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[八丈島]島人たちを訪ねて。

地に足つけた生活をしたい。

 願えば叶う。また来たいって願いは、思いのほかすぐに叶った。(2019年10月の頃)
島人(注:hachidoriちえみオーナー)がしたいことの下見を兼ねて里帰りするという。hachidori勤務のネイリストでお友達の千秋ちゃん(天才)も一緒。島達人の島人と、にわかファンの私、そして島初上陸の友達といく旅。色々な人たちからの視点が学べて面白そう!

 そうはいいつつも、実はその時期、PCと携帯を手放せない1年で一番戦いのアドレナリン放出する時期・・・。

いいのか、自分そんなときに行って。

 いい。そりゃ100%のコンディションでいけたらベストだけど、私の人生の8割ぐらい、ずっとそんな感じじゃなかったっけ?
 きっとなるようになるさ。ならないかもしれないけど!

体内に島エネルギーを注入。

 島人はシンプルで思い立ったら即行動。安心のアイランドコーディネーターTAROと事前に相談をしてたよう。委ねる旅。委ねられる幸せ。優しくピュアなTAROの笑顔に再会しホっとする。腹ペコの胃袋もホッとさせようと明日葉うどんの名代一休庵さんへ。がっつりとこしのある手作り麺に明日葉が練りこまれている。揚げたての天ぷらが大きい。美味い。
はじめましての4人の会。ちょっと緊張。自己紹介とかしたりして。新鮮。

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 食後は島の神様にご挨拶しに薬師堂へ。おじゃまします。爬虫類たちこんにちわ!
豊かな八丈の山のふもとから湧きあがる清らかな湧水と神社で心と身体が清まっていく。観光で一人で来たら、こんな時間や場所をみつけられる知識も余裕もない。ここって気持ちいいんだよって信頼できる人(TAROさんや島人)に連れてきてもらえると、なおさらとっても嬉しい。
 日常でもこんな場所を見つけようとすること。そういう時間を割こうとする気持ちになること、少なくなりがちだ。自分の住む町の中で秘密の場所探し、探してみようかな。そして大事な友達を連れてきて一緒にいい気持ちになるの。・・ よくない?

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癒香さんにて一息。

 流人が玉石を運び連ねた玉石垣が残る大里。島の昔の暮らしや生活に思いをはせる。ぶらり散歩の道の先には癒香大郷セラピーカフェが。ラッキーなことにオーナー由木子さんがいらっしゃり、みんなでご挨拶。「こんにちはー!」

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 手作りで民家をリノベーションして作られたほっとする空間。
島に住み、お気に入りの場所をみつけて、その場所に自分だったらどう住むか、こういうのあればいいなぁって思いを一歩一歩現実にされてきたお話しをうかがう。
 その人だけしかみれない特別な世界は表現してはじめて周りに伝えることができるんだね。  

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足湯きらめき。

 トンネルの先の坂上へ。ここの足湯、のーんびり足をつかりながら海をぼーっと見つめる時間が最高に贅沢。ここ、密かにかなり好き。次はビール持参してクジラの季節には遠くにクジラを探したり。波のきらめきにうっとりしたり。ずーっとゆっくりしたい。
 たくさんの緊張が足の裏から溶けていくのを感じる。お湯の温度が場所によって違うのもいい。

みんなで足湯

ハチドリ仲良し

急がなくちゃ夕日が落ちる。

 絶景の夕陽を空間舎さんでみようと、慌てて坂下に降りてきた。あなたにはその価値があるから。
 うっそうと茂る林の中、道なのか、なんなのかわからない道を通りたどり着く場所。お店のインテリアも、おいしい手作りのスイーツやカフェも素晴らしく、好き。そりゃぁ、みんな噂するし、おすすめするよ。
 オーナーのママやパパが我流で好きなものを集めたらこうなったという。好きなものに囲まれておいしいと思うものをお客様に出して喜ばれる。ほんとに自信があって地に足のついた人間ってこういう人達のことをいうのかな。

空間舎ママ

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島の天気。

 1泊2日、2便だと1日が終わるのも早い。今夜の宿リードパークリゾートホテル八丈島にチェックインすると、こんな雨!
 都市生活で感覚が衰えてこのいきなりの天候の変化が全く予測できない。島の暮らしの厳しさ、その中で暮らす生活の心の持ちよう。こんな時期にさらされている今だからこそ島人たちから学ぶことは多い。生き物はみんな抗うことのできない大きなものの一部でしかないんだと。

