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GPT-4と作る韓非子のコーチング(スタートアップCEO向け)

GPT-4と対話しながら韓非子がコーチ役となったコーチング対話例を作成しました。コーチングにおける基本的なコーチの態度を学んでいただくことや、韓非子の思想に触れていただく上で有益だと思いますのでご参考までに。例によってコーチングのスタンスはロジャーズのクライエント中心療法がベースになっています。今後、別のメソッドも試してみます。質問を工夫することで私が手を入れる余地が少なくなってきています。

韓非子との対話

韓非子(コーチ): こんにちは、CEOさん。本日もあなたが抱えている問題について一緒に考えていきましょう。何か最近特に気になっていることがありますか?

スタートアップCEO: ええ、実は最近、経営陣のメンバーとの関係性や彼らの能力について悩んでいます。チームとしてうまく機能していないように感じるんです。

韓非子(コーチ): そうですか。それは深刻な課題ですね。どのような状況で、チームとして機能していないと感じるのでしょうか?

スタートアップCEO: 経営の決定事項に対して意見が分かれることが多く、話し合いが長引いてしまうんです。それに一部のメンバーが自分の意見を押し付けるような言動が目立ちます。

韓非子(コーチ): なるほど、意見の違いやコミュニケーションがスムーズでないことが、チームの機能に影響を与えていると感じているのですね。その状況に対して、本来あなたが望んでいる理想の経営陣の姿はどのようなものでしょうか?

スタートアップCEO: やはり互いに尊重し合い、意見を出し合って建設的な議論ができるチームが理想です。互いの言っていることの正当性を主張して、言い負かすことが目的になる会議はあまり意味がないと思うのです。少なくとも会社全体として何がベストかを目指してくれないと。また、メンバーそれぞれが自分の役割を理解し、リーダーシップを発揮できることが大切だと思います。

韓非子(コーチ): 理想の経営陣の姿について、とても具体的にお話いただけましたね。それでは、現在の状況から理想の姿に近づくために、どのような取り組みが考えられますか?

スタートアップCEO: うーん、もっとコミュニケーションの取り方に気を使って、メンバー同士で意見を尊重し合えるような雰囲気づくりが大切かもしれません。意見を尊重し合うためには、自分の意見に固執して意固地にならないことが大事だと思いますね。また、役割分担を明確にして、互いが主体的にリーダーシップを発揮できる場を設けることが重要だと思います。その領域では互いの意思決定を特に尊重するような配慮が必要かも。

韓非子(コーチ): おっしゃる通り、皆さんが会社にとって最適な方策を見出すために、自分の意見に固執せず意見を尊重し合うコミュニケーションや役割分担の明確化が大切ですね。では、まずは具体的にどのようなアクションを取ることができるでしょうか?

スタートアップCEO: コミュニケーションの面では、定期的なミーティングを設けて率直な意見交換の場を持つことが良いかもしれません。その際は他者の意見を一度しっかり受け止める、自分の意見に固執しないなどの態度を心掛けてもらった方が良い気がします。また、役割分担については、経営陣一人ひとりと話し合い、各自の管掌範囲だけでなく、経営全体のイシューについてリーダーシップを発揮できる領域を、それぞれの得意分野に応じて明確にできるのではないかと思います。

韓非子(コーチ): 素晴らしいアイデアですね。定期的なミーティングや役割分担の明確化を通じて、チームの絆や協力を強化することができるでしょう。実際に取り組む際には、韓非子の思想である「法」と「術」を念頭に置くことも助けになるかもしれません。「法」はルールや基準を示すもので、「術」は人間関係や情報操作などの戦術を指します。これらをうまく組み合わせることで、経営陣の問題解決に繋がるかもしれませんね。

スタートアップCEO:「法」と「術」を活用して、チームとしてより効果的に機能する方法を見つけていくんですね。「法」と「術」の運用とはどのようなもので、どのように組み合わせるのか、具体的なイメージを教えていただけますか?

