしたけど、いい一日だった。

近々海に行く予定なので、魚のブローチも連れて行こう。

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