![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101299210/rectangle_large_type_2_b5e4d08317e85d4f04d43e77b72e7d62.png?width=800)
成功の再現性についてChatGPTと議論した
まえがき
最近、ぼくのTwitterタイムライン上では、ChatGPTを使って面白い取り組みをされている方が増えた気がします。
とはいえ、流れてくる大半はChatGPTに関するテック記事中心です。
そんな中、一部の方(非エンジニアっぽい方々)は、ChatGPTx「」と、それこそ様々な角度から興味深い取り組みをされており、かくいうぼくも彼らに触発されて本note執筆を決めました(コロッと流されるが、ちゃんと選んで流行に乗るめんどくさい方の人間)。
触発された記事をいくつかあげてみます。
いま挙げた4つの記事はすべて、ChatGPTx「」で異なったテーマについて書かれているものです。
たとえば「コーチングx哲学者」や「M&Ax手順検討」、そして「要件定義」など質問内容もさまざまです。
また、ChatGPTへ質問し、その回答に対して質問者が自分なりに感じたことや違和感をしっかりと言語化していることが特徴的です。
とくにふろむださんの記事は、本noteとは文脈的に直接つながっているわけではないのですが、「ChatGPTのような初期プロダクトを効率性や生産性度外視でとりあえず触ってみること」を推奨しているのかは大変参考になりました。
"成功に再現性"はあるか
さて、さっそくですがChatGPTx「」に入れるテーマは見出しの通りですので、サクサク進めていきます。
ぼくはいま"成功の再現性"について、強い関心を持っています。
(成功者に関心を持っていない人は、すでに幸福絶頂の最中か、あるいはそもそも達観した超人だと思われるので、本noteを秒速フリックでタスクキルしてください。)
なぜなら、成功というものは、どうしても運や偶然の産物として片付けてしまいがちだからです。
そもそも成功というもの自体、実体がないため、見ようとして見えるといったものではありません。
人によって成功のイメージは様々であり、そのため人の数だけ成功は存在するといっても過言ではないと思います。
だからこそ、人は成功を目にしたとき、「たまたまでしょ」、「運がよかっただけだ」といった感想がまず最初に出てくることがごく一般的ではないでしょうか?
かくいうぼくもそのうちの1人でした。
しかし、あるマンガを読んで、"成功"への認識を改めました。
そのマンガは『ブルーロック』です。
ブルーロックについては、ここで懇切丁寧に紹介するまでもなく、その魅力を説いているファンは大勢いるので本noteでは割愛します(どこかで語ってみたいっちゃみたいけど)。
作品のテーマをぼくなりに要約すると、
"成功"は必然の積み重ねを重ねに重ねてそれで達成できるかどうかであり、「運」や「偶然」で片付けられるものではない
ことをサッカーを題材にしながら語っている作品だと思います。少なくともそういった作品だと解釈しています。
今回注目するのは、ブルーロックの面白さの根幹をなす成功の"再現性"についてです。
ブルーロックでは、成功(ゴール)の再現性を高めることが必須だとしており、その再現性を高めるためには自分だけの"成功(ゴール)の方程式"を持っていることが決め手になるとしています。
はい。とどのつまり、ぼくはChatGPTに「成功には再現性があるのか」を質問しました。
ChatGPTx成功
をテーマにしたのが本noteの趣旨となります。
それでは、ChatGPTは成功の再現性についてどのような回答をくれたのでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101335602/picture_pc_0f23cef0de41b8b47e90184e094a3767.png?width=800)
『ブルーロック』単行本4巻より引用
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101669676/picture_pc_132243365f97480a9d9c95cc120a31c8.png?width=800)
『ブルーロック』単行本4巻より引用
前提について
今回はChatGPTとのやりとりが複雑にならないように配慮すること、あくまでソレっぽい答えを出力することを目標とします。
目標を達成するために、まずは自分なりに前提を書き出し、それからゴールまでの道筋がある程度をざっくりと定めました。
ただし、本noteにおいて「これはさすがに違うでしょ?」といった箇所については、質問者が適切な質問を行えていなかったことになりますので、その点のみ留意して読んでください。
さっそく今【前提】を書き出してみました。
【前提】
・成功の定義をしないこと。なぜなら、成功は人によって異なるから
・今回のゴールは「あらゆる成功を実現したいと考えた際、これらに共通の要素として含まれているもの」は何かを導出してもらうこと
・仮に共通する要素があるなら、何が共通の要素として挙げられそうかをChatGPTに考えてもらうこと
以上を踏まえてChatGPTにガンガン質問していきます。
ChatGPTへの質問とその回答
はじめは、ChatGPTに以下のような質問をしました。
成功に再現性はありますか?
