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愛猫 逃走 15日目

10月5日 月曜日

午前10時半。

カメラのデータ回収へ住宅街へ。

車で20分、歩いて15分くらいだろうか、

この距離も慣れてきた。

坂を登っていく住宅街も息切れせず登れるようになった。

みやこのおかげかもしれない。

実際、みやこを探すために毎日1万歩あるいていたからだろうか、

身体が多少軽くなった気がする。


帰ってからデータを確認すると、

やはりみやこは自分たちに気付いているらしい。

車の場所まで把握している様子だ。

車が去ってから10分以内に現れ、人の気配を確認しながら餌を食べる。

餌は捕獲器の一番端においてある。

今日はマグロジャーキーを細かく切ったものの代わりに

チュールを小さい小皿2つに入れる。

みやこは歯がほぼない。

ジャーキーや煮干しなど小さく切っても飲み込む。

かなり心配だ。

なるべく柔らかいものをあげたいものだ。


餌をむさぼり食べている姿を見ると、

自由と裏腹の世界が見えてきそうだ。

自由であるということは、その分過酷な世界を生きるんだと感じる。

そんなみやこがある意味誇らしい。

こんなに痩せてるのに筋肉がついてて、

いつもの撫でて欲しい甘えん坊みやことは大違いだった。

まるで子供の成長を見る親のような気持ちだ。

時折カメラを見ながら警戒してるのか、

自分たちに元気だよと伝えているのか、

カメラ目線のみやこが映っていた。


夕方16時半頃。

再度住宅街へ。

いつもの日課になってしまったが、

カメラをセッティング、捕獲器の微調整、

捕獲器の中と周りの掃除、

餌を置く前に 「 みや 」と呼びながら周りを歩く、

多分近くにいるだろうみやこに自分たちが来たと知らせる。

そして餌を置く。


水曜日にはみやこに捕獲器に入ってもらいたい。

天気の関係もあるし、

1日1食のみやこの体力も心配だ。

水分もフード以外はほとんどとってないように思う。


決行日まであと2日。

失敗するかもしれない。

失敗したらみやこはどこへ行くのだろう・・・

怖さとの戦いだ。

胃が痛い。でもやるしかない。

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