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[八丈島] リトリートを超えるリトリート

 この1年間で3度目の八丈島への旅から帰ってきた。2019年5月、10月、2020年3月と5か月に一回のペース。

 ダイビングツアーで一度昔訪れた。今はやってない。車の免許もない。ゴルフもしない。釣りもしない。ただ、へとへとに疲れた私のバラバラした心と身体を整えるために、がっつりと手つかずの自然にどっぷりとコネクトできる。ほんとの自分に戻るためだけの訪問。

 そんなに来ちゃって何がいいの?

 うん、そうだよね。その質問に答えるためにちょっと旅を振り返ってみようと思う。

照れ屋でピュアな島人が誘うから。

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小さな身体で男前な大きなエネルギーをもつこのゴッドハンドちえみ嬢(溜池山王でリラクゼーションサロンhachidoriを経営するオーナー)に誘われまたきてしまった八丈島。今回のテーマはリトリートを超えるリトリート。島人ならではの旅、ただ、信じてついていこう。それだけ思った。(ついて行ってよかった。(後日談))

朝4時起き1便にのり砂風呂。

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AM8:30. 在宅勤務とPCの前でレポートの締め切りまでピリピリしていた昨日の私。明日のわたしが八丈島の海岸でオーナーちえみ嬢とちえみ嬢のお友達の麻衣子さんに出会い、二人に砂に埋められるとは想像もしていなかった。想像していたよりもいきなり。そしてまだ潮風もひんやり。ビキニはまだ早い。午前中の砂浴はごっそりと毒素がでるという・・。

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・・・・そうやって埋められた。もはや誰だかよくわからない。ヤクザの人の制裁なのか?荼毘に付されるときはこんな気持ちか?などと人生や死について思いをはせること10分。砂の中はピリピリとして、じっとしているとお腹の中がムズムズと動き出す。おお、これは自分の自然治癒力ががっつりと働いている!と考えている間に意識は遠のき・・2時間潮騒と船の音、ウミネコの鳴き声、太陽に照らされる。そう、人はこうやって海から産まれいつか海に還っていく。人はただの地球の1分子でしかない・・そんなこと感じた。。土に還る。プレシャスタイム。

誰も免許を持っていない・・人は支えあって生きている。

AM11時半ごろ。適当に洋服をきてバス停へ。バス旅は、空港で配布されているバスの時刻表と地図はマストハブ。1時間に1本のそのタイミングにあわせてギリギリまで何ができるのか、その問いと常に向き合う。車がなくてはいけない。5分おきに電車がこない生活。そんなものなんかなくても何とかなる。生きるため、前へすすむために何したらいいのか甘ったれた世界でついオフになっていた自分の好奇心のスイッチがオンになるのもこの瞬間だ。不便って誰がきめた基準や?

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観光客のみなさんOnlyで手にできる2日間バス、温泉乗り放題BU・S・PAはなるはやでゲット。裏にはバス停が。頼むぜ、BUSPA.(しまったところ忘れて探しまくるわたし。お財布などにいれておいこう)

 おなかすいた・・・これから観光無理。できないことはできないと言える自分でいよう。古民家と島グルメ。

時間との闘いの観光旅、時に決断が迫られる。観光オアご飯。
朝4時半ごろから起きている私の胃袋は大声でいった、「YES, ご飯プリーズ」と。

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お腹がいっぱいになれば、元気百倍!星5つの いそざきえんさんのランチの後でおもいっきしハイジ気分も堪能。地元の人はあまり食べない島料理。ホワイ?灯台もと暗し。わたし観光客として子供心とともに思う存分楽しみつくすよ!(↓ 楽しんでいる様子)

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こんなテンションのわれらを温かくむかえるむかしの富次郎商店休憩所のみなさん。いろんな本やTシャツ、ドリンクやおいしいソフトクリームもあり、近所にあったら絶対毎日通いたい場所。

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「ギョサン」そうそう。八丈島マストハブアイテムのギョサンもここでゲットできる。

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砂あそびした形跡をみやぶられた。ごめんなさい。天然温泉万歳。

末吉温泉(みはらしの湯)は八丈島へ来たならば一度はいってみたい天然温泉だ。バスでごとごとゆられて数十分。タクシーで前回きたら3-4000円空港からかかったので、ここは迷わずバス一択。電気自転車は通常の足だと無理な距離。無理。MURI。諦めよう。撤退も明日へ向かう前進の決断だ。

日替わりで温泉の場が変わるのですが、↓のテレビで取材されるほうの温泉には入ったことがない。。入りたい。でも入れないときがあるからまたくるのであろう。作戦なのか? 親切な温泉のお姉さんたちに着替え場を砂だらけにして迷惑もかけたり、お世話になりました。またうかがいます。

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ごとごと帰りもバスに揺られ。おセンチになってしまう。
わたしの眼にきざまれた八丈小島に沈む絶景の夕日はぜひとも本物をリアルにご体感いただきたい。

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そして、ホテルもよりのバス停から2KM。30分かけて励ましあい歩いた。もうリトリートってなんだ?限界を想像越えたリアルな体験。KIZUNA?絆、感じた・・。オーナー。夜はよく眠れるぞ! (そのあと島居酒屋・喜八さんにて夜グルメ+ディープに語れった夜も楽しかった・・。)

豪雨のふれあい牧場。島人の父なび、はんぱなし。

旅2日目朝8時半。翌朝はあいにくの曇り今日は雨になるらしい。女子高生の心よりうつろいやすい島の天気。いつまでもつのか。今日もバスなのか?NonNon今日は島人の父、清隆さん登場! 車のナビはずっと一か所を止まったまま動かなくても島の裏道も自由自在。なんて頼もしい助っ人!!