![](https://assets.st-note.com/img/1679540448123-57CvUgW7BT.png?width=800)
気軽に思いついたことを質問してみるとよいと思います。
なるほど。
「成功に再現性があるかどうかは、定義によって異なる」と回答してくれました。
回答から得られた情報を、以下のように整理してみました。
成功の再現性について
再現性がある場合
成功に対して明確な定義が定められること
成功を達成するための方法や戦略が明確化されていること
再現性がない場合
成功に対して明確な定義が定められないこと
外部要因の影響を受けやすいこと
の2パターンあるみたいです。
「すべての成功に再現性なんてあるわけないでしょ」とぼくは思っていたので、ChatGPTはちゃんと考慮?して回答くれたみたいでホッとしました(笑)。
しかも、再現性のある/なしについての2パターンの例も挙げられています。
成功に再現性がある例/ない例
成功に再現性がある場合の例は"ビジネス全般"と解釈できそうです。
一般的に、ビジネスにおいては成功が設定される(例:年商x億円など)ものだと思います。そして、それを達成するための方法(ビジネスのプロセス)や企業の戦略についても納得のいく回答が得られたかと思います。
成功の再現性がない場合の例は"クリエイティブ全般"と解釈できそうです。
クリエイティブにおいては、成功が人によって異なり(なぜなら、アーティストの考える成功は主観的に決まるケースが多いためビジネス上での成功と比べ、客観的な基準を定めにくい)、成功が明確なビジネスと比べて方法や戦略についても、外部からの影響が大きいことから再現するのは難しい場合があるという回答が得られました。
様子を見るつもりで、質問を変えてみました。
では、成功者たちに共通するものは例えば何があると考えられますか?
![](https://assets.st-note.com/img/1679544355443-N5BddbMlsk.png?width=800)
最初は「成功に再現性があるか」を質問しました。
そしてその答えは「再現性がある場合とない場合の2パターンある」とのことでした。
今度は、成功を実現した人たち=成功者に共通するものがあるか、いわゆる個人にフォーカスした質問です。
回答を整理しますと以下のようになります。
成功者たちに共通する特徴
情熱+意欲
目標設定+計画性
持続力と忍耐力
自己信頼心
コミュニケーション能力
いかがでしょうか。
身の回りにいる成功者の特徴に合致していますか?
以下、ぼくが面白いなと思った部分を追加で引用します。
成功者たちは、自分たちが持っている能力や特徴を最大限に活かし、自分自身のビジョンを追求することで、成功を実現している
これは5つの特徴をすべて満たす必要があるわけではないことを言っていると解釈できそうです。
あくまで共通要素としてあるというだけであって、ほか重要なことには「個人の資質を最大限引き出す」、「ビジョン(=将来展望)」の2つも考えられますよと、ChatGPTがさりげなく答えてくれています。
あれ…これはもしや成功するためには、やはり"才能"が不可欠ということになるのか…?
