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俳句、的な。

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記事一覧

勝手にコラボ俳句|同窓会手花火と君までの距離

どうそうかい てはなびと きみまでのきょり  夏休み真っ盛り。進学や就職で都会へ出て行っ…

犬柴
9か月前
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俳句|メモを発掘したので

 思いつきの断片をメモに入力することがあって、溜めっぱなしだから要らない箇所は消しておこ…

犬柴
9か月前
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犬俳句🐕いぬいぬ夏まつりだよ!

 テルテルてる子ちゃん主催の『東京俳句』×100本ノック。めでたく白先生の100句目でゴールイ…

犬柴
9か月前
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俳句|ヨハネ祭受洗のロケ地にトレイル客

ヨハネさい じゅせんのロケちに トレイルきゃく  季語は、聖ヨハネ祭。  ヨハネ祭は6月…

犬柴
10か月前
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俳句|ドビュッシーと芍薬の香の聞こゆる午後(改)

ドビュッシーと しゃくやくのかの きこゆるごご ドビュッシーと芍薬の香の聞こゆ午後(6月…

犬柴
11か月前
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俳句|カツ丼は一人で食べる荷風の忌

かつどんは ひとりでたべる かふうのき  荷風の忌日は4月30日で、若干の時差がありますが…

犬柴
1年前
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俳句|薄暑光緑を見つめるための瞳

はくしょこうみどりをみつめるためのひとみ 『毎日新聞』を読んでいて、本日掲載されていた酒造唯記者の『暮らしの中の科学』コーナーに感銘を受けました。  見出しは『葉はなぜ緑色?』『光合成で吸収されず漏れる』。  寺島一郎・東京大特任研究員にお話を伺っていて、葉っぱがどうして緑色なのか、詳しく易しく説明されています。  心を打たれた部分を引用いたしますと、 『緑の波長は可視光の波長域のちょうど真ん中あたりで、人の視覚は緑に対して最も感度が高くなる。「人の目は、緑を見るためにでき

俳句|卒業すボタンを乞いたい人も居ず

そつぎょうす ボタンをこいたい ひともいず  今晩のプレバト、卒業をテーマにした俳句、春…

犬柴
1年前
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俳句|御座候湯気と甘味が心の奇薬

ごさそうろう ゆげとかんみが こころのきやく  昨日のNHK『ドキュメント72時間』は、神戸…

犬柴
1年前
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俳句(無季)|今の今天より注げテレーズの薔薇

いまのいま あめよりそそげ テレーズのばら まずは、絵描きのひろ生ちゃんのクリスマス記事…

犬柴
1年前
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俳句|冬青空剥がし傾るや黒き虚無

ふゆあおぞら はがしなだるや くろききょむ いつだったか、バスに乗って空を眺めていたとき…

犬柴
1年前
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俳句|書肆焼失犯人の情火も華氏451

しょししょうしつ はんにんのじょうかも かしよんひゃくごじゅういち トリュフォーの『華氏…

犬柴
1年前
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俳句|星冴ゆるパゾリーニの血を吸つた砂

1975年11月2日は、イタリアの詩人・作家・映画監督であるパゾリーニが殺害された日。 翌日の3…

犬柴
1年前
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俳句|ひとことを飲みこみ帰る冬隣

今日も言えなかったことなのか、咄嗟に言い返せなかったのか。その帰り道は思い詰めた早足か、足取りは重いのか。 いずれにせよ、犬をなでて慰めとする。 「撫でるがいいわ」