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20171220社説から見る現代日本

おはようございます。

今日は全紙でトランプ政権の新安全保障戦略について取り上げています。

オバマ前政権の方針からの転換をトランプ政権発足から一年程かけて整理し、今回公表されました。歴代政権で、発足1年目の策定は初めてのこと。

本日は各紙のポイントを以下のとおり引用します。

日経:「日本はどう対処すればよいだろうか。中ロとの抜本的な関係改善は容易ではない。だとすれば、日本と同じように米国と同盟関係にあるが、トランプ政権の振る舞いには困惑している国と手を組み、国際秩序のルールづくりを主導する役回りを担うことだ。その意味で先週、ロンドンで行われた日英の外務・防衛担当閣僚協議は有意義だった。「グローバルなパートナーシップ」の拡大をうたい、準同盟国として協力していくことで合意した。」

読売:「戦略は、日米が共有するインド太平洋地域の利益を重視し、北朝鮮への対処などで日本を「不可欠な同盟国」と位置付けた。日韓とのミサイル防衛協力や、日米印豪の4か国連携、米軍前方展開の継続を明記したのは評価できる。目を引くのは、中露を「米国の力に挑戦する現状変更勢力」として、強く牽制けんせいしていることだ。」

産経:「トランプ氏は民主主義や法の支配といった価値を共有する同盟国に「公平な負担」を求めた。日本も当然ながら重い責任を有する。自らの防衛力増強と、米国との防衛協力の強化を通じ、抑止力の向上を急ぐ必要がある。」

毎日:「欠けているのは国際社会と協調する姿勢である。同じ共和党のブッシュ(子)政権が単独行動主義と呼ばれたように「米国第一」のトランプ政権も他国の意見に耳を貸さずに突き進む、危うい傾向がある。そのブッシュ政権は02年に公表した国家安保戦略などを通じて「先制攻撃論」を打ち出し、翌03年のイラク戦争への地ならしをした。」

朝日:「戦略4本柱のうち、前政権で「価値観」と題された章は「力による平和の維持」へ、「世界秩序」は「米国の影響力強化」へと、置き換えられた。「核兵器のない世界」という目標は消えた。代わりに、核兵器を「平和と安定を守るための戦略の基礎」と高く位置づけ、近代化をうたっている。」

<社説一覧>
日経:米だけに頼らず幅広い安保網づくりを/北海道沖大地震にどう備える
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:米国家安保戦略 「力の重視」で中露を牽制した/「自画撮り」規制 現行法の見直しも検討課題だ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:米の国家安保戦略 超大国の責任実行に移せ/大学新テスト 学生鍛える改革忘れるな
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:トランプ政権の安保戦略 平和は力だけで築けない/米兵器の直接取引が急増 「言い値」で購入は疑問だ
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:のぞみ亀裂 安全優先の徹底を/米の安保戦略 「力の平和」の危うさ
http://www.asahi.com/news/editorial.html

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