まだ2回質問しただけですし、一旦、この話は脇に置き、次の質問をしてみました。
以上をもとにして、成功には方程式が存在すると仮定した場合、成功を表す方程式はどのように表すことができるでしょうか
![](https://assets.st-note.com/img/1679546203942-mH1lin4pS9.png?width=800)
思った通り、単純に成功を表す方程式を表現することは難しいようです。それはそう(笑)。しかし、先の成功者たちに共通する特徴も含めて「成功の方程式(仮)」としてまとめると下のようになりました。
成功方程式(仮)
成功=(情熱+意欲)x(目標設定+計画性)x持続力x自己信頼心xコミュニケーション能力
おぉ…思ったよりちゃんとした答えが返ってきたな。
これだと納得感が、ぼくの中にないので、次は【成功の方程式(仮)】を詳細的に分解することを促す質問をしてみました。
表してもらった「成功の方程式」をより詳細的なものにしたいです。たとえば、各変数を要素的に分解して再度、成功の方程式を書き直してみてください
こちら、回答する分量が多かったからか途中で切れてしまいました。
そのため下記画像は、n/3に分けて貼付しております。
画像をみたらわかるかもしれませんが、どうやらChatGPTには回答量の限界があるみたいです。また、質問の仕方によっては、想定していた分量以上の回答がされることもわかりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1679546362707-1rmBVkUkJu.png)
<1/3>
![](https://assets.st-note.com/img/1679546423806-iWcUn68OmS.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1679546464760-Ixj4z6R561.png?width=800)
*ここでわかったことは質問する際、ある程度収まりを考慮して
質問する必要があるなということでした。
画像が途切れて見にくいと思いますので、整理してみます。
成功方程式の要素を分解
①情熱+意欲
好奇心や関心を追求する能力
自分に対する情熱や熱意
自己啓発や成長を追求する意欲
②目標設定+計画性
長期的なビジョンや目的を設定する能力
目標達成するための中長期的な目標を設定する能力
目標達成するための具体的なアクションプランを立てる能力
③持続力
困難に直面してもあきらめずに努力し続ける能力
失敗を乗り越え、反省し改善する能力
絶え間ない学びや成長を追求する能力
④自己信頼心
自分の強みやスキルを認識する能力
自分の弱みや課題を認識し、改善する意欲を持つ能力
失敗や失敗からの復帰に対する前向きな姿勢
⑤コミュニケーション能力
他人との良好な関係を築く能力
意見を明確に伝え、協力して作業する能力
チームやパートナーと協力して目標達成する能力
お、これは中々うまく細分化できているような気がします。
しかも1項目ごとに3個ずつ挙げられていますし、そのせいか何やら説得力が強化されてるような気がしなくもないです。
要素を分解したバージョンの【成功の方程式(仮)】は長すぎるので割愛させていただきます…すみません。
要素分解を行うことで要因を特定する意図があったのですが、なんとChatGPTは上記の①~⑤(あわせて15個の能力)を挙げ、成功には、じつに多くの要素が影響し合っていることを指摘しています。
しかしここで新情報が出力されたのを確認できたので引用します。
成功には運やタイミングも大きな影響を与える
???「オレでなきゃ見逃しちゃうね」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101067693/picture_pc_f80568dfbb480a6ecfcbb88edc2dd261.png?width=800)
単行本11巻より引用
はい、もちろん。ぼくは見逃しませんでした。
成功は、自分の能力だけで得られるものでもなく、能力と同等か、あるいはそれ以上に大きな影響を与えること
が新たに示唆されたのは、ほんとうに驚くべきことだとぼくは思います。
間髪入れずに、今度は成功に「運」や「タイミング」を考慮した場合について質問してみました。
いま、成功には運もタイミングが大きな影響を与えるとしていましたが、運(偶然)を考慮し直した場合、成功の方程式を表してみてください
お…!最初の頃よりも、磨きがかかった答えが返ってきましたね。
ここでぼくが驚いた点として、いままで成功について、"内部的な要因のみ"扱っていたところを急に外部的な要因まで考慮し始めたところにあります。
ここまで、なぜ外部的な要因を考えてこなかったのか疑問に思うところはありますが、おそらく、ぼくの質問した成功の文脈ではそのようにChatGPTからみて意図を汲み取るまでにいたっていなかったものだと考えられます。
(これは、完全にぼくの質問力不足が露呈したということになります…)
運の要素を考慮した成功方程式
成功=内部要因の影響x外部要因の影響
これは、いままでの【成功の方程式(仮)】である
