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■vol.261【前回のPS新機種評価まとめと、事前評価との違い】

今日は前回のPS新機種をまとめていきたいと思います2週間が経過したので、概ね市場のイメージも固まってきたように思います。

注目はなんと、「P貞子3D」と「Sナイツ」!

その理由を数値の経過も含めて追っていきつつ、考察してみたいと思います。

まずはP新機種の(事前コメント)を共有して、そのあとでその事前コメントが2週間後の現在はどのように変わるのか、変わらないのかを見ていこうと思います。

―パチンコ新機種(7/3~リリース)

【e花の慶次〜裂一刀両断DL2-MX】

「10週~12週」の貢献予測となります。
突入率55%、継続率70%。右打ちの出玉は平均2300個、期待値は約6600個。遊タイムなし。以前のCR機「CR花の慶次漆黒」を意識したスペックバランスです(65%継続×2400個で出玉を増やす仕様だった)。今回は右打ちの55%を取った時点で3000発(+1500%×33%)となっているため、RUSH突入時点で大きく出玉を獲得する可能性があることが魅力となります。Cタイム非搭載。初動はわるい数値ではないこと、また慶次シリーズは3~4週後の下げ止まり(慶次ファンが打ち始めるためか)に期待ができます。非常に興味深い機種といえます。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【今後はコンテンツに注目した機種選定を(コンテンツ>>スペック)の比率イメージ】

事前コメントに記載のとおり、3~4週間後に‘常連様、慶次シリーズファン、中高年シニア層’の方々の反応に興味があります。というよりも、ホール側がそのような状況を想定して、運用を行うことができるのかの方が重要なのですが。なんだかんだ理由をつけていつもどおりやっちゃうんだろうなー、っと、実は危惧しています。過去の傾向からすでにわかっているだけに本当にもったいないと思います。

【eキャッツアイ3H4YZ3】
「6週~9週」の貢献予測となります。
「e花の慶次~裂」とスペックバランスが極めて近い機種です。そのため、コンテンツの魅力(認知度)が劣ると思われる同機が選択される確率は低くなることが懸念されます。初動数値が高くないことも懸念点となります。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【スペック類似機はコンテンツで選択するべき。いまはコンテンツが顧客の重要な指標に】

今はスペック重視ではなく(もちろんそのようなファンもいるが)、どちらかというと‘自分が好きなコンテンツ’を遊技することを好むファンの比率が多いと感じています。これはおそらくスペックや演出面が極端にトレンドに偏っていることから(スペックでリスクを負いたくないという理由で)各メーカーのスペックによる差がなくなっていることが大きな要因だと思います。

【eRAVE 覚聖ループJMC】
「7週~10週」の貢献予測となります。
突入率60%、継続率85%。右打ちの出玉は平均1000個、期待値は約6700個。遊タイムなし。RUSHの種類が3種(66%、75%、89%)となっており、お客様にとってわかりにくくなっていることが懸念されます。出玉性能やRUSH突入率、継続率、出玉力はどれも先の「e花の慶次裂」を超えるものとなっているため、その他(コンテンツ)(煩雑なゲーム性)が同時期の「e花の慶次裂」と比較して見劣りしているのではないかと思われます。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【スペックチャレンジは個人的には高評価!でも実際は買えないよね。。。】

こちらはスペックで差をつけようと思ったが、ファンに受け入れられなかった事例となりそうです。当然、目新しいスペックに挑戦するとこのような結果になることの方が多くなります(初めてなんだから仕方がない)。個人的にはこのようなチャレンジは応援したいのですが、応援するためのお金が(機械代が高いので)もちません。藤商事には(チャレンジしない某メーカーとは違い)ノウハウが蓄積されている途中だと思います。がんばってほしい!

