0078-20180107【ビジネスパーソン必読の主要ニュース解説】
今週の振り返り、時事ポイントは以下のとおりです。
1.今年の干支について 2.新年の辞 3.北朝鮮情勢 4.日本株式市場の動向
1.今年の干支について
明けましておめでとうございます。今年は戌(イヌ)年ですが、十干十二支の組み合わせでは「戊戌(ぼじゅつ)」となります。
十干とは甲・乙・丙から始まる10個の干(幹に通ずるもの)で、十二支は子・丑・寅の12個の支(枝に通ずるもの)です。
この組み合わせの最初が「甲子(甲子園球場は1924年の甲子の年に完成)」であり、戊戌は35番目にあたります。60年で一回りすることから、自分の生まれた干支に戻ってくる60歳を「還暦(暦が還る)」と呼びならわしています。
さて、この「戊戌」ですが、「戊」は茂に通じる一方、「戌」は滅に通じるとされ、正反対の意味を持っています。
波乱がある年とされており、120年前(干支は60年で一回り)の1898年の戊戌の年には、中国は近代化を目指した変法運動が挫折する戊戌の政変が起きました。
当局からの弾圧を恐れた中国知識人の多くは日本に亡命し、日本の東洋思想の深化に寄与しました。
中国は西欧列強による進出が激しさを増しており、混乱の中にありました。日本は日清戦争に勝利して、台湾の植民地経営や朝鮮半島での勢力拡大に勤しんでいた頃です。
それから120年。国際社会の景色は大きく様変わりし、日中の立場は120年前のそれとは真逆にあるように感じます。
中国とロシアは国際社会における勢力を増していく一方、中東問題・北朝鮮問題・自由貿易問題に対して、米国や日本、EUといった自由主義陣営は、効果的な対応が見いだせていません。
第一次世界大戦終結から100年を迎える2018年。どのような年になるのでしょうか。
なお、旧暦(太陰太陽暦)での今年の新年は2月16日です。旧暦での新年は二十四節季の一つ「雨水(太陽暦だと2月19日ごろ)」を含む月が1月となります。
その雨水を含む月の「新月の日」が旧暦における1月1日となるため、今年は2月16日がその日にあたります。
なお、1月2日(火)に今年最大の満月がありましたが、次の満月は1月31日(月の満ち欠けの周期は約29.5にち)。その次の新月が2月16日です。
2.新年の辞
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