成功=(情熱+意欲)x(目標設定+計画性)x持続力x自己信頼心xコミュニケーション能力
は、すべて左側の「内部要因の影響」で括られることになりました。
よって成功には個人的な要素だけでなく、さらに別の要素(外部要因の影響)が加わることで、はじめて実現するものだと新解釈をする必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1679546489627-VJQdQYXXBN.png)
さて、ここで【成功の方程式(仮)】と【運を考慮した成功方程式】を組み合わせて具体的に表してみたものが以下のようになりました。
成功方程式:改定版
成功=内部要因の影響x外部要因の影響
▼
成功=(努力x才能x人間関係の質x成長心)x(運xタイミングx環境の好悪x偶発的な機会)
【補足】
内部要因について
自分自身でコントロール可能
努力や才能、そして人間関係の質、成長心が大きく寄与する
外部要因について
自分ではコントロール不可能
運やタイミング、環境の好悪、偶発的な機会も影響を与える
少しずつ、いい感じに洗練されてきた気がします。
満足はまだできません。やはり、定量的に把握してみたくなる欲求があるので、今出力された成功の方程式:改訂版にウェイト付けをChatGPTにお願いしてみました。
上記をもとに「運を考慮した成功の方程式」の各要素に重み付けをすることで、成功をより定量的に把握できるようにしたいです
![](https://assets.st-note.com/img/1679546509221-UR5GoNauON.png)
出力結果はいかがでしょうか。
定量的な成功方程式
成功=(0.3x努力+0.3x才能+0.2x人間関係の質+0.2x成長心)x(0.3x運+0.2xタイミング+0.3x環境の好悪+0.2x偶発的な機会)
それっぽくなりましたが、なぜこのウェイトなのか補足説明があるので簡単に整理してみます。
内部要因のウェイト
0.3:努力、才能
0.2:人間関係の質、成長心
外部要因のウェイト
0.3:運、環境の好悪
0.2:タイミング、偶発的な機会
これだと、個人的にはスッと納得できないため(なんか長いし)、より簡略化するように促したのが次の質問です。
重み付けが大雑把であるため、似たような変数をまとめた上で簡略化し、その上で再度重み付けを行って成功の方程式を表してみてください
![](https://assets.st-note.com/img/1679546532031-r55HnSAXJJ.png)
定量的な成功方程式:改定版
成功=(0.5x自己成長度+0.3x人間関係の質+0.2x環境の好悪)x(0.6x運+0.4xタイミング)
…あれ?外部要因として挙げられていた「環境の好悪」が内部要因の要素に組み込まれた?そして、「偶発的な機会」がなくなっています。
まあ、努力+才能=自己成長速度にしたのは良い判断かなと思いました。環境の好悪については違和感ありますが、言われてみたら自分次第なところもありますし、これはこれでよしとしましょう。
また、偶発的な機会についても運やタイミングとほぼ意味は同じだと思うので、むしろこれら2つに吸収されたと考えてよさそうです。
この辺で、うまいことまとまった感じがするので、これ以上深掘りするのはやめて、そのかわりに今度は各要素のアクションについて考えてもらうことにします。
なぜなら、アクションがうまくできないとなると、やはり絵に描いた餅と変わらないからです。
ここでChatGPTの有用性を示すという意味で具体的なアクションまで書き出してもらえたら、みんなに胸を張っておすすめできると思うし(完全に自分都合)。
それではChatGPTに、これら内部/外部要因について、何をすれば達成できそうかを聞いてみます。その際、内部要因と外部要因を分けて質問しています。それは先の回答量の限界を考えて、分割して質問すると回答に余裕をもたせることができるのではないかといった仮説を検証したいと考えたためです。
今度は、内部要因の要素である「自己成長度」「人間関係の質」「環境の好悪」について、それぞれマイルストーンとなりうるものを設定するなら、何が3つの要素を満たすことができるのか、それぞれ具体的に示してみてください
内部要因マイルストーン例
①自己成長度=(才能+努力)
勉強会やセミナーへの参加
スキルアップのためのトレーニングや練習の継続
挑戦的なプロジェクトに参加して、新しい経験を積む
②人間関係の質
信頼関係を築くためのコミュニケーション力の向上
他者のニーズや期待に対する理解を深めるためコーチングやメンタリングの受講
チームビルディングの開催や参加
③環境の好悪
生産性や仕事の効率を高めるための作業環境の改善
ストレスや疲労を軽減するための健康的なライフスタイルの維持
時間や場所に縛られない柔軟なワークスタイルの採用
![](https://assets.st-note.com/img/1679546558441-szOsx2dJEJ.png)
一部に誤字がみられますが、内容には影響していません
この回答もなかなか上出来だと思いますが、一つ不満があるとすれば、③環境の好悪が想定してしたものと異なった出力結果となっている点です。
