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生徒に聞かれて、答えられなかった質問

あるとき、吹奏楽の指導をしていて、
「敵は誰?」「自分です!」
という話をしていた時期がありました。
 
これは、原田教育研究所の原田先生からの受け売りです。
いい言葉だなと思って使っていました。
 
 
ある時、生徒が
「先生、じゃあ、負けた自分はどうなるんですか?」
 
と質問しました。
私はさっぱり答えられませんでした。
 
あれからおよそ7年間、自分なりの答えを探し続け、
それらしいことをひらめいたので書きます。
 
結論としては
「敵は誰?」「いません!」
という正解も想定できるということです。
 
「敵は誰?」「自分です!」
となって、
「ああ、弱い自分に克って(かって、克己、打ち勝ってetc.)がんばろう!」
と思える人には、この答えは有効でしょう。
 
一方、
「負けた自分はどこにいくのだろう? かわいそうだ」
と思う人もいるかもしれません。
たしかに、私もそう思いました。
 
 
「無敵」は、敵がいません。
であれば、自分の中の勝ち負けを想定する必要さえ、ないのです。
強い自分、弱い自分がいるのかいないのかも分からないけれど、
「とりあえず全員協力してやっていこう!」
と考えることもできます。
 
この質問をしてくれたYさんはとても聡明で、よく覚えています。
 
 
 
追記1
「自分を征服する(プラトン)」
という言葉もあります。
 
追記2
やや飛躍しますが、
この話を
「自尊感情」「自己肯定感」
などと関連付けて考えることもできるでしょう。
 

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