波のカナタ 14

晶 柚子 7 VS 中学生
冬休み。柚子のおばあちゃんの家でお世話になる晶。
柚子に、誕生日とクリスマスプレゼントを買ってもらいに行く。晶が、カフェの抹茶のフロートが飲みたいと言う。買ってもらう。柚子が一口頂戴と晶に言う。
晶、アイスをスプーンですくって柚子に差し出す。
柚子、え。と思う。
「食べちゃっていいの?」
「いいよ」柚子、アイスを食べる。抹茶も飲みたいとフタを開けて、カップから飲む。晶にフロートを返す。
「ありがと」
「じっとして?」晶が、柚子を見詰める。
晶、柚子の口に付いたアイスを人差し指で取って舐める。そのまま歩き出す。
柚子 何コレ? キミは少女漫画から抜け出してきた王子かなんか? イヤ、落ち着け。相手は小学生だ。なんも考えてない。

ここから先は

2,715字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

佐々木 功です。え。ありがとう。晶ー!なんか挨拶だって。晶です。え? えっと。え。柚子です。お金は大事だよ〜♪お気持ちだけで。