ぼくが想定していた環境の好悪というのは、例えば「自分の住んでいる場所を変える=定期的に引っ越しをする」、「転職活動を行う」だからです。ただ、「作業環境の改善」は理解できます。
しかし、それ以外のアクションについては、それって環境に入るの?と思ったので、その点以外はいい線入っているなとぼくは思いました。
つぎは、アクションが決まってもそれが実行可能でなければ意味がありません。何より再現性のないものであれば、これもまたよくありませんよね。
そこで、実際に行動に移すことを想定して以下のような質問を追加で行いました。
しかし、いま挙げていただいたマイルストーンは抽象的なアクションにとどまっていると思われます。そのため、より実践的なアクションに落とし込むためにはある程度は数値目標にする必要があるかと思います。これを念頭に入れて、それぞれのマイルストーンを再度書き直してみてください
内部要因マイルストーン数値目標
①自己成長度=才能+努力
年間10冊の本を読む
月間1つの新しいスキルを習得する
年間3つのプロジェクトに取り組み、完了する
②人間関係の質
月に1回は友人と会う
月に1回は家族と会う
毎日1人に対してお礼や感謝の言葉を伝える
③環境の好悪
週に1回は散歩する
毎日30分以上の運動をする
毎日10分間の瞑想を行う
これは…
かなりいいのでは?というか、即実践できるし、これならたしかに各要素を強化することが可能だし、案外頼りになるなとちょっと嬉しく思いました。
とはいえ、①自己成長速度にある「月に1つ新スキルを習得」するのは非現実的だし、③環境の好悪に関しては、これはこれで説得力があるのでいいやとなりました(投げやり)。
![](https://assets.st-note.com/img/1679546584957-Qive8bVKpy.png)
ところで、③環境の好悪については納得しがたいものだったので、再度問い直すことでChatGPTの意見は変化するのか確認するつもりやってみました。
環境の好悪については、先ほどあげていただいたマイルストーンとは趣旨が異なっているように見えますが、はたしてこれらのアクションを実施することで環境は変化するのでしょうか?
やはり、ぼくが想定した環境の認識とChatGPTの認識とでは齟齬が生じていたようです。
ぼくが想定していたのは、「環境そのものを変化させる」ような対処法でした。一方、ChatGPTが想定していたのは、マクロ的な環境ではなく、ミクロ的な環境、つまり「個人が環境に対する認識や対処法を変化させる」ことを目的とするものでした。
この対話のおかげか、しかしながら〜以降、数値目標を再度列挙させることは一旦差し置いて、アクションについては、僕の想定したものに近いものを反映させた結果になっているように思えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679546609407-mVAI1H3u7D.png?width=800)
ここで質問回数が2桁になりました。
つづいて、内部要因マイルストーンと同じように外部要因も質問してみます。
次は、外部要因の要素である「運」「タイミング」について、それぞれマイルストーンとなりうるものを設定するなら、何が2つの要素を満たすことができるのか、それぞれ具体的に示してみてください
先で少し問い質されたからなのか、外部要因について聞いた時の回答が充実していたので、ひょっとするとChatGPTは対話の過程で学習していくのかもしれません(冷や汗)。ぼくだって現在進行形で学習できていないのに、優秀すぎないか?
外部要因マイルストーン例
"運"について
毎日新しいことに挑戦する
☞新しいことを試すことで、自分にとって運が向く可能性が高くなる
自分自身をアピールする
☞自分の良さをアピールすることで、自分の価値を高めることができる
前向きな態度を持つ
☞物事をポジティブに捉えて、チャンスを見つけることができるようになる
"タイミング"について
チャンスを見逃さない
☞機会を見つけ、アクションを起こす
常に周囲の状況を観察する
☞自分がいる状況や業界の動きを把握し、いつでもアクションを起こせるようにする
準備を怠らない
☞常に最新の情報を把握し、自分の能力を高めることで、いつでもアクションを起こせるようにする
外部要因マイルストーンの例のみ補足がついていますが、これはまあしょうがないかと思います。とはいえ、回を重ねるごとに対話の質が向上しているような気がするので、何度も深堀りしたりリライト的な意味で同じ質問を角度を変えて納得のいく答えが出るまで続けるのもアリかなと思いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1679546629987-4XyKAeUjxe.png?width=800)
外部要因マイルストーンについても、数値目標が欲しかったので質問してみました。
先の内部要因と同じように、いま挙げていただいたマイルストーンは抽象的なアクションにとどまっていると思われるため、これをより実践的なアクションに落とし込むためにはある程度、数値目標にする必要があるかと思います。以上を念頭に入れて、それぞれのマイルストーンを再度書き直してみるとどうなりますか
ほぅ…なるほど?
