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20180706社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは朝日の「九州豪雨1年 「知山知水」で備えを」です。

自然の猛威を侮らず、山や河川の水流を知ることを通じて、災害による人的被害が最小限に抑えられることを祈っています。

以下、朝日社説からの引用です。

「あわせて42人の死者・行方不明者を出した「九州北部豪雨」から1年が経った。

(中略)

驚くのは、いまも福岡県で423世帯の1032人、大分県で43世帯94人が、仮住まいを余儀なくされていることだ。

国土交通省によると、山が削られて発生した土砂は東京ドーム8杯分の約1千万立方メートルに及ぶ。流木の量も両県の調べでは約38万立方メートルあり、過去最大級の規模だという。土砂・流木ともこれまでに撤去できたのは対象の半分強で、河川の護岸の復旧も応急措置にとどまる。

仮住まいが解消されない最大の理由だ。将来に対する不安や焦りに加え、住み慣れた土地を離れ、培ってきた人間関係が切れてしまうことは、お年寄りをはじめとする住民に大きなダメージを与える。生活再建と心身の健康維持に向けたきめ細かな支援を、行政には求めたい。

(中略)

過去に学びつつ、しかし「前は大丈夫だったから」と過信しない。緊急速報メールや防災行政無線など、情報を伝える手段を複数確保する。避難勧告や指示を早めに出し、余裕をもって移動できるようにする――。こうした対策を、官民それぞれの立場で着実に積み重ねたい。

被災地のひとつ、福岡県東峰(とうほう)村の地元ケーブルテレビは番組で、「治山治水」ならぬ「知山知水」を呼びかけた。自ら住む土地のことを知り、周囲の人と協力しあい、気象情報に注意を払う。そしていざという時は、すみやかな避難を心がけて命を守る。それが何より大切だ。

台風の影響などにより各地で大雨が続く。適切な対応で被害を最小限に食い止めたい。」

<社説一覧>
日経:教育行政の信頼失墜させる局長の逮捕/ハーグ条約の執行を円滑に
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:国会改革 「言論の府」に恥じぬ場にせよ/文科省局長逮捕 教育行政への信頼が失墜した
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:米国務長官の訪朝 まだ何も進んではいない/国民投票法先送り 与野党は責任放棄するな
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:核禁止条約採択から1年 発効を急ぎ廃絶の圧力に/逮捕された文科省局長 職権を身内に使う異様さ
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:文科局長逮捕 行政と入試の公正汚す/九州豪雨1年 「知山知水」で備えを
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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