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【最近面白かったもの】ポッドキャスト「ビジネスウォーズ」任天堂vsソニー

最近よくラジオを聞きます。家事や買い物しながら楽しめるのが良いです。
「ビジネスウォーズ」はニッポン放送のANN(オールナイトニッポン)で流れるCMがきっかけで知ったのですが、聞いてみたらとても面白かったです。

「ビジネスウォーズ」とは

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もとはアメリカのWONDERY(ワンダリー)制作のポッドキャスト作品で、日本版に翻訳して制作されました。第1弾の「ニンテンドー対ソニー」は2020年10月1日より配信され、全6話が配信されています。
日本版では落語家の春風亭一之輔さんが案内役をつとめます。

※以下、ストーリーの具体的内容・結末についての記述があります。
調べれば出てくる内容ではありますが、内容を知らずにおきたい方はご注意ください。

どんな話?

舞台は1990年台、総合家電メーカーのソニーが次世代型ゲーム機プレイステーションを開発し、世界で圧倒的なシェアを誇る任天堂に戦いを挑むドキュメンタリードラマ。(番組ホームページより引用)

任天堂が花札・カードゲーム製造販売会社から世界的なゲームメーカーになるまで、そしてソニーが家電・電子機器メーカーからその技術力でゲーム業界に参入していく様子が描かれます。
第1話は1991年、アメリカの電子機器見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショーから始まります。当初、ソニーが任天堂に技術提供してゲーム機を共同開発するはずだったのですが、ソニーが任天堂との提携を発表した翌日、任天堂はその提携をなかったことにしてフィリップス社との提携を発表するんですね。ソニーは「復讐だ!」といって自分たちでゲーム機を開発することになります。
半沢直樹っぽいですね。土下座も倍返しも出てきませんが。
その後は任天堂の創業時に戻ったりして、ダイナミックな時系列での展開になっていきます。

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テレビゲーム生みの親たち

ゲーム史に残る開発者・経営者の名前が出てきます。
今も世界中に愛されているゲーム機やキャラクターの原型を作った方々の、ゲーム開発にかける想いを垣間見れます。恥ずかしながら今まであまり名前を知らなかった方々なのですが、調べてみると書籍やインタビュー記事が多く見つかるので読んでみたいと思いました。
ビジネスの緊迫感ある会話を春風亭一之輔さんが見事に演じてるのも聞きどころです。落語にも興味が出てきました。

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今年、任天堂が生んだスーパーマリオブラザーズは35周年を迎え、そのテーマソングとして星野源さんの「創造」がリリースされました。
星野源さんは楽曲の制作にあたって、山内溥社長の「独創」の精神、横井軍平さんの「枯れた技術の水平思考」などにインスピレーションを得たそうです。「ビジネスウォーズ」のストーリーをふまえると楽曲もより味わい深くなりそうです。

勝負の行方は――

クライマックスは1994年発売の「プレイステーション」と、2年遅れで発売した「ニンテンドウ64」との闘いになります。任天堂は市場シェアは死守できたものの、新機種での売上はプレイステーションに軍配が上がる結果になりました。
現在までのハード・ソフト累計販売数を調べてみましたが、販売数でソニーがかなりの差をつけたのが分かります。

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ここで物語としては完結しますが、ここから始まって、この後も技術の進歩とともに続々と新しいゲーム機が開発されていくんですね……!そして任天堂とソニーの覇権争いは今もなお続いているわけです。
私がいちばんゲームで遊んでいたのはこの後の世代として出てくるニンテンドーゲームキューブ、プレイステーション2、ゲームボーイアドバンスの時代でした。だからこの時代に関しては懐かしさとか記憶としての実感はあまりないのですが、任天堂やソニーのゲーム機で夢中になって遊んでいた自分にとって、その裏で企業や開発者の戦いがあるということを知り胸が熱くなりました。

一話30分程度で6話完結なので、3時間程度で聴けます。いまからでもぜひ聴いてみてください。

第2弾が2月18日から配信されています。今度はナイキ対アディダス。
第1話からカニエ・ウェストの話が出てきます。
こちらも楽しみに聴きたいと思います。

#ポッドキャスト #ビジネスウォーズ #任天堂 #ニンテンドー #プレステ #プレイステーション

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