外部要因については、直接コントロールできるわけではないため具体的な数値目標を設定することは難しいということですね。それもそう?ですね。
ただ、運やタイミングの影響を最小限に抑えるための改訂版のマイルストーンを教えてくれましたので、こちらを採用します。
外部要因マイルストーン例:改定版
運に関するマイルストーン
①運を最大限に生かすために、情報収集や交流の場に積極的に参加する
②運に左右されないスキルや知識を身につけることで、自己の能力を高める
③運が悪い時でも諦めずに、挫折を経験しても次につなげる粘り強さを身につける
タイミングに関するマイルストーン
①機会を逃さないために、日々の業務や生活の中で時間を有効に使う習慣を身につける
②チャンスを見逃さないように、新しいトレンドやニーズを常にチェックしておく
③タイミングが合わなかった場合でも、自己の成長や経験を積み重ねて、次のチャンスに備える
![](https://assets.st-note.com/img/1679546648147-5ZyOwrsj8T.png?width=800)
というように、これまで、内部要因ならびに外部要因のマイルストーンと数値目標までChatGPTに挙げてもらいましたが、どう思いましたか?あまりよくないと感じたのであれば、それは質問者であるぼくが未熟だったことになります。ごめんなさい。
とはいえ、ここまで読んでくれたのなら、むしろウンウン頷いて読み進められたのかもしれないので、そうなら頑張ってnoteをこうして、しこしこと書いている甲斐があるってものです。まだnote書き終わってすらいないのに気が早いな…(笑)
しかし、もうまとめに入ってもいい頃合いでしょう。
というか半ば無理やりまとめていきます。
今までの結果をもとに、①シンプルな成功の方程式を示す、②行動目標を表形式で表す、
③可能であれば図解したバージョンでまとめてみる
③については、ぼくがChatGPTの仕様を理解していなかったため、結果出力されないのは当然ですが、もし本noteが億が一で好評だった場合、PPTなどを使って、総集編といいますか図解要約版として再リリースする予定です。(ほんとうですよ?)
本題から逸れてしまいましたが、それでは今までの成功方程式を簡略化したものがこちらです。
成功方程式:簡易モデル
成功=(自己成長速度+人間関係の質+環境の好悪)x運xタイミング
そして、マイルストーンも簡略化して行動目標として書き直すと以下のようになりました(13回目の質問画像を参照してください)。
![](https://assets.st-note.com/img/1679546717900-1lR8lfni24.png?width=800)
ChatGPTは、テキストベースで答えるものになっているので、ぼくのように図解を要求してしまうと返ってきません。
さいごに、ウェイトを考慮したものとして書き直してひとまずは完成とします。
すみません。これらをもう一度、今度は重みづけを反映させたものとして再編集。そして図は入れずに行動目標の表は、目標と数値目標を一つではなく複数列挙する形で書き直してみてください
成功方程式:発展モデル
成功=(自己成長速度+人間関係の質+環境の好悪)x運xタイミング
▼
成功度=(0.3x自己成長速度)+(0.3x人間関係の質)+(0.2x環境の好悪)+(0.1x運)+(0.1xタイミング)
成功度を高めるための行動目標
①自己成長速度
毎日のルーティンで新たなスキルや知識を習得する
☞週3つ以上
フィードバックを求めて業務の改善点を見つける
☞月1回以上
アウトプットを増やすためのアクションを実施する
☞月2回以上
②人間関係の質
リモートワークでも交流できるようにする
☞週1回以上の定例会議や社内SNSの活用
相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションをする
☞日常業務の中で常に心がける
③環境の好悪
作業スペースの整理整頓
☞週1回以上
環境に合わせたツールやソフトの導入
☞必要に応じて実施
④運
人脈を広げるための交流会やイベントに参加する
☞月1回以上
新しいことに挑戦するための場を作る
☞年1回以上
⑤タイミング
プロジェクトの進捗状況に合わせたスケジュール管理
☞常に意識して行う
顧客の要望に迅速に対応するための体制づくり
☞必要に応じて実施
![](https://assets.st-note.com/img/1679546765357-CtaJpqJJDT.png)
どうでしょうか?
成功の方程式は若干、式が改変されており違和感のある方はあるかもしれません。しかし行動目標について言えば、どこかの自己啓発書本に書かれている内容や周囲の優秀だと言われる方が息を吐くように実践しているような行動習慣だと思いませんか?