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くじらやさんの夜は深い。

 島人と島人の出会いの旅は到底にわかファンの観光客ひとりではたどり着けない場所、人に魔法のように出会わせてくれる旅でもあった。
 夕飯は、フーズバー鯨家さん。(注 クローズされたとの事(涙)。 おかみ、お元気でしょうか。お身体、腰痛はなおったでしょうか。)古民家をそのまま使ったお店で、まるで親戚のうちにお呼ばれに来たと錯覚するような居心地のよさ。おかみの独創的な料理(おいしい)とお酒、さらに八丈島乳業専務、チーズ職人の魚谷孝之さんも加わりリアルな島の生活話へ・・。楽しくて一度も携帯や時計もみることなくて時空がゆがんだのかと思った(下の写真はおかみのダイビングのマスククリアの話(なんでや)。)。

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島人(左)魚谷氏(右)

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ゆーゆー牧場はリードパークリゾートホテルそば。

 昨晩の魚谷さんの思いを聞いて、どうしてもゆーゆー牧場のジャージー牛に会いたくなり朝挨拶させてもらえました。おだやかでかわいかった。
 自然の状態でストレスをなるべくへらして育てられているジャージー牛の絞り出すお乳をつかって作られたジャージープリンやジャージーソフト、ヨーグルトは八丈島旅にはマストアイテム。リードバークホテル、スーパー浅沼やその横のジャージーカフェ、ビジターセンターのカフェにてゲット。都内でも手に入れられるところがあるので自粛あけたら今度買いにいってみよ。
 ジャージー牛の生活と同様、豊かな島の自然のおかげで身体の自立神経が整うのか、人間のわたし、ものすごく滞在中はお通じがよくなります。自然と身体が整っていくのを感じる。動物も人間も本来の在り方を取り戻すには自分の本来の生まれた場所、自然の中でありのままに生きることが大事なんだね。どうやって私は日常でそれができるようになるんだろうか・・。

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黄八丈の機織り体験。

 天使TAROはくじらやのおかみさんの施術に行くので、わたしたちは午前中は八丈民芸やましたさんにて黄八丈の体験に。
 とっても知的に高度な知恵がないとできない作業。手や足をつかいながら、いろんな神経をはりめぐし、数学的なセンスも必要な織物。八丈島の昔の人はほんとに頭がいいし、クリエイティブだなぁと感心する。
(ちなみに民芸やましたさんの黄八丈サブレ 島人にレコメンドされゲット。素朴な味がハマる。)

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藍ヶ江水産で念願のくさや定食。

    最後の日のお昼は藍ヶ江水産のくさや定食。こちらも人気で混雑していました。
 「くさや」という「臭い魚」というネガティブな印象を一周回ってポジティブにさらに漁業も含めた視点で水産業をおしゃれに捉えたデザインやブランディングがされているなと感じた。
 本人は欠点だと信じ込んで、自分に自信がないと思いこんでいるんだけども周りから見たらそこが魅力だったり、その部分がその人となりを構成している一番の強みだったりすることがある。自分ではすっごいその欠点から離れて俯瞰して見つめるか、第三者の全く関係ない人に冷静にコメントもらうことでしか全然きづけない領域なんだけど。
 自分でもきづければいいよね。くさやのよさ。くさやだからいいんじゃんって自分が自分でどうどうとアピールしてたらもっとかっこいくなる。
 くさやをおシャレに販売することを成功されていることをみて、ネガティブ思考になりがちな自分の思考についての脱却方法について思いをはせてしまった。わたしが無言になっているときは8割以上そんな妄想です。

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トンネルのむこうへ。

 時間がたつのは早い。そろそろ帰ることを考えなくてはいけなくなる時間。もう一度TAROさんと落ち合い、中之郷へむかって坂を上がっていく。
 千秋ちゃんが心からTAROさんに打ち解けて本来の笑顔がみえるようになる。心から人とつながる瞬間。その瞬間にたちあえてすごくうれしい。

 裏見が滝の前の神様の木。色と光がきれい。

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古民家カフェ

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与えられている。

 やっと慣れたねというときに、私たちに時間が追いつき、わたしの携帯が鳴り、怒りモードのアドレナリン放出の現実の自分に引き戻される。こんな時にネガティブオーラを発散して周りに迷惑かけちゃってるかも。ほんと自分ってかっこ悪いってその時は思ってた。
 だけど今こうやって振り返ってみると、別に一生懸命生きて仕事頑張ってんだからそういうことってあるよねと思う。(くさやだっていいところある)。
 それよりこうやって一緒に面白いことしようと思える友達に出会えたこと。現実と向き合いながらも、自分たちのめざす道や夢、居心地のよい空間や場所、好きなもののために行動しているかっこいい人たちに会えたこと。これってすごく恵まれて、与えられているよね。
 

 私はこれから何を人に与えられるのか。旅の終わりは新しい旅の始まりです。

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