【ライブレポート】MyDearDarlin' 主催ライブ コンセプトライブとは?
きっかけ
My Dear Darlin' (以下マイディア)のコンセプトライブに行ってきました。7thワンマンのプロモーションライブとして、全国ツアー「Identity seeking」を展開していたのですが、その番外編として3つの主催ライブが発表されました。
コンセプトは【エモエモLIVE】【キラキラLIVE】【ギラギラライブ】の3つです。これだけだと「なんのこっちゃ」という感じでしたが、昨夏(だったかな)メンバーの水城梓さんから
「こういうやつで曲を4つに分けてるんだよ。ライブの前にもそれぞれの曲がどこに入るのか(どの象限に属するのか)意識合わせしてる(この記事のヘッダーをご参照ください。「➕」描いてます)」
という話を聞いて、「おぉ、マトリックスで分類しているのか」と感心したことがあり、ずっと気になっていたので、全通してみました。
ここで「マトリックスなら4象限じゃないの?」と思ったあなた。正しいです。後日スタッフさんに確認したところ、もう一つは「ワチャワチャ」でした。もしやるとしたら、こんな感じだったらしい。
出演グループに感じた番外編のコンセプト
上記フライヤーを見てお分かりの通り、3回とも対バン形式で企画されています。タイテも【エモエモ】は、透色ドロップに代表されるエイトワンのグループに、多くのエモ曲を持つドマレコ(ドラマチックレコード)、【キラキラ】はアソビシステムから、CANDYTUNEとSWEETSTEDYと可憐なアイボリーといった可愛い楽曲を持つグループ、【ギラギラ】はオケトー(THE ORCHESTRA TOKYO)や夜アミ(夜行性アミューズ)などのバチバチ系のグループで構成されています。出演グループも分かりやすい企画になっており、プロモーションライブとしての側面が伺えます。
もともと、【令和初の王道アイドル】というのが、デビュー時のキャッチフレーズで、このコンセプトのもとにいろいろな楽曲を歌っているのですが、昨年あたりから「マイディアの魅力とは?」という議論がメンバーさんの中でもあったと聞いていました。
それが今回のツアーのタイトル「Identity seeking」にもなっているわけですが、カッコいい、可愛い、エモい、と、いろんな楽曲を持つ総合型アイドルにとって、まさにIdentityを確認するための企画なんだろうなと思いました。
出演する他グループは、ある程度コンセプトの定まった専門型のグループを選んでおり、結構攻めた企画だとも感じました。あまりここまでコンセプトを絞った企画はみたことないので、グループの本気を感じましたし、見る側も、ちゃんとみないとなぁと思わされる企画でした。
エモエモライブ
それではそれぞれのライブを観ていきましょう。セトリはこんな感じでした。メンバーの是枝優実さんが毎回セトリをXに投稿しているので、こういう記事を書くときはとてもありがたいです。
https://x.com/mydear2020_yumi/status/1788230646521008212?s=46&t=5kUe0iGR0qiVm8AbzEeeXQ
曲名だけではわからないでしょうが、いわゆるエモ曲をズラッとならべたセトリです。正直、ここまで並べるんだと思いました。このライブの後のタイムラインはマイディアにしては珍しく賛美両論あり、いい感じになっていました。ヲタクも真面目な人が多いのね。
このコンセプトライブはあくまで、ワンマンに向けたプロモーションライブでもあるので、これからワンマンのチケット買う人向けに、あえて分かりやすい構成にしたのかな、と思っています。初めて見る人、対バンで数回みた人で、エモ曲が好きな人を中心に刺さったのではないでしょうか。いつもの対バンがバランスよく組んでくるだけに、おまいつには多少の違和感もあったのではないかと。
昨夏もさりげなく対バンでこういったコンセプト縛りのセトリは試していたように思います。
https://x.com/mydear2020_yumi/status/1688921407353393153?s=46&t=5kUe0iGR0qiVm8AbzEeeXQ
こうみるとエモ曲は歌詞強め曲が多いですね(それはそう)。左投手に右打者をズラッと並べた感じのセトリでした(伝われ)。
キラキラライブ
