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創業2年を迎えて、色々思うこと!

2024年6月で創業2年を迎えました

空いてる窓からこんばんは。ファーストペンギンの末吉です。
気まぐれのように書いているnoteですが、本日もお付き合いいただき、末吉家先祖代々、心より御礼申し上げます。

6月1日で弊社ファーストペンギンは丸2年を迎えることが出来ました。
かねてよりご愛顧いただいている、お取引先の皆様はもちろん。弊社で働いてくれているスタッフに感謝です。

さて、独立して自分でお金を稼ぐようになって早10年以上、手前味噌ながら自称中堅戦士を自負している末吉ですが、会社を創業し社長になって2年、それはそれは大変濃厚な2年間を過ごさせていただきました。

曲がりなりにも、ほんの少しだけ人間の器が大きくなったと自負していて、独立してからの12年間の喜怒哀楽をこの2年に凝縮したような、それはそれは濃厚な2年間でした笑。

そして、これから起業を目指している全てのアントレプレナーに起業することの楽しさや、大変さを知っていただき、それでも一人でも多くの人が起業してくれることを夢見て、この2年間の自分の心境を赤裸々に吐露していきます。是非最後までお読みいただき、その暁にはいいねボタンをクリックしていただけると「僕のnoteすごくバズってるんだ」とTwitterで1000回くらいリツイートしたいと思っていますので、何卒よろしくお願いします。


役員報酬を決めないといけない

さて、起業するにあたって、現在お付き合いのある税理士事務所の超優秀なスタッフを紹介してもらい、会社設立にあたって一通りのレクを受けました。

会社を作ると社長の給料は役員報酬で、1年間は固定にしないといけないということを知らされます。それまでは個人事業で固定費や外注費を払って残った分を好きに使う、ザ・ドンブリ勘定だったので、体感毎月100万以上、好きに使っていたのですが、経営者になると売り上げが良かったから今月は多めに、売り上げ悪かったから今月は少なくといった給料(正確には役員報酬)の取り方はできないです。

ということを初めて知り、創業初年度なので、かなり少なめに設定しました。
(少なめに設定しすぎて前年度の税金で地獄を見ました。創業1年目は毎月2万円くらいしか自由に使えるお金がない、超貧乏人でしたwww)

会社を作った日のこと

会社設立のレクを受けた2ヶ月後、今から2年前の2022年6月1日に鹿児島市東千石町にあった元ホテルを改装した、8坪程の坪1万、割とキレイな事務所でファーストペンギン株式会社を創業しました。

会社を創ったといっても、事業をそのままスライドしただけなので、売上の入金先もスライドするといった具合で、知り合いの経営者の方に今日から法人になります、今後ともよろしくお願いします。と電話をして、数日後、行政書士の先生が「登記できましたよ、社長おめでとうございます」と、登記簿謄本を持ってきて、という感じで、決意新たにという感じでもなかったです。

実感がなかったなという感想です。

ただ写真だけは撮っておこうと思って、当時アルバイトで今は鹿児島本社の責任者を任せているスタッフと写真を撮りました!


銀行口座とクレジットカード作るのめっちゃ大変。。。

会社名義の口座を作るのが結構大変でした。口座を作るだけなのに、反社会性力でないかといった、質問はもちろん、子供の頃から現在に至るまでの生い立ち、なぜ映像制作をやろうと思ったのか?などなど、お前はメンヘラ彼女か?というくらい銀行の担当者にとにかく色々聞かれます。結果3つほど法人口座を作ったのですが、結構疲れました。

一方、金融機関の皆さんからの問いは自分の事業が本当にこれから伸びていく可能性があるのか?伸ばしていくためにはどういったネクストアクションを考えているのか?重箱の隅をつつく質問が多く、自分を俯瞰して見ることが出来ました。

そこには、この人は自分の口から吐いた事をやり切る力があるのか?会社をやるからには、覚悟決まっているのか?といったエールも込められていたのかな?と、振り返って思います。そして、口座を作った後、「資金を貯めてから設備投資しますので借入は考えていません」と言った際に、「お金を貯めてから事業を拡大すると、時間がかかります。事業をスピードアップさせる為、先にお金を借りて、借りたお金で時間を買いましょう。」という言葉に不安と衝撃を受けながらも、震える手で、出来たばかりの法人印を捺印してお金を借りました笑

クレジットカードは個人時代、付き合いのある会社にそのままお願いしたのですが、いかんせん提出書類が多くて大変で、1ヶ月くらいかかりました。会社名義のカードは早めに申し込みしておく事をお勧めします。個人のカードで建て替えると処理がかなり面倒です。

スタッフの社会保険証ができて、ビビるwww

法人化した!と最も実感した瞬間が、従業員の健康保険証が発行された時です。

自分の社会保険証が出来た時は何も感じなかったですが、社員の社会保険証が出来て、初めて他人の人生を責任を負うことを嫌でも実感させられます。会社が潰れたら路頭に迷う人が出てくるという超リアルな実感です。
あたりまえですが「俺、飽きたからこの事業やめるわ」なんてことは死んでも言えなくなりました。今でも会社が潰れる夢を見て、目が覚めますwww

