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20171023社説から見る現代日本

おはようございます。超大型の台風21号(ラン)の中心は23日5時45分現在で、小田原市付近にあります。

被災が大きくならないことを祈るばかりです。

昨日、投票が行われた衆議院選挙は、開票作業が進み当選者の確定が行われています。

選挙委員会の発表に加えて、それぞれの情報源を使って各紙の当確情報が出されています。

その選挙結果・大勢状況を踏まえて、全紙で衆院選の結果・今後の日本についてを社説で取り扱っています。

本日もそれぞれの社説内の文言で筆者の気にとまった部分をご紹介します(太字は筆者によるもの)。

社説を読む際の参考になれば幸いです。

日経:この選挙をひとことで総括すれば「野党の自滅」である。(中略)「与党の勝利」「安倍政権への全面承認」と受け止めているとしたら、大いなる勘違いである。今回の衆院選勝利によって、安倍晋三首相は(中略)2021年まで政権にとどまる可能性が出てきた。(中略)憲政史上最長の超長期政権になる。「安倍1強」と呼ばれる強大な権力を何に使うのか。経済を再生し、国民の暮らしを守る。それこそが政治の役割だ。「初の憲法改正」という宿願ばかり追い求め、肝心の原点を置き去りにしてはならない。

読売:安倍政権のすべてを支持するほどではない。だが、政治の安定を維持し、経済再生や日本の安全確保できちんと結果を出してほしい。それが、今回示された民意だろう。(中略)自民党は今後、自衛隊の明記、緊急事態条項など4項目に関する党内論議を再開し、党の考え方をまとめる。各党も、無為に議論を先送りせず、自らの見解を策定すべきだ。超党派の合意形成に向けた重要な一歩となるだろう。

産経:安倍首相と自民党は、憲法改正という公約実現への努力を止めてはならない。与党公明党に協力を促すのはもとより、改正に前向きな姿勢を見せた野党との協議も、加速する必要がある。(中略)既存制度の無駄を徹底して排すことが求められる。社会保障・税一体改革の再構築を含むグランドデザインを急ぎ描いてほしい。

毎日:勝利した首相にはそれだけのエネルギーが補充されたと考えられる。ただし、首相の役割は特定のイデオロギーへの奉仕ではない。首相はおごることなく、恵まれた政治資源を国民のためにこそ活用すべきだ。国民生活にとって、今、最も優先されるべきは、少子高齢化と財政危機の下で社会保障制度を持続可能にしてゆくことだ。

朝日:政権継続を選んだ民意も実は多様だ。選挙結果と、選挙戦さなかの世論調査に表れた民意には大きなズレがある。(中略)基本政策の一貫性を捨ててまで、生き残りに走る議員たち。その姿に、多くの有権者が不信感を抱いたに違いない。(中略)むしろ野党が「負けた」のが実態だろう。

<社説一覧>
日経:安倍政権を全面承認したのではない
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:衆院選自民大勝 信任踏まえて政策課題進めよ 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:自公大勝 国難克服への強い支持だ 首相は北対応に全力挙げよ
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:日本の岐路 「安倍1強」継続 おごらず、国民のために
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:政権継続という審判 多様な民意に目を向けよ
http://www.asahi.com/news/editorial.html

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