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【アルバム紹介】 Superache / Conan Gray

どうも。今日はアメリカのZ世代を代表する通称「サッド・ポップ・プリンス」ことConan Grayさんの最新アルバムを紹介したいと思います。

Conan GrayはBillie Eilishなどと並んでZ世代のポップアイコンとして有名なソロアーティストです。YouTubeのVログなどから有名になり、自身で制作したオリジナル曲 "Idle Town"がヒットしたことで人気に火がつき、今ではコーチェラの舞台に一人で立てるレベルのミュージシャンになっています。ちなみに最近ニューアルバム(↑これです)のプロモで来日してました。日本人を母に持っており、幼少期を広島で過ごした経験もあるそうです。

私がConan Grayを知ったきっかけは来日中に出演していた「スッキリ!」を見たことです。私のような人間もいるのでやはり朝のワイドショー出演による波及効果はバカにならない。その時に「サッド・ポップ・プリンス」という二つ名で紹介されて若干照れながらメチャクチャいい曲(このアルバムにも入っている "Maniac" ですね)を歌っているのを見て俄然惹かれてしまいました。「プリンス」という二つ名を持っているミュージシャンに弱い!

Conan Grayの曲の特徴として、この世代特有の "Doomed" な雰囲気を色濃く曲に投影している点が挙げられると思います。お先真っ暗で絶望的でそれでも生きていかざるを得ないよ、暇つぶしに恋愛とかしてね、みたいなイメージ。Conanは私と同い年なんですけど恋愛経験が皆無で、ラブソングは全部想像と他人から聞いた話にインスパイアを受けて書いているらしく、そういう点もすごく好感が持てる。それにしては歌詞の解像度高すぎるけど……。もちろん楽曲としての完成度も凄まじく、ポップ大国アメリカの「ポップ」とはこういうことだ! と突きつけてくる感じが潔いです。私はポップ・ミュージックを愛しているのでConanみたいな存在はとてもありがたい。"Maniac" や "Disaster" のようなノリノリのディスコチューンもあれば "Jigsaw" みたいに悲痛な失恋ソングもあり、多様な音楽を堪能することができます。まあほとんど失恋か片思いの曲なんですが。なんせ「サッド・ポップ・プリンス」ですからね。

ConanはYouTuberとしての側面も持っていて、特にアーティストとして大成する前は動画投稿者としての活動がメインだったみたいです。内容は雑談だったりお菓子作りだったり最近の購入品の紹介動画だったり他愛無いんですがアメリカのティーンの実情を知ることができてとてもいい。自分をフェミニンで繊細だと自称するだけあって "I'm not pretty today" という理由で泣いたりドラァグクイーンに憧れてメイクしたりネイルしたりすごく等身大の人間って感じて見ていて癒されます。Conanの生き方やものの考え方がすごく好きだということに気づいたので影響されてGUCCIのGilty (Conanの愛用香水)買おうかなと考えているレベルです。助けて。

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