波のカナタ 16 小学生 終

晶 里親父                                                                      里親の家に帰る途中で回転寿しのチェーン店に寄り、注文したお寿司を受け取りに行く。
晶も降りてと言われて、何も考えずに自動車のドアを開ける。
すると、父親が慌てて走ってきて晶の頭を叩く。晶は、何が起こったか分からず呆然とする。何を怒られたのかわからない。
父親は「あーもう! なんてことしてくれたんだ!」と言って、車の側面の小さな傷を確かめる。ブロック塀に軽く当ててしまった。
再び乗れと言われて、父親は、他の場所に駐車をやり直した。新車のドアの塗装の剥がれを気にする父親。
自動車に傷(晶には、ほんの小さな傷に思えたが)を付けたのが、マズかったらしい。新車に乗るのは初めてだったし、父親にとってそんなにも自動車が大切なのだとは、全く分かっていなかった。人間よりも?

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佐々木 功です。え。ありがとう。晶ー!なんか挨拶だって。晶です。え? えっと。え。柚子です。お金は大事だよ〜♪お気持ちだけで。