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認知資源

「にんちしげん」 と読みます。
 
 
認知=捉えられること
資源=どのくらいできるか。
 
つまり、
認知資源
私たちが、自分や周りのことを、どれくらい捉えられるか、把握できるか、です。
 
 
 
例えば、
メタ認知の研究(三宮 2008,2018,2022など)を読むと、人間の認知資源は相当限られていることが分かります。
 
 
例えば、誰かと話していて、
 
自分が話している時の自分の表情がどんなだったかを、常に覚えていることは難しい。
 
複数の人で話していて、全員の発言を聞き取ったり、覚えていたりすることは難しい。
 
自分でもたまに、言い間違えたりするが、言い間違えたこと自体を覚えていない。
 
 
このように、全部を常に把握して覚えていることはできません。
 
朝すれ違った車の色やナンバーは忘れるし、昨日の朝食も怪しい。
 
 
ということは、私たちは「認知資源を節約」します。
 
都合の良いことばかり、覚えていたり、把握したりしているということです。
 
例えば、嫌いな人の発言があれば、その部分だけを認知します。
好きな人の発言は、その部分だけを認知し、否定的なことは、実際に起きても、認知をしません。
 
だから、誰かと話したり、自分が教師として授業をしたり、面談をしたり、カウンセラーとしてカウンセリングすると「あれ、自分はこんなこと言ってたっけ?」
ということは、往々にしてあります。
 
認知
 
「認め、知る」
 
 
 
文献
三宮真智子2022 メタ認知 あなたの頭はもっと良くなる
 ※入門向けで読みやすいです。
 
三宮真智子2018 メタ認知で<学ぶ力>を高める
 
三宮真智子2008 メタ認知 学習力を支える高次認知機能
 被引用が多い(と私は思いました)
 
 

メタ認知の専門家はたくさんいらっしゃいます。
 
初出はFlavell 1976です。(たしか1976頃だったと…)

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