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愛猫 逃走 10日目

9月30日 水曜日

昨日のいたち事件から、朝久しぶりにゆっくりできた。

8時起床。

まるで11時に起床したような気分だ。


今日は15時から行動開始。

昨日の反省も含めて、みやこが出没したという時間帯に間に合わせる。

昨日出会った老夫婦のご自宅前に車を止めさせてもらう。

協力してくださっている娘さんは、本日仕事だ。

ただ、みやこのことがとても気になるらしく、

全面的に協力をしてくださることになり、

今日も仕事が終わる時間に打ち合わせ予定をしている。


16時半まで餌を置いて車の中で待つこと1時間半。

まったく現れない。

娘さんの仕事終わり時間も気になっていたので、

外の様子を見に、周りを探索してみる。


歩いて探索するもなかなか猫1匹さえみつからない。

もう一回いってみるか、

同じ道を再度歩く。

すると・・・

???

あれはまさか!

そう。まさかのみやこが民家の前に寝そべっている。

少々毛並みがボサボサになっていたが、

あの顔はまさしくみやこ。

無事で良かったー!!!

とりあえず元気そうな顔ではある。

そして、

みやこも自分に気づく。


「ミャー」と呼んでみる。

これは私とみやこが初めて会った時のお互いの合図だった。

「ミャー」

甘えた声はあのみやこだ。

覚えてくれてるのか。


もう一度 「ミャー」と呼ぶ

「ミャー」


自分「ミャー」

みやこ「ミャー」


このやりとりが10回くらい続いただろうか・・・

気付いたら涙が溢れていた。

そっと器を袋から出し、餌を入れる。

おいでと招くが一向にこない。

少しずつ距離を縮めようとすると・・・

すぐ逃げた。


うそ!?

どうして!?

あんなに頬擦りしたり顔に手を置いてみたり、

顔を舐めてくれてた甘えん坊みやこが・・・逃げた。


そんなショックな出来事にボーッとしてる暇もなく、

その家の方のベルを鳴らす。

老夫人が出てこられた。

事情を話し、敷地内に入る許可をとる。

どうもその方は、仕事をしていて、

ほぼ家の中か仕事という生活らしい。

猫に餌をあげたこともないとのことだった。


みやこはよほど人間不審に陥っているんだろう・・・

以前の知っているみやこ とは全く変わってしまった。

あんなに人が好きで、犬がすきで、

幸せそうだったみやこ。

そのみやこを変えてしまったのは自分。

申し訳ない気持ちが襲ってくる。


気持ちを抑え、

裏の庭に行くがいない。

ふと先をみるとみやこのしっぽが。

すぐ追っかけたが、別の家の塀に登って消えてしまった。


猫を捕まえるのは至難の技だ。

しばらく捜索していると、

娘さんが帰ってこられた。


さっき、たまたま近くの塀をリフォームしていた業者さんに

みやこを見たか聞いていた。

その業者さんがわざわざみやこを見つけるたびに、

「こっちにいました」

声をかけてくれる。

私たちみんなで走る。

捕まえようとする。

逃げられる。

こんなことを数回繰り返していた・・・

その時、再度、

「また いました」

の声が・・・

見てみると、一軒の家の向こう側のフェンス越しから、

みやこがこっちを覗いていた。

ミーアキャットみたいに立ちながら・・・

どうも私たちの様子が気になるらしい。

すぐに器を出し、新しいみやこ の大好きなおやつも出す。

器を鳴らすと、みやこ の首がのびた。

唾の音が聞こえてきたようだった。


その時丁度、捕まえようとしてくれた娘さん。

みやこの警戒心は半端じゃない。

すぐに逃げられてしまった。


夜、娘さん宅のガレージにカメラを置かせてもらった。

みやこが食べてるのか、他の猫が食べてるか確認したかったから。

とりあえず、明日を待とう。


何回思い出してもみやこの姿が愛らしい。

あの鳴き方、あのしぐさ、すべてが嬉しかった。

捕まえられなかったが、

そんなことより無事でいてくれたことがなによりもありがたかった。

しかし、周りの住宅街の方に迷惑をかけられない。

1日も早く捕獲しなければ・・・




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