【Pブラックラグーン4GFPJ】
「8週~11週」の貢献予測となります。
突入率65%、継続率77%。右打ちの出玉は平均1500個、期待値は約6300個。遊タイムなし。突入率、継続率、3000発搭載など、突出したスペックではありませんが、それぞれバランスが取れているタイプです。このようなタイプは直近でも手堅い動き(平均貢献以上)のものが多く、売上も上がりやすいため、比較的使いやすい機種と思われます。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【今のサミーは機歴として。スペックは無難なタイプであればある意味手堅い】

こちらは先の「eRAVE」とちがって、スペックは無難なタイプ。そしてメーカーはサミー。ということで大コケはない代わりに「Pエヴァ」「Pリゼロ」のようになる可能性は低いと思います。買い手としても、打ち手としても、良くもわるくも打感や出玉感が先になんとなくイメージできるから、触りやすいタイプといえます。原作に対しての固定ファンがいるホールは(必要最低限は)大切に扱っておきたい機種。

【Pアナザーゴッドハーデス3MC】
「3週~5週」の貢献予測となります。
突入率66%、継続率90%。右打ちの出玉は平均690個、期待値は約6900個。遊タイムなし。ユニバーサルP機はスペックは(他機種と比較しても)わるくない機種も多いのですが、お客様サイドもユニバーサルP機に対して良い印象がないのではないかと思われます。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【ユニバP機は機歴のためと割り切って】

これはわるい意味で‘予想通り’。ホール側からも、打ち手側からも、そもそもパチンコ機に対しての信頼がないため、「触りたい」という遊技意欲自体が低くなってしまう機種(というかメーカー)。個人的に、社内態勢はあるんだから‘ちゃんとやってほしい’としか思わないし、こういう風にホールも、打ち手も軽んじている会社が作る商品の未来は、ある意味では決まっていることが証明されやすい環境。そういう意味では興味深い。


【PA大海物語5ARBC】
「25週以上?」の貢献予測となります。
突入率100%、継続率64%。右打ちの出玉は平均580個、期待値は約1630個。遊タイムあり。4%でハピネスタイム突入。他甘海機と比較しても良いスタートのため、長期貢献に期待ができます。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【高年層、シニア層、女性層、昼遊技層に受け入れられる機種は今後重要】

こちらは期待通りの動きとなっています!

同機のような(高年層、シニア層、女性層、昼遊技層)を取り込める機種は本当に重宝することになります。そしてこれから益々、なっていきます。理由は(ハイミドル⇄ハイミドル)(ハイミドル⇄ARTATスマスロ)のように客層を取り合わないからです。今回も、PS高単価タイプの新機種とは異なる客層を集客できているため、PS高単価市場のシェアと「甘海市場シェア」のふたつの市場、その両方の顧客を取り込むことができています!

そして、PS高単価市場はこれからも、この先も、このあと恒久的に新機種が出るたびに同じ顧客を取り合う市場です(これはその市場の特性上、仕方がないことですが)。

そのため、今後ますます、(高年層、シニア層、女性層、昼遊技層)を取り込めるような機種や、その顧客ロイヤリティを向上させるための施策(販売会、ポイント交換会)は重要になっていきます。そしてそのような顧客(常連層)のロイヤリティを上げる方が結果的に会社に利益が残ることが、数々の他業種の事例からも証明されています。


【P貞子3D3V1B】
「3週~5週」の貢献予測となります。
特殊系タイプ。実質のRUSH突入率は1/381。約物搭載のため好みが別れ、またそもそもの遊技人口も少ないことが推察されます。

→事前予測と現在は(考察に変化がある機種)です。

【スペックの唯一性には注目しておく】

この機種は、‘初動と現在’の評価の差が小さくない機種です。初動評価は上記のように「貢献予測3~5週」でしたが、現在は【6~9週】となります(もしかするともう少し伸びる可能性も!)。初動とかわったとはいえ、そこまで劇的にかわったわけではなく、ジワジワとその魅力が拡がってきたというイメージでしょうか。こちらは良い意味で、スペックの唯一性が一部のファンに評価されているのだと思います。

フィールズ販売ではなく、価格がもう少し安ければもっと良かったのですが。。。


―スロット新機種(7/3~リリース)

【LからくりサーカスG】
「9週~12週」の貢献予測となります。
C単価4.1円、MY4002、TY785と非常に出玉性能が高い(超高射幸高単価タイプ)。このような機種の大まかに、3~4週後に下げ止まる傾向がみられます。また(土日祝>>平日)の差が大きく、売上も経ちやすいため、今後の推移と土日祝の集客要素として活用していきたいと思います。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【超高射幸機はとりあえず抑えておく買い方で】

