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20180509社説から見る現代日本

おはようございます。本日のオススメは朝日の「文大統領来日 首脳往来で関係強化を」です。

2015年11月1日以来の日中韓首脳会談が、今日、東京で開かれます。昨年来、開催に向けて調整が続いていましたが、国際情勢の変化もあり実現に漕ぎつけました。

お互いに溝がある課題を抱えているからこそ、定期的な相互訪問や会談のチャネルを多様化、複数化させることに意義があると思っています。

以下、朝日社説からの引用です。

「となりの韓国の大統領が6年半もの間、日本を訪問しなかった。今度こそ、この異常事態に終止符を打たねばならない。

(中略)

朝鮮半島情勢が歴史的な動きを見せている折でもある。これほど長い間、日韓の首脳の往来が途絶えていた問題の重さを考えねばなるまい。

(中略)

そうした交流の進展を阻んできたのは歴史問題だった。

李明博(イミョンバク)政権の時に慰安婦問題や竹島問題をめぐる紛糾は深まり、続く朴槿恵(パククネ)大統領は一度も来日しないまま途中で退陣した。今の文政権になって、何とか関係は回復基調になった。

この滞りの間、政治の冷え込みが続きながらも、関係が発展した分野は少なくない。

なかでも、日本の企業による韓国の若手の雇用が増えているのは特筆される。韓国の厳しい就職難を和らげる一方、日本側も人手不足を補う一助になりえる。互恵の好例だろう。

協調の芽をさらに伸ばすためにも首脳外交は欠かせない。

両政府はすでに、首脳同士が互いの国を行き来し合うシャトル外交の再開に合意している。今回は日中韓会談に合わせた訪問だが、特に行事がない平時にこそ、単独での往来を増やしたい。

日韓両政府は、年内の文氏の再来日を模索している。なんとか実現させて、あと戻りのない両国関係を築いてほしい。」

<社説一覧>
日経:日本発グローバル製薬への期待と課題/変われないロシアが不安だ
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:消費増税対策 今度こそ景気減速を回避せよ/大学の再編 経営改善で教育の質確保を
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:TPP拡大 機運逃さず早期の発効を/国民民主党 有権者への謝罪が先決だ
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:イタイイタイ病認定50年 重い知見、世界で教訓に/暴言自衛官を訓戒処分 背景の解明は十分なのか
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:麻生発言 なぜ首相は黙っている/文大統領来日 首脳往来で関係強化を
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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