さて、翌日の二回目はキラキラライブ。人気のCANDYTUNEが出演していたこともあり、動員はこの回が一番多かったのかな。女の子が多かったのも特徴でした。セトリはこちら。
https://x.com/mydear2020_yumi/status/1788573556370243621?s=46&t=5kUe0iGR0qiVm8AbzEeeXQ
割と初期曲が多いです。初期はキラキラのコンセプトで考えていたのかな。AKBのポニシュやスパガのラブサマを作った多田慎也さんの曲が多いのも特徴です。キラキラ王道ですね。
マイディアはかわいい系のダンスも似合います。最初に対バンで見たときから、楽曲とダンスがマッチしているグループだなという印象があったのですが、このようにキラキラで固めると、改めてその魅力が引き立つように感じました。
余談ですが、マイディアのダンプラ(DancePractice)どれか見ていただくと、ダンスが揃っているのがよくわかると思います。通って分かったのですが、結構レッスンに時間割いてるんですよね。
ギラギラライブ
翌々週の最終回はギラギラライブ。セトリはこんな感じでした。オケトーからギラギラな空間をどんな風に引き継ぐのか、始まる前から興味をもっていました
(余談ですが、オケトーの運営さんはバンドマンで、その影響か、楽曲がどれも良いです。この日も余韻が会場を支配していました。あまり対バンでも前後になることがないので、いつもと違う空気感からのスタートでした)
https://x.com/mydear2020_yumi/status/1793279111743304051?s=46&t=5kUe0iGR0qiVm8AbzEeeXQ
この日はメンバーさん数名が体調不良で、前日の対バンをキャンセルしており、歌唱面では完全ではないことが予想され、開演前はいろいろな思いもあったのですが(大きなお世話)、ライブが始まると今までにない「凄み」を感じました。歌割りも少し変えていましたが、これも主催ならではの魅力と思えるほどに。
個人的にはこの【ギラギラ】が一番好きでした。まぁ好みなんでしょうけど。昨年のバンドライブでも感じたのですが、被せ無しのグループなので(M4トーキョーガールはイントロがロングバージョンの特別仕様でした)、会場の一体感を作り上げるのが良いところの一つだと思っており、現時点のグループが持つ強みが一番発揮できたように感じました。
体調がベストだったら、もっと良かったんじゃないかなぁ。次のワンマンもフルバンドセットなので、ギラギラ曲が一番引き立つはず。次に期待させるライブでした。
3つまとめて
セトリをご覧いただいてお分かりの通り、【エモエモ】と【ギラギラ】では数曲被っています。コンセプトの限界かなとも思わないのではないのですが、最初から4象限に分けて作っているわけではないですし、境界線に重なるエモギラな曲もあって当然なのでしょう。セトリの並びや会場でも曲の印象は変わりますしね。これは新しい発見でした。
このように、コンセプトを明確に出してセトリを構成するライブは、主催ならですし、純粋に楽しめました。実験的な要素もあるので、なかなか恒常的には難しいのでしょうが、これからもコンセプト縛りはみせてほしいです。セトリ予想する楽しみもありますしね。
コンセプトと併せて、セトリを一部公開してもいけるんじゃないかなと思うほど、各回、完成度の高いライブを見せてくれました。
単に「いろいろな楽曲をもつ」というと、器用貧乏なイメージも持たれがちなのですが、そうではなく、それぞれのコンセプト縛りでもきっちり見せてくれたというのが総合的な印象です。
今回どれか一つでも参加された方には、ぜひ、この3つ(あ、4つか)のコンセプトが組み合わさったワンマンもみていただけたらと思います。3つのコンセプトライブの応用編ですし、毎回、ライブ前(30分前だったかな)にセトリの意識合わせをしたり、ワンマン前には会場の下見に行き、ちゃんとした会議もする真面目なグループなので、外すことはないです。
余談
推しメン総括ツイート
https://x.com/mydear2020_azu/status/1793280121907863664?s=46&t=5kUe0iGR0qiVm8AbzEeeXQ
すきな順はキラキラ>ギラギラ>エモエモかと思ってたよ。これも新しい発見だ(笑)
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