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20170917社説から見る現代日本

おはようございます。東京では前夜から強い雨が降っています。まだ風は穏やかで台風の湿った空気が入り込んで雨足を強めているように感じます。鈴虫は遠くで静かに鳴いています。

本日の主要五紙社説についてですが、電撃的な小泉訪朝による日朝平壌宣言から15年経ったことを産経と毎日が取り上げています。

核・ミサイル問題が注目される一方で、拉致被害者の問題解決に進展がない現状にやるせなさを感じています。

2000年には、初の南北首脳会談とオルブライド国務長官による米現役閣僚の初の訪朝という動きがありました。

2002年の小泉訪朝もあり、北東アジアは安定に向かうのではないかという期待を当時学生だった私は感じていました。

先行きは不透明さを増していくばかりです。

本日のオススメ社説は日経の「ロヒンギャの救済へ実行を」です。

ミャンマーは歴史上タイと長年に亘って国境紛争を起こしつつ、インド系商人・中華系商人・ムスリム系商人が複雑に交じり合う交易路でもあり、最終的には段階的にイギリスの植民地となりました。

その結果、1948年にイギリスから独立した時には複雑な民族・宗教・少数派問題を抱える状態となっていました。

ロヒンギャ問題は、現在少数派である人々への弾圧的な行為が発端です。その背景には複雑な経緯があります。

しかしながら、他者への寛容・共存という姿勢が大事だということは論を待たないはずです。

なぜなら、立場が逆転することは長い歴史からみればありうることだからです。他者に寛容であることは、最終的に自己のためでもあるのです。

独立の父とも称されるアウン・サン将軍は独立に向けて各地を巡って演説を行います。「最初から完璧な憲法はありえない」と説き、また「困難に打ち克つためには多様性が欠かせない」として団結の重要性を訴えかけました。

ご興味あれば、小生のコラムをお読みください。
#0029 【アウン・サン】https://note.mu/1minute_history/n/n85ff417d6712

以下、日経社説からの引用です。

「東南アジアで最も深刻といわれる人道危機に手をこまぬいていいわけはない。スー・チー氏はじめミャンマー政府は差別を打破する努力が求められる。」

なお、スー・チー氏はアウン・サン将軍の娘です。

<社説一覧>
日経:新たな選挙互助会では支持は得られない/ロヒンギャの救済へ実行を
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:日印首脳会談 海洋安保で戦略関係を深めよ/公認心理師制度 ケア充実に新資格生かしたい
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:小泉訪朝15年 長く残酷な日々に決着を/年金支給漏れ 信頼回復へ調査徹底せよ
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:東京都が禁煙条例策定へ 自治体こそ国の先導役に/日朝平壌宣言から15年 アジア安定の目標は不変
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:人づくり革命 言葉だけが躍っている/五輪開催地難 運営の抜本的見直しを
http://www.asahi.com/news/editorial.html

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