自分に質問しよう
誰もが、無意識にたくさんの質問を自分にしている、という。
「この仕事は、金曜までに終えられるかな?」
「あの案件は、上司にいつ説明しようか?」
などなど。
この手の質問であれば、確かに数えきれない(笑)
「質問」の持つパワフルさは、仕事がらよく理解してますが、自分への質問が「うまく意識化できたら」と思うこの頃です。
例えば、サッカーの本田圭佑選手がACミランに移籍したときの、心の中の「リトル本田」との会話(ちょっと古いですが)
リトル本田に『どこでプレーしたいんだ?』と問いかけた。そうしたら、心の中のリトル本田が『ACミラン』と答えた。という名言?
面接に向けた、自己理解のためのリストのような形式的なものではなく、必要なタイミングで、「あっ、そうか」と気づきを与えてくれる質問がいいですね。
自分への質問例
自分に気づきのある質問は、その人それぞれだと思いますが、「自分であれば」と思いつくのは・・
①相談者の話に傾聴・共感しているか
相手の話を聞いているようで、往々にしてきちんと聞けていない場合も多い(反省)
「共感」する意識を持ちながら、実際には話をいた直後から「どうすればいいか」という問題解決思考が先にきていたり。
無意識に課題解決を優先しようとしているようなとき「本当に今、傾聴している?」と自分に問いかけたい。
②この対応は、本当に相談者のため?
中小企業診断士という「支援者」として、自分の対応が本当に相談者(事業者)のためになっているか、は要所要所で問いかけたいところ。
・相手にとって耳の痛い話であっても、ちゃんと伝えているか。
・場当たり的な対応ではなく、事業者が自立化できるような関わりをしているか。(例えば、自分が資料をつくるほうが簡単でも、相談者が自力でつくれるような関わり方をしているか)
などなど。
また、自分の意思決定をサポートする質問としては
③自分がワクワクするか?
左脳によりがちな自分。
あえて意思決定するときには、頭で考えた答だけでなく、自分の感情がどう動くか。気持ちがワクワクするか。といった視点は大事にしたい。
スティーブジョブズの伝説のスピーチにあった「今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか」という自分への質問は、効きますね。
④「なぜ、なぜ」
相手から理由を聞くときには、相手を攻めている印象を与えかねないので「なぜ」という直接的な聞き方は控えることが多い。
ですが、自分が相手であれば、そんな配慮も、遠慮も必要ない(笑)
「なぜそう思ったか」「なぜそう感じたか」を素直に自分に聞く。
さらに、出てきた答えに「なぜ」を繰り返し、自分の判断の考えや感情の深層を追求する。
「なぜ、なぜ」と追及して聞かれると、答えにつまるときもありますが、うまく答えられないところは、もっと考えるところなんだと思います。
自分に質問する良さ
一言で言えば「客観視によって、自分に気づけること」
質問を受けて、感じていることや、潜在的に気になっていることを言語化することで、自分で気づけるようになる。
普通に日々、生活していると、なかなか思うようにできない「自己認識」が意識的にできるメリットがありそうです。
「自分のための質問を投げかけ、それに答える」
シンプルなことですが、その一連のプロセスは、仕事や生活に追われるなか、自分と向き合うための大切な時間なのかもしれません。
自分の質問には、どうしても偏りや、見逃していることも多々ありそうですが、ときには時間をかけて新たな角度や切り口からの質問がつくれるよう意識したいですね。
おわり。