これすべてChatGPTが答えてくれたんですよ。
もちろん、個人用にチューニングしているわけではないので、誰にでも当てはまるとは思いません。それでも、これらを満遍なくやりきることが可能なら成功者になれる、そう感じた人もいるかと思います(少なくともぼくはそう感じましたが、単純ですかね)。
![](https://assets.st-note.com/img/1679546793453-DfT0HEgPlo.png?width=800)
あとがき
すごく長文なnoteにはなってしまいましたが、これにて本noteはおしまいです。ぼくとChatGPTの対話にお付き合いいただき、ありがとうございます。
正直いって、さいごの【成功方程式:発展モデル】は、不十分で精緻化する余地は十分あったかと思います。
けれども、これまでの流れを丹念に追うと、ぼくが一から考えた箇所は、ほとんどありません。すべてChatGPTに質問をぶつけることで完成した成功の方程式なのです。
すごいと思いませんか?あまり思わない?
それは質問者がポンコツだったせいですね。重ね重ねすみません。
もし、ここまで興味深く読んでくださった方へ、ChatGPTはほんとうにすごいですよ、たしかに分野によっては現在のバージョンでは到底使い物にならない部分の方があると思います。
それでも、最初で参考にしたふろむださんのnote記事のように、
・廃案を深く理解している人の方が、採択された案の理解が深い
・それらの仕様が、なぜ、そうなっているのか?
まだシンプルで粗いときだからこそ、そこを丹念に追うことで、今後より複雑化していった際に、なぜそうなったのかを体系的にわかるようになるということです。
本noteでも成功に再現性があるのかを聞き、一度プロトタイプを作り、それから、要件を書き出し、さらにそれらをあえてそぎ落とすことで、もう一度シンプルなものへと仕上げて成功の方程式をChatGPTとともに作り上げることができました。
では、さいごに再度シンプルな成功の方程式をみて、おわりとします。
成功=(自己成長速度+人間関係の質+環境の好悪)x運xタイミング
読んでくれた方も、今回の成功の方程式にかぎらず、自分が最も活躍(成功)できるために、それを最大限再現可能な"仕組み"や"公式"をハングリーに見つけていけたらいいなと思います(なお、当方ができているとは言ってない)。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101678329/picture_pc_2a071f77b766fc542ab00e582f4701fd.png?width=800)
『ブルーロック』単行本6巻より引用
読書案内
ここまで読んでくれた熱心な?読者さまへ、ぼくが今回の企画を思いつく土台となった書籍をいくつか【読書案内】としてご紹介して、ほんとうのおわりとさせていただきます。
では、さっそく1冊目。
アルバート=ラズロ・バラバシ『ネットワーク科学が解明した成功者の法則』光文社ライブラリー, 2023
今回のnoteを執筆する裏の背景として、本書の影響も大きかったです。
読まなければ、おそらく"成功"についてをChatGPTに相談することなんてなかったくらいです。盛ってないですよ。
タイトルを見ただけで「ハイハイ、そういう系ね…」と感じた方へ、たしかに巷にある成功本の大半は自己啓発系か、たまたま成功した有名人(失礼)がそれこそ耳にタコができるほど類似した内容を何度も手を替え品を替え焼き直しばかりでうんざりしてる人は多いかと思います。
しかし本書は自己啓発の焼き直しどころか、彼らの行動原理に根拠を持たせ、成功までの道筋を科学的に突き止めたところあります。
【成功の第1の法則】
・パフォーマンスが成功を促す
・パフォーマンスが測定できない時には、ネットワークが成功を促す
【成功の第2の法則】
・パフォーマンスには上限があるが、成功には上限がない
【成功の第3の法則】
・過去の成功 x 適応度=将来の成功
【成功の第4の法則】
・チームの成功にはバランスと多様性が不可欠だが、功績を認められるのはひとりだけだ
【成功の第5の法則】
・不屈の精神があれば、成功はいつでもやってくる
本書は、まず「成功の定義」から入り、そのうえで成功の法則を5つ、順を追って説明していくスタイルの本です。
また各成功の法則については、なぜその成功が実現したのかを様々な事例を用いて解説し、同時にプロセスを科学的に解明することによって、説得力のある内容として書かれています。
ぼくが読了した後の感想は「本書以外の"成功本"はもう必要ないのでは?」でした。いやいやほんとうに。
それほど完成度が高い本でした。
バラバシはこれに限らず、本書の前身となった書籍をいくつか出版(邦訳済)されているみたいですのでそちらもおすすめです。
