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求核反応と求電子反応のざっくりイメージ

最初に断っておきますが、ここで記述するのはあくまでイメージであり厳密さはありません。理解の一助となれば嬉しいといった程度のものです。

では本題へ。

求核反応の「求核」イメージ

まずは言葉通りの意味で捉える。

「求核」と言っているのだから「核」を「求めて」いる。
少し無理やりだが、「電子を持てる受け皿」=「核」なのだと連想する。
電子という果実を包む殻(から)みたいなイメージでいいと思う。

自分は電子を余分に持っていて、それを入れるための殻が欲しいという状態。
それこそが「求核」。
求核性が強い、というのは「めちゃくちゃ殻を欲している」状態で、電子を持て余しているということ。

電子(e-)はマイナス電荷である。
電子を持て余しているので当然本人はマイナス電荷を帯びていることになる。

英語で求核剤を意味する「Nucleophile」の頭文字を取って「Nu」で表されることが多い。


求電子反応の「求電子」イメージ

こちらも言葉通りのイメージを捉える。

電子を欲している状態のものが「求電子剤」である。
電子を入れる殻は持っているのだが、肝心の電子を持っておらず、誰かから電子をもらいたい状態。

電子を欲しているので本人はプラス電荷を帯びている(電子不足)と考える。

こちらは英語で求電子剤を意味する「Electrophile」の頭文字「E」を用いて表される。


まとめ

電子を欲しがっているのか、電子を収める殻を欲しがっているのかで考えるとわかりやすい。
「電子供与」という言い方もあるが、「求核」とか「求電子」と言っているのだから何かを「求めている」んだなと考えた方がイメージ付くと思う。

また、原子と原子がくっつくというのは、原子の周りにある電子を共有し合っていることだとイメージする。厳密にいうと結合にも種類があるので全てがこれに当てはまる訳ではないが。

お互いが欲しているもの同士を共有することで安定するというのも理解しやすいかと思う。

「くっついていた方が安定」とか「エネルギーが低いと安定」みたいな話のイメージまとめも今後作成できたらいいなと思う。

以上、超がつくほど基本的な有機化学概念イメージでした。

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