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あの頃のボク達

先日、役者仲間と飲みに行った。
そのメンバーの一人に三年ぶりに会った子がいた。

飲み会の席で久しぶりに彼女に会った僕はどんなテンションで接していいか、分からなくなっていた。

でも、それは割と僕にとってあるあるで、その時はあまり気に留めなかった。

その次の日もそのメンバーで即興劇の稽古をする予定だった。

次の日、とある即興のワークをしている際、彼女にこんなことを言われた。

私のこと、怖いの?

そんなことはまったく無いと思った。

でもなぜか、話しずらさを感じていた。

同じ現場にいた頃のボク達は凄く気が合っていたと思う。

女優としても、一人の女性としても、凄く話が合う印象だった。

なのになぜなんだろか…

こんなくだらないことなのに、僕は何週間も考え続けた。

そしてある日、飲み会の日に彼女に言われたある一言を想い出した。

バキコちゃんって凄くストイックなイメージが有る…

これだ、と思った。

彼女と出会った頃の僕は凄くストイックだったと自分でも思う。でもここ二、三年で少し変わってしまった。精神的にいろいろあって生きるのに精一杯になっていた。

だから、彼女に合わす顔がない気がして、なんだか気まずかったんだ。

なんて思って、ちょっぴり初心に戻った。

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