波のカナタ 高1_6

選択科目 美術 柚子 晶 小田哲
オリエンテーリングやら、振替授業で芸術選択科目の日が、潰れていた。今日は、初めての美術の授業。

晶は、柚子から高校では、ただの先生と生徒でよろしく、と告げられる。できたら美術以外の選択の方がいいかも、と言われる。特定の生徒と仲良くして噂になると、査定に響くから。けど、それじゃなんの為に波の高校に入ったのかわかんない。先生とイチャつこうと思ってたのに。そうだな。夕日をバックに教室でちゅうとか。けど、キャラ思いっきし迷走してる自分には無理かも。けど、ちょっとは好きな人困らせたい。一秒でもそばにいたい。ダメって言われるとなおさら。他の人が先生の授業を受けてるのに、自分は近くにいるだけでもダメとか納得できない。__結局、美術にしてしまった。だって先生のこと、見たいから。遠くからそっと見るだけ。だから、ワガママな僕を許して。決してキミのこと壊したりしないから。

小田哲に選択科目何にすんの、と聞かれた。美術にすると言ったら、アイツもそうしよとか言うので、止めさせたかったけど。一緒になれるかもよ、と美術にしていた。__ん。それがヤだったの。柚子先生は、コイツのタイプじゃないとは思うけど。先生と言葉交わせば女好きのアイツは、きっと気にいる。なんかヤな予感しかない。彼女いよーが、気に入った女子にはちょっかい掛けまくり。コイツ、彼女いるくせして、俺にも相変わらずエロ話しか、してこねーし。彼女を大切にしてんのか、欲求不満てやつ? 柄にもなくカッコつけてるからだよ! それとも、ヤキモチ焼いて欲しいワケ? はー。もー、とにかく先生に迷惑かけんなよ! (あと俺にも)

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佐々木 功です。え。ありがとう。晶ー!なんか挨拶だって。晶です。え? えっと。え。柚子です。お金は大事だよ〜♪お気持ちだけで。