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 今日は八丈富士もご機嫌ななめのなか、まずはふれあい牧場。こんな風に牛たちと触れ合える場所。天気よかったらほんとにいいみはらしの中ゆったりとすごく牛たちと景色が楽しめる場所です。
 北半島は八丈小島がとても近くみえるのと、島の地形全体の豊かさが楽しめるところ。地元ならではの清隆さんの北半島の見どころ紹介に笑いっぱなし。島の人の暮らしや歴史を感じられる北半島。また来たい。

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黄八丈めゆ工房=>古民家カフェ=>裏見滝。雨。

寒いし、雨が強く、午前中は雨プラン 中之郷へ。
 黄八丈めゆ工房のこと、ずっと黄八丈ゆめ工房って言ってた。夢があっていいじゃんって思っていたけど、「めゆ」ってオーナーの方のお名前らしい。人の名前をおろそかにしてはいけない。だけどいまだに心ではゆめ工房って呼んでる。ごめんよ。めゆ。

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 そしてここで清隆さんとSAY GOOD BYE。こんな素敵な父と子、いいなぁってうらやましく思った。この二人に会えたから旅が素晴らしいものになった。ほんとに今回の旅の感動はうまくいえないけどこの写真一枚につきる。どんな場所へいってもどうあっても、やっぱり人と人と出会いとつながり、笑いあう時間があれば幸せ。そう再認識させてもらえたことに感謝。

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 そしてお昼の前だけど古民家カフェにて(この後会うTAROさんに教えてもらった)野草の会で作っている野草のハーブティーが飲めるので、ハーブティーと甘いものを。囲炉裏と心和みまったり空間。何時間でもいられる。
 2便が欠航になったらしく、東京組が時間つぶしい大勢やってくる。(やばい、今日3便で帰れるのか??心配の黒雲がかかってきた)

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 席を譲りつつ残された限りある時間で裏見が滝で魂の浄化。八丈島初めての山ガール麻衣ちゃんにぜひみてほしかった。山の神様ありがとうございます。

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そしてこの後、甲子園の敗戦球児のようにずぶぬれで歩くわれらを八丈島一周道路でみつけてくれて(待ち合わせしていたんですが)拾ってくれたのはそう、天使、TAROさんでした(天使TAROさんについては別記事を最初の旅日記に別途書く予定)。サンキュー。エンジェル。

島グルメをつかった本格派イタリアンピザ堪能。

 天使TAROはそのまままだまだ島グルメの食べたいというわがままな私たちの要望にこたえて、島レモンをつかったジュースや、あの八丈島乳業のジャージー牛から作られているチーズを豊富につかって石焼窯でがっつりと焼いたおいしいピザがたべれるピザパラディーソに連れて行ってくれた。
ご夫婦が内装をご自身で手掛けてリフォームし、パワフルなアートが展示される店内。一瞬ここが島なのか、どこなのか忘れてしまう・・。
 そう、なぜならここはパラディーソ(天国)だから。
ポップでポジティブなエネルギーを歩くパワースポットTARO先輩の教えとともにがっつりハートに吸収するのであった。また会えますように。

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このドキドキはなに。飛ぶの飛ばないの?

結論から言おう。3便、その日飛びました。(ありがとう。パイロット。)

ピザ食べた後、天使TAROさんに島の胃袋を支えるスーパーあさぬまへ送ってもらい、民芸あきでゆったりとした時間でお土産を探す。

だけど、雨風がやまず、めっちゃドキドキしながらレーザー雨雲探知機と航空会社の運航状況をチェックしていました。たぶん雲からいって飛ぶだろうとおもっていたけど、そのあと欠航の場合のホテルなど島旅にはつきものであるということを心に刻みました。
<この日学んだこと。>濃霧の場合は2,3便は機材がレーザーがないので着陸できない。強風の場合は(方向によって)可能性あり。また島の飛行機機材は、夜を八丈島空港では過ごさないので、羽田発便が八丈島へ着陸した場合飛ぶ可能性が大。

この経験もふまえて、島旅。はらはらするパチスロ好きなだめんずに翻弄される女子の気持ちよみがえった。

リトリートを超える、リトリート、羽田につくまで。いや、家で八丈島のお土産を全部食べ終わるまで。島レモンでつけたシロップがなくなるまで終わることはないし、心と身体を癒し続ける旅なのでした。

そしてまた訪れてしまうんでしょう。島旅、いや、もはや、仕入れに・・。

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ありがとう、旅に誘ってくれたちえみさん、そして一緒に楽しんでくれた麻衣子さん、そして何よりもちょっぴり照れ屋で好奇心旺盛で、正直で毒舌だけど愛すべき島の人々!

さ~て次はいついくかな。











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