聞く耳を持つ

「あおいって物事を俯瞰して見てるよね」

嬉しいことによく言われる

それ故なのか、人から相談を受けることが多い

いやいや、あなたと変わらない年数を生きてるし、あなたにはあなたの考えがあるでしょ

って思いつつも私なりの相談を乗っている

さっき、嬉しいことによく言われると言ったのには理由がある
だって故意的にしているから

それが誰かにとってプラスに働いているならば、それほど嬉しいことはない

こうやって物事を見るようになったのには中高での部活動が大きく影響している

両親は放任主義、勿論良い意味で

私には妹がいるが、
姉なんだからしっかりしなさい!
と言われた記憶は無く、
好きなことをやりなさい
と言って私のやりたいことをほぼ尊重してくれる

だから自分中心で物事を捉え無いようにしようと小学生くらいの時から考えていた気がする

中学2年生、
部活内で孤立している子がいた
きっかけを話すと長くなるので割愛するが、
中学3年生が引退する時に行われる新キャプテン任命式
自分で言うのもあれだが、先生や後輩からの信頼は私が誰よりも厚かった
しかし、選ばれたのは別の子だった
キャプテンになった子が何故キャプテンになったのかだけ話せば良いのに、
「あおいはもっと仲良くして」
と言われた
同期の中で1番背も高く、ガタイの良い私が主犯と見做され、注意の矛先が向かったんだと思う

何もしていないのに見た目で判断されたことが悔しくて悔しくて帰り道だけでなく家でも涙が止まらなかったことは今でも覚えている

帰り道に泣いていたのを先輩に目撃され、
高校2年生の全体のキャプテンが後日わざわざクラスまでやってきた(因みに当方中高一貫)

「あおいが泣いたのを聞いた。でもあおいが悪いんだからあおいから孤立してる子に話しかけて」

聞く耳を持たないってこういうことなんだなって悔しさを通り越してもはや呆れた

この出来事をきっかけに、
聞く耳を持たない人にならないためにも、
物事をより俯瞰して見るようになった

この日から部活内では、
私は自己中心的な人と見られるようになった
何かあると私に矛先がいって理不尽に怒られた
きっとこの記事がその人の目に入るとまた理不尽に怒られると思う

良くも悪くも6年間の部活動人生で、
物事を俯瞰して見る、というより
聞く耳を持つようになった、かなり

それが
「物事を俯瞰して見る」今の私に繋がっているんだと思う。

にしても、よく辞めなかったね、部活。

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