このような超高射幸超高単価機は「Lヴァルヴレイヴ」を除いてこれまでほぼ、同じ動きをしています(Lゴブスレ、L銭形、Lにゃんこ大戦争)。おおむね初動が少し高め、3~4週経過で少し垂れ気味に、5週以降で持ち直して、(他ARTAT機に比べて)比較的高めの推移になる。

これは、そもそもこのような超高射幸機を好むファンの数が多くないこと、また初動が高くなるのは(高設定狙い=コンプリート、万枚が出やすい)といった理由によるものではないでしょうか。

個人的にはこのような機種はホールに取って必要だと考えています。人間は常に高い射幸性を好む心理が働くので。射幸性が高くなればなるほど、より広域からの集客ができるという結果も出ています。


【S蛇喰夢子という女NE】
「6週~9週」の貢献予測となります。
C単価3.2円、MY2900、TY450とスペックのバランスはわるくなく、またコンテンツも認知が高いため、ゲーム性次第(打込要素)で一定以上の動きとなりそうです。しかしながらネットS機の特徴として‘奇数偶数が視認できる’‘難易度が高いわりに見返りが小さい技術介入要素’が搭載されており、打ち手の幅を極端に狭めていることが懸念されます。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【ネット機は極力購入を控えておいた方が無難】

(技術介入してやっと公表出率=キチク仕様)
(見た目で奇数偶数がわかる=誰得なのか?)
(コンテンツの無駄遣い=認知度が高く、S機向きなのにもったいない。。)


【Sゴーゴージャグラー3KA】
「26週以上?」の貢献予測となります。
非常に高い数値でスタートしています。前回の「Sハッピージャグラー」と同程度、また同時リリースの「Lからくりサーカス」と同程度のスタート(からくりはスマスロにもかかわらず!)となっており、同シリーズの人気と信頼の高さがうかがえます。今後も手堅い推移、また高い集客力が期待できる機種となります。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【ジャグラーはジャグラー】

いまのところ、先の「Sハッピージャグラー」とほぼ同じ動きをしています。これは大きく変わらないのではないでしょうか。主に‘他ジャグラーとシェアを奪い合っている状況’です。

店舗としては、このような顧客ロイヤリティを高めやすい機種は、しっかり時間をかけて育成しておくことで店舗全体のシェアを高めていきたいと思います。


【SナイツYTCC】
「3週以上」の貢献予測となります。
市場投入台数が少ない(試験的な導入)機種です。導入店舗はこのようなタイプの機種の遊技客層やイベント時、平常時の反応など、市場の顧客ニーズを探るための機種として、推移をみておきたいと思います。

→事前予測と現在は(大きく考察かわらず)です。

【購入判断はむずかしいが、最初から弾くのではなく、検討が必要】

初動は「3週程度」としていましたが、現在は【7週以上】と上方修正しています。

昨日時点で、同系統の機種「Sマッピー:29週貢献」「Sディスクアップ2:28週貢献」「SピンクパンサーSP:16週貢献」のそれぞれの数値を超えています(「Sひぐらし祭2:21週貢献」「Sガメラ:20週貢献」と近い)。

このようなタイプは軽視されがちです。しかしながら2022年7月の「6.5号機」登場以降、スロット市場の顧客ニーズの上昇と遊技参加人口の上昇にともない「技術介入系」「RTタイプ」「Aタイプ」のシェアはじわじわと上昇しています。そのため、今後はこのようなタイプには注目しておくことも、競合との機種構成の差別化につながることになっていきます。

もちろん、市場投入台数が極端に少ないということも一因としてあるにしても(でもそれを言うなら少台数機種の多くが結果を残すことになる)。

では本日もさっそく行きましょう!
(パチンコ新機種)

14日目のスマパチ、ハイミドル機の比較
14日目の甘海、甘デジ機の比較

(スロット新機種)

14日目のスマスロ、ARTAT機の比較


明日以降は次のPS新機種の状況を追っていきたいと思います!



P業界の准教授@Pラボラトリー

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