そして翌月から社会保険料の請求が来るんですが、こんなに高いのかよとビビります。社会保険料払うために仕事しているのか?と思うほど、高くてビビります。

しかし、他人の人生を背負う覚悟が出来て、本人にとって耳の痛いような指摘が出来たことも事実です。

「お前の為を思って言っんのに、その態度は何だっコラっっっっ」みたいな事を大人になって他人に偉そうに言えるのは、給与や賞与や社会保険といった赤の他人の人生を背負った時なのかなと思います。

昨今、人手が足りない業務はフリーランスにアウトソーシング。固定費が極力かからないような事業展開をよく見かけますし、僕自身フリーランス時代はその考えだったんですが、事業を大きくスケールしたい時は、是非誰かの人生を背負う事をオススメします。スタッフを抱えて事業を内製すると、格段にスピード感が違います。そして朝令暮改の無茶振りもまぁまぁ受け入れてくれます。スピード感が体感値3倍くらい変わります。

3日前に決めたビッグプロフェクトがイマイチうまくいきそうにないから3日後、全部やり直して、3日目の午後からリスタートするくらいのスピード感でブンブン振り回しても、なんとか着いてきてくれるような気がします。

誰かの人生を背負う覚悟があればですが。(あくまで私の主観です)

事務作業が超苦手ということに気づく。。。

個人事業の頃から大の苦手だったのが、月末の請求書発行など、いわゆる事務処理。見積もり書、請求書のように絶対ミスできない数字に関わることを何度も確認することが僕はとても苦手でした。子供のころからですが、誰にでもできるような単純な確認作業が本当に苦手でした。
一方、会社を立ち上げると細かい書類を作ったり、数字を確認したりすることが多いです。法人になって、少しずつ売り上げが上がってきてからは請求書の量も増え、請求書を作るのに丸2日間くらいの時間を消費するようになりました。法人になると決算もあるので、年に一回の確定申告すらも地獄だった僕にとって本当に大変でした。

そもそもパソコンに向かって請求書を発行する業務が苦痛で仕方なかったので、元国語の先生で、当時専業主婦だった事務員さんをパートで雇うようになり、事務作業から解放され、時間的リソースを確保することができました。

昔からですが、自分の苦手なことを伸ばしていくより、得意な人に全部やってもらった方が良い精神ですwww

今では当時の事務員さんが正社員になり、従業員の給料計算から、税理士事務所と毎月の監査対応、財務管理、銀行担当者と打ち合わせ、納品、経理、といったフローに加え、従業員の健康診断、社会保険の手続きといった総務フロー、新卒・中途の採用面接、筆記試験の作成といった人事フロー、僕のアポイント調整に至るまで、経理と総務と人事と秘書みたいな事まで担ってくれています。

兎角、採用においては元々教師をしていたということもあってか、人を見る独特の感性があり、第一印象で全部決めてしまう僕と、真逆の意見をすることが多々あり、その一言に重みがあります。

実際これまで、僕に対しての苦言も数知れず、「自己中すぎ」「成長のペースには個人差がある」「言ってること自分で理解できる最小言語でしか伝えてない。女の子には伝わるけど、男の子に伝わんない」といった自分では気づかなかった、自称世界一の自己中末吉へ苦言を呈され、その度、猛省しました。

人は感情があるから思い通りに動かせない

会社員経験が皆無で実際に部下を持った事がない僕にとって、難しかった課題が人の成長曲線に合わせてその人の感情を読み解くという事でした。

これは現在進行形で自分にとって重要課題のひとつです。

創業し、社員を雇うことになった時、こんな小さな会社に入ってきてくれたんだから、何年後かに振り返ってファーストペンギンに入って良かった。そう思って欲しい。頑張って売り上げを増やして、みんなに給料で還元したい。鹿児島で働いていても都心で働いているのと変わらないくらい稼げるような会社にしたいと思いました。これは完全に僕のエゴではあったんですが、それ故スタッフの成長や感情を無視して色々と要求し、価値観を否定してしまうことが多々ありました。

俺はこんなスタンスで仕事をしていた。みたいな事を創業1年目によく語っていたような気がします。(超ウザい)
そして僕の体感ですが、スタッフの仕事に対する思いは社長の3割くらいで見積もっていた方がいいです笑

今でもモチベーションという概念が、理解できないんですが、やはりモチベーションという概念がこの世界に少なからず存在しています笑

人間は感情があり、モチベーションがあり、価値観があり、利害が一致し、価値観の一致した人同士でないと上手く物事を進めていけないという事を実感しています。アントレプレナーシップがない人が殆どで、自分と同じ価値観で動いてはくれないので、対話で価値観をすり合わせる事は大切な時間だと思います。

まとめ

尻切れとんぼみたいになってしまいましたが、この辺で終わりにしたいと思います。本当に濃ゆい2年間でした。一方、会社をやって楽しいなと思う瞬間は人が成長していく姿を見られる時だと思います。ファーストペンギンは当初から新卒社員の若いスタッフが多かった分、人が成長していく多くの瞬間を間近で見させてもらた事は貴重な経験でした。そして少なからずクライアントに喜んでもらうために全力を尽くそうというマインドを自然と持っているスタッフが揃っているように感じています。6月から3年目に入ったファーストペンギンを今後ともよろしくお願いします。



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