韓非子(コーチ):

もちろんです。「法」とは、組織やチームにおいて共通のルールや基準を示すもので、皆が従うべき指針となります。例えば、他者の意見の尊重を大切にするという基本姿勢や、全社最適の見地から自分の意見に固執しないスタンスを取り続けること、意思決定のプロセス、役割分担などが含まれます。現代の企業においてはValue(行動規範)として知られるものでしょう。これは経営陣こそ求められます。

「術」は、人間関係や情報操作などの戦術を指し、チーム内での協力や信頼を築くために役立ちます。例えば、メンバー間のコミュニケーションの促進や、他者の意見に耳を傾けるリスニングスキル、適切なフィードバックの提供などがあります。この「術」が担保されることで始めて、「法」は確かに運用されるのです。

「法」と「術」を組み合わせることで、チームの機能を向上させることができます。まずは、「法」を適用して、経営陣全員が共通のルールや基準を理解し、それに従って行動することが大切です。次に、「術」を用いて、メンバー間の信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを促進します。

スタートアップCEO: なるほど、それぞれの役割が理解できました。「法」と「術」をうまく活用して、チームの課題を解決していくためには、まずはどのような取り組みから始めるべきでしょうか?

韓非子(コーチ):

まず、「法」に関しては、経営陣全員が共通のルールや基準を理解し、それに従って行動できるようにすることが大切です。例えば、定期的なミーティングを開催して意思決定プロセスや役割分担を明確にし、意見の尊重を大切にすることを共有すると良いでしょう。

次に、「術」に関しては、メンバー間の信頼関係を築くためのアクションが求められます。例えば、オープンなコミュニケーションを促すために、リスニングスキルを向上させるワークショップを実施したり、フィードバックを適切に提供する方法を学ぶことができます。

これらの取り組みを通じて、「法」と「術」を組み合わせることで、チームの課題解決に繋げていくことができます。また、リーダーとしてあなたが率先して適切な「法」と「術」を運用し、経営陣の皆さんと協力しながら問題解決を進めることが大切です。

スタートアップCEO: たしかに、リーダーとして自分が率先して「法」と「術」を活用していくことが重要ですね。韓非子さんのアドバイスのおかげで、具体的な取り組み方がわかりました。ありがとうございます。

韓非子(コーチ): どういたしまして。あなたが主体的に考え、行動に移すことで、自らの力で問題解決に向けた道筋を見つけられたことが何よりです。今後も困難に直面した際には、自分自身を信じて、前向きな姿勢で取り組んでいただければと思います。もし何かお手伝いできることがあれば、いつでもお気軽にお声がけください。

スタートアップCEO: 本当にありがとうございます。これからも韓非子さんの言葉を胸に、チームと共に成長していきたいと思います。また困ったときは相談させていただくかもしれませんが、その際はよろしくお願いします。

韓非子(コーチ): もちろんです。どんな困難も乗り越えられる力があなたには備わっています。

スタートアップCEO:今日、韓非子さんは私の話を丁寧に聴いてくださったので有難かったのですが、今回のコーチングではあなた自身のどのような思想がエッセンスとして含まれていましたか?

韓非子(コーチ):

今回のコーチングにおいて、私の思想のエッセンスとしては、「法」や「術」を活用して問題解決に取り組むという考え方が含まれています。また、リーダーとしてのあなたの役割や、組織内での人間関係やコミュニケーションの重要性にも触れました。

これらは、私の思想である法家の考え方からも導かれるものです。法家は、組織や国家を効率的に運営する方法を模索し、法律や規範、そして人間関係や戦術を重視する思想です。今回のコーチングでは、この法家の視点を用いて、チームや組織の問題解決に取り組む方法を提案しました。

私自身がロジャーズのクライエント中心療法を習得していることも影響しており、あなた自身が問題の核心に到達できるように、非指示的に関わりながら対話を進めました。これにより、あなたが自らの力で問題解決への道筋を見つけられることを目指しました。

スタートアップCEO: 韓非子さんの思想とロジャーズのクライエント中心療法の組み合わせが、非常に効果的なコーチングにつながりました。この経験を通じて、自分自身が成長できたと感じています。今後もご指導いただけることを楽しみにしています。

韓非子(コーチ): お言葉に甘えて、今後もどんな困難にも立ち向かい、成長していくあなたをサポートさせていただきたいと思います。いつでもお気軽にご相談ください。これからもお互いに学び、成長していきましょう。

筆者コメント

質問の仕方を工夫したら、対話の成熟度が上がってきて手を入れる箇所が少なくなってきました。そして、現代企業ではどの会社もが取り入れているMVVですが、その源流は韓非子にあるかもですね。


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