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愛猫 逃走 7日目

9月27日 日曜日

先週の今日、みやこ は知り合い宅からうちに帰ってきたばかり。

10日間預かってもらったが、餌はあまり食べなかったと聞いている。

心配だったみやこに、高級まぐろフードを買ってやった。

すべて完食。

よかったと思っていた矢先だった。

あれから1週間。

みやこの大冒険は続いている・・・


朝5時19分。

しまった。目覚ましを4時半にかけて寝過ごした。

気づけば5時19分。

5分で準備してすぐにでる。

5時45分なんとか現地に着く。


よかった・・・まだ人がいない。


すぐに仕掛けた餌をみる。

一番奥に置いた餌は入っていた。

多分周りに藪や草がないからだろう。

警戒してそのままになっていた。


次の餌・・・ない!

植え込みにそって置いた餌は4箇所全部なかった。

おやつもなくなっている。

隠れながら食べたのかもしれない。


少し希望が湧いてきた。

みやこが食べてくれたのであればいいのだが・・・


午後6時半過ぎ。

再度現地へ向かう。

まだ薄明るいが、人は少ない。

山から住宅街へ向かう途中、

2匹の猫を連れた女の子に会う。

光が差して、みやこ に見えた。

泣きたい気持ちを押さえながら、女の子に聞く。

「 この近くでこんな猫みたことある? 」

「 あっ。 この猫冷蔵庫に貼ってあったよ。 」

ありがたかった。

猫を飼ってる住宅街の方の猫だった。

少し聞き込みをしたが、目新しい情報はなさそうだ。

放飼の飼い猫が、わざわざ反対側の山の先へくるはずもない。

とりあえず、元来た道を戻ることにした。


この日、迷ったが、餌の位置を少し内側に変えてみた。

山の中には置かず、計4箇所、公園内敷地の植え込み近くに置いた。

カメラの位置が定まらず、どんどん日が暮れていくことに焦る。


19時過ぎ。

日もすっかり暮れて懐中電灯の明かりが近づいてくる。

誰か山に登ってきた。

犬の散歩らしき人が近寄ってくる。

どうも放して運動させたかったらしい。

しかし、猫の餌をすでにしかけた為、

犬に近寄って欲しくない。

夜中に何をしてるでもなく、携帯をみている自分が

かなり怪しく見えたのか、懐中電灯を何度も当てられた。

気づかないフリをしながら、携帯に集中するフリをする。

相手もなにも言わず、しばらくして立ち去った。


19時半。


・・・ざわざわ・・・

若者たちの声が聞こえる。

3人程の中高生が意気揚々と登ってきた。

誰かに告白をするのか、

大声で「○○くん大好きー」

「○○くんとデートしたい」

色々叫びながら、携帯でお互いをとりながら歩いてきた。


居場所を失った私は星を撮影するフリをしてその場を立ち去った。


しばらく待っていたが、一向に帰る気配がない。

今日は日曜日の夜。明日は学校だというのに、

家の人たちは心配していないのだろうか・・・


カメラの心配と猫の心配が重なったが、

その場を離れる他なかった。




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