「起業のカード」持っていますか
ちょっと前に「公務員の定年65歳に引き上げ」というニュースをみた。
65歳定年や70歳まで普通に働き続ける社会が現実化しそうですね。
まだまだ先と思いながらも、ふと思うのは「自分が60代、70代になったとき、どんな働き方をしているかな」と。
「人生100年時代」
どうせ働き続けるなら、ポジティブな気持ちで働いていたい。
60代、70代になって「土日の休みが待ち遠しい」という働き方は、ちょっとさみしい。
年をとっても「働くことが生きがい」と素直に言えたらカッコいいですね。
「定年」に縛られない働き方は憧れます。
そんな将来の働き方を考えていると「シニア起業」は大きな選択肢になる。
ふと思いを巡らせたシニア起業について、ちょっとまとめてみました。
シニアの起業の実態
実は、起業希望者や起業家になりたい60歳以上の割合は増加傾向。
「シニア起業」という言葉が定着してきたように、セカンドライフとしての起業が増えてきた印象です。
■起業希望者及び起業家の年齢別構成の推移
(出典:中小企業白書2014年)
資料:総務省「就業構造基本調査」再編加工
日本公庫の「シニア起業家の開業 2012年」によると、シニア起業家の開業動機ベスト3はこちら。
・「仕事の経験・知識や資格を生かしたかったから」
・「社会の役に立つ仕事がしたかった」
・「年齢や性別に関係なく仕事がしたかった」
特に若い世代よりも「社会の役に立つ仕事がしたかった」と「年齢や性別に関係なく仕事がしたかった」という声が大きい。
働き甲斐を大切にし、これまでの経験やアイデアをもとに起業を考えている人が多いことがわかります。
起業家「うるるはあと」の三浦さん
先日、スタラボ座談会でも登壇いただいたシニア起業家の三浦さん。
なんと、2018年の創業当時、三浦代表含めた従業員の平均年齢は78.6歳!
「健康に良いにんにく卵黄を安く提供し、多くの人に健康になってもらいたい」
三浦さんの話には、起業で実現したい想いがあふれていました。
事業を始めたときの「人や社会のために奉仕する」「利益重視よりも細く長く」という経営姿勢が、起業後もぶれていない。ご自身の今の生き方がそのまま、企業のあり方になっている感じです。
自分の想い(生き方)を実現しようとしたら、それが「起業」という選択肢だった。そんな印象を受けます。
三浦さんの話を聞くと「思いどおりにならない理屈をあれこれ考えるより、自分が行動してどう実現するか」を考えたほうが、いつまでも建設的に生きられるんだなぁ、と改めて思いました。
水族館を創ったシニア起業家
水族館を企画運営する、74歳の起業家。
ちょっと前に、電話で母親から「川崎駅前の川崎ルフロンに今度、水族館ができたよ」と聞いて「あんな古いビルに水族館なんて」と思っていたら、この記事の方がプロデュースされていました。
築30年のビルの構造上、耐えられる水の量が限られている、という制約条件を、長年の水族館の開発に携わってきた創意工夫とテクノロジーで解決。「自分の水族館を創りたい」という想いを実現しています。
年齢を重ねると「夢」とか「希望」とか、言いにくい言葉になるかと思いきや、これからも「夢を追い続ける」とさらりと話す。
この記事を読んで、日本経済新聞の朝刊に掲載された「さよなら、おっさん。」というNewsPicksの全面広告を思い出しました。
ここでいう「おっさん」とは年齢のことではありません。マインドセットや価値観のことです。
古い価値観やシステムに拘泥し、新しい変化を受け入れない。
自分の利害のことばかり考え、未来のことを真剣に考えない。
フェアネスへの意識が弱く、弱い立場にある人に対し威張る。そうした「おっさん的価値観」が牛耳る日本社会、日本経済と決別しようというメッセージこそが、「さよなら、おっさん。」なのです。
(NewsPicks)
チャレンジしているシニア起業家は、ここで言う「おっさん」ではないんでしょうね。
古い価値観に縛られず、新しい変化を考え続ける、自分もそんな姿勢を持ち続けたいものです。すでに「おっさん感」あふれていますが(笑)
最後に
「老後は年金とこれまでの貯えで」
ちょっと前なら、そんな老後の生活が普通だったかもしれませんが、いくら貯蓄があれば足りるのか、わからない時代。「老後の資金がいくら必要か」を気にするよりも「自分らしく働き続けるにはどうしたらいいか」を考えるほうが健全に思えます。
そんな不確実な将来に「自身の経験を生かして起業する」というカードは持っておきたい。もちろん、自分の気に入った組織で働き続ける選択肢もありますが、起業のカードを持つことで、将来の働き方が広げられそうです。
長期化する人生、何が起こるかわからないからこそ「起業のカード」を切れる準備はしておきたいですね。
おわり