一緒にお昼ご飯を食べにいこうよ。
その日出会ったばかりの人を、お昼に誘うことなんて普通できない。
けど、それをしてもそんなにおかしくない状況は、確かに存在する、と思う。
はじめて海外の語学学校に行った日、
そこで出会ったクラスメイトに、勇気を出して
「よかったら一緒にお昼を食べませんか」と声をかけたことがある。
みんな知らない人、みんなはじめまして、みんな知らない土地に来たばかり、、
そんな状況が、普段の生活では難しいことを、違和感なく、させてくれた。
勇気は必要だったし、あらかじめ、積極性があった方が楽しいよとアドバイスを貰っていたのもあった。
よし、やるぞと数日かけて心の準備をしていた。
声をかけたくなるようなすてきな人とクラスメイトになれた幸運もあった。
あの日、勇気を出して声をかけ、それを受け止めてもらえたことで、友だちが出来て、異国の地で、友人と一緒にいろんな場所に行くことができた。1人では行けなかったであろう場所に、2人だから行けたし、一緒に過ごす時間が長かった分、いろんな話ができた。
端から彼女と過ごせる時間は決まっていた。お互いに会社の仕事を母国に置いて期間限定で勉強しに来ていたからだ。
こんなことを書いておきながら、わたしは相変わらず、ある程度仲良くならなければ人を食事に誘ったり出来ない人間のままだ。
でも、たまに思う。
時間が限られているという点では、人生も同じなんだよな、と。
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