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東京と、地元と、実家と、一人暮らしと

お久しぶりです。そしてあけましておめでとうございます。もう遅いか。今年もよろしくお願いします。

今年のお正月には成人式がありまして、1/2から1/9まで地元の岩手県に帰省していました。いくつか前に、早く地元に帰りたい、みたいなことを書いた気がしますが、そんなこともあって僕の中では待ちに待った帰省でした。

 目の前には、自分が育った地元の景色があって、家族がいて、何をするでもなく、なんでもないことを話せる友達がいて。成人式では、久しく会うことのなかった友達とも再会して。
東京生活に慣れてきて実家に帰りたくなっていたちょうどこの時期に、帰省して成人式に出て、すっかり地元のことしか考えられなくなってしまいました。困った困った。
こんなこと書いているだけでため息が出そうです。

そんなわけで、今は東京で一人。別に独りってことじゃないよ。でもなんとも言いきれない寂しい空気が流れている。特にすることもない、ということがこの空気をより重くしているかもしれないけれど。
かといって、毎日のようにどこかに出かけるという気力もない。現実逃避というわけではないけれど、音楽を再生してみる。文庫本を開いてみる。テレビをつけてみる。

思えば、東京に来てからハマったことはある種の現実逃避なのかもしれない。音楽ライブに行ってみたり、映画館に行ってみたり、ゲームをしてみたり。別に現実を見てないということにはならないけれど、無意識のうちにそこから逃避することが喜びになっていたのかもしれない。
こういうと、なんだか悲しいことのように思えるかもしれないけれど、そうしたことで出会えた大好きな作品やアーティストだって沢山ある。


寂しさ、薄暗さの中にいるからこそ、微かな嬉しさ、楽しさ、光に気づけることだってあるのさ。


東京はいつもキラキラしていて忙しそうで。
地元は自然に囲まれて静かな風が流れていて。
実家では家族に囲まれてニコニコしている自分がいて。
東京の一人暮らしではひとり寂しい顔をしながらロックを聴く自分がいて。

街の雰囲気と生活の雰囲気がまるで正反対で、だからそれぞれの場所で、それぞれで別のものが輝いて見えるのかもしれない。
そう考えたら、別に東京で一人暮らしも悪くないじゃんか。暗い気持ちになることだって、なにかのスパイスになるんじゃないか、と思います。

新年一発目にしては少し暗いかもしれないけれど、現実逃避ばかりしてないで、そんな何気ない日常に気持ちを置きながら、生活する1年にしたいです。


憂鬱を踊る
どこかで聴いた言葉な気がするんだけど思い出せないなー。

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