本の紹介とはあまり関係ないですが、こちらの動画もバラバシの成功本で引用され、面白かったのでリンクをシェアしておきます。
Peace, Love, And Branding: The History Of Ben & Jerry’s In 3 Minutes
2冊目はこちら。
エリック・バーカー『残酷すぎる成功法則』飛鳥新社, 2017
橘玲本(今回は監訳だが)の特徴は内容の良し悪しよりも、様々な学説を多岐にわたって紹介されている点がgoodなところです。とりあえず自分のアンテナ感度が最近、鈍いなーと感じたときには橘玲本を手にとっておくと、自分の感度がだいたいわかります(ぼくは新聞を読む感覚に近いなと思っています)。
バーカーの本は、バラバシ本とほとんど趣旨は同じなので、どちらを読んでも内容に大差はないのですが、バーカー本の方が事例が網羅的でかつ、冗長的なため途中からだれてくるのがマイナスな点になるかと思います。
3冊目はこちら。
リード・ホフマン/ベン・カスノーカ『スタートアップ的人生戦略』NewsPicksパブリッシング, 2023
こちらは、著名人が書いた何気ないキャリア設計に関する本なのかなと思っていましたがバラバシ本を読んだことによって、ぼくの中で評価が一辺した本です。
なぜなら、バラバシが提唱する成功の法則が端的に示されていたからです。
もちろんタイトル通りの内容なことは間違いないのですが、"成功=人生を生き抜くこと"と解釈すると、おそらくバラバシ成功法則と同じことを言ってることに気づくかと思います。そういう意味では、本書の優先度はあまり高くはないのです。
ただ内容は軽いのでさらっと読み通し、即座に行動指針として設定できるため、紹介させていただきました。
4冊目はこちら。
鈴木祐『運の方程式』アスコム, 2023
本書はガッツリ読んでほしいというより、日々の行動目標に直結させることを意識するといいな程度です。ぼくのように具体的なアクションにまで繋げるのが苦手な方は、こちらで運を最大化するために何ができるか考えるきっかけになる本です。
5冊目はこちら。
安藤寿康『日本の9割が知らない遺伝の真実』SBクリエイティブ, 2016
今回のテーマである成功とは、やや趣旨が異なる本ではあります。
しかし、成功を実現するうえで"才能"が与える影響はなんとも計り知れないものがあるのが現実です。
詳しい話は本書に譲りますが、やはり全部が全部、後天的な努力のみで乗り切れる人はごく少数なのが現実的かと思います。
現実を直視あるいは受け入れ、次に進むための1冊としておすすめします。
6冊目はこちら。これで最後の紹介となります。
橘玲『幸福の資本論』ダイヤモンド社, 2017
安藤先生の本と同じく直接的には「成功について」とは趣旨が異なりますが、"幸福"であることはイコール成功と捉えても問題ないとぼくは考えており、それもそのはずでChatGPTも"成功は多面的な概念である"と言ってましたね。
そして橘玲氏は、"幸福を最大化する"ために以下3つがその土台(インフラストラクチャー)として必要だとしています。
「幸福」生きるために必要な3つの土台(インフラストラクチャー)
1.金融資本
2.人的資本
3.社会資本
本書のスタンスとして、これら3つを同時に満たすことは「超充(超リア充
の略)」としており、現実的には存在しえないものとして扱っています。
そのため現実的に存在するのは3つ土台のうち、いずれか2つの資本を備えていることが最も幸福度が高い状態にあると仮定し、われわれはいかにして2つの資本を積み上げていくべきかを説明する本となっております。
つまり、幸福のあり方も一意に定まるようなものではなく、多様なものということです。これは成功についても援用できる考え方であり、やはり成功にも人の数だけ存在すると考えてよいかと思います。
とても長くなってしまった…(冷や汗)。
まさか読書案内だけで、こんなボリュームになるとは(苦笑)。
本当はより今回の内容に即したと思われる本はあり列挙したいのですが、ここで筆を置きます。もし需要があれば、ぼくの読書案内だけのnote記事もありだなと思ったり(よくばりかな?)。
【読書案内リスト】
1.アルバート=ラズロ・バラバシ『ネットワーク科学が解明した成功者の法則』光文社ライブラリー, 2023
2.エリック・バーカー『残酷すぎる成功法則』飛鳥新社, 2017
3.リード・ホフマン/ベン・カスノーカ『スタートアップ的人生戦略』NewsPicksパブリッシング, 2023
4.鈴木祐『運の方程式』アスコム, 2023
5.安藤寿康『日本の9割が知らない遺伝の真実』SBクリエイティブ, 2016
6.橘玲『幸福の資本論』ダイヤモンド社, 2017
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