20180212社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは読売の「森林経営法案　新税の無駄遣いは許されない」です。

大した国民的議論もなく、いつのまにか導入が検討されている新税「森林環境税」。

目的や使途について国民の理解が得られるようにしっかりと議論を進めて、制度設計をしてもらいたいものです。

以下、読売社説からの引用です。

「国土の３分の２を占める森林は、国民共有の財産である。その保全は、土砂災害を防ぎ、水源の涵養につながる。

新たな税を導入する以上、無駄遣いを排し、林業再生に向けた多方面の方策を総合的に進める必要がある。

（中略）　

公費による私有林の管理も、山林の荒廃が災害を招く可能性を考えれば、方向性は妥当である。

懸念されるのは、新制度の中核を担うべき自治体の能力不足だ。山間部の市町村のうち、林業専従の職員は「不在または１人」が４割に上る。近隣自治体との広域連合が選択肢となろう。

新制度の財源として政府は「森林環境税」を新設する方針だ。

２３年度に終了する震災復興特別税を事実上衣替えし、２４年度から個人住民税に１人当たり年１０００円を上乗せする。年６２０億円の税収を見込む。

国が森林面積に応じて自治体に配分するため、毎年数千万円を受け取るケースも出てくる。予算消化に追われ、不要不急の使途に流れる事態は避けねばならない。

自治体には新制度の意図を十分踏まえた執行とともに、利用状況の詳しい公表が望まれる。」

＜社説一覧＞
日経：対アジアのＥＰＡを21世紀型に改めよ／震災アーカイブをより便利に
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売：診療報酬改定　「在宅」支える体制作りを急げ／森林経営法案　新税の無駄遣いは許されない
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経：台湾東部地震　今度は日本が支える番だ／インフルエンザ　休養する機会と心得よう
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日：平昌五輪の南北統一旗　政治利用控える慎重さを／生活保護費の減額　母子家庭の困窮が深まる
https://mainichi.jp/editorial/

朝日：若者の自殺　ＳＯＳの出し方伝える／石牟礼さん　「近代」を問い続けて
http://www.asahi.com/news/editorial.html