波のカナタ 高校1年生 4

小田 哲 陸 晶
昼休みに、小田哲と弁当を広げていると背の高い男、北海 陸がやって来る。

陸「ちょっと、イイ?」晶が、隣を空けようとする。
「あ。いーよ」

「ダメ!!」小田哲が、遮る。晶は、え?となって、小田哲を見る。

陸が、小田哲の隣に屈み込む。
「__ごめん。……本当ごめん。俺のこと殴っていいから」陸が、小田哲に優しく笑い掛ける。晶は、ポカンとそれを見ている。イケメンて得だ。中身知ってても、やっぱり笑顔のパワーがキラリと凄すぎる。そうやっていつも笑ってたら、素敵なのにな。

小田哲は、空き容器を片付けて立ち上がろうとする。話したくない、という雰囲気だ。
「なー。そんな怒んなって。アレはその場のノリ、つーかさ。先輩に命令されて仕方なくだし。わかんだろ? な。機嫌直せって」晶 ……何コレ?
「俺、言ったよな。もう近付くなって! 話し掛けてくんな! お前とは、もうなんでもナイの!!」小田哲は、はっきりと拒絶して距離をとる。
晶 えー……。この二人ってもしかして? 痴話喧嘩ってやつ? BLってやつ? 修羅場!? 修羅場なの!?
晶は、弁当を片付けそおーっと離れる。部外者は、消えますーぅ……

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佐々木 功です。え。ありがとう。晶ー!なんか挨拶だって。晶です。え? えっと。え。柚子です。お金は大事だよ〜♪お気持ちだけで。