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ニューヨーク旅行記 9.11の現場、世界貿易センタービルの周辺とウォール街を散策

5番街を散策後、ニューヨークといえば決して忘れてはいけないあの場所を訪れたいと思ったので、僕は地下鉄を乗り継いでその場所へと向かった。


その場所とは、2001年の9月11日に2台のハイジャックされた旅客機が激突、倒壊した世界貿易センタービルの跡地である。

2001年当時大学生だった僕は、大学の夏休みの研修に参加して、アメリカに語学の勉強をしようと考えていた。

が、研修はテロ事件があったことで中止に。

ビルが一瞬のうちに崩壊していくその衝撃的な光景に、僕は強い絶望感に追われてしまった。

「これからこの先、世界はどうなってしまうんだろう?」


という強い不安にさらされ、絶望感に浸ったことを今でも覚えている。


あれ以来、必ずいつか貿易センター跡地を訪れようとしていたのだが、タイミングが合わずに気がついたら17年が経過。やっと今回訪れることができた。

今回の記事では、そんな9.11で崩壊した貿易センターの周辺がどうなっていたのかのと、ウォール街の様子を当時撮影した写真と一緒に紹介していく。


9.11メモリアルプール


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かつて2棟の貿易センターがあったところは、このようにメモリアルプールと呼ばれる、テロ犠牲者を追悼する施設になっていた。静かに滝のように水が流れ、下の方にはプールのように水が溜まっている。

ニューヨークは基本騒がしい街なのだが、この辺り一帯は静かな場所になっていて、犠牲者の冥福を祈る人々でいつも溢れかえっている。


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プールの横には、テロで犠牲となった人の名前が刻まれていた。雨が降っているせいで、余計に物哀しく感じてしまう。


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一部の名前のところには、このように名前が刻まれた部分に一輪の花が手向けられている場所もあった。おそらく、遺族か友人によって捧げられたのだろうか。


この日見つけることはできなかったが、日本人もこのテロの犠牲になった。

当然、その日本人の名前もここに刻まれているであろう。


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あの衝撃のテロ事件から20年、僕はようやくここに来ることができたという思いが強くなり、しばらく感慨深くプールを見つめていた。


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テロ事件以降、この地は再建に向けて怒涛の勢いで再開発が行われていった。

メモリアルプールの向かいにはウェストフィールドショッピングセンターがオープンした。白を基調とした教会のような造りをしたショッピングモールで、その斬新で美しい造りが評判を呼んでいる。


さらにプールの横には、9.11メモリアル記念館があり、崩壊した貿易センターの瓦礫や、被害状況など、テロの悲惨さを伝える博物館がある。

この博物館、とにかく物凄い人気で当日券を入手するにはかなり長蛇の列に並ばなくてはならない。公式HP上で、事前に入場券を購入してから行くことをおすすめする。(毎週火曜、水曜は休館)


ワンワールドトレードセンター


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こちらが、新しい貿易センタービルで、名前をワンワールドトレードセンターという。

2014年に完成したこのビルは地上101階建てで、その高さは415mと北アメリカで1番高いビルである。

先程紹介したメモリアルプールの北側にあるこの高いビルを中心にして、その周辺6つのビルによって貿易センターは構成されている。


残念ながら訪れた日は天候が悪く、モヤが上空にかかって頂上が見えない状態だった。しかし、ガラス張りのその巨大なビルは、見る者達を圧倒していた。

ちなみに、最上階の101階には展望台があって、マンハッタンを一望することができる。


ウォール街を歩く


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せっかくマンハッタンの南側までやってきたので、アメリカ経済、いや世界の経済の中心として君臨するウォール街を歩いてみる事にした。



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ウォール街といえば、こちらのニューヨーク証券取引所が有名である。

CNNなど、海外の経済ニュースでその中の様子が映し出されることも多いので、どんな場所なのか分かる方も多いと思うだろう。

ここには世界中の金融機関の人がや投資家が集まり、日夜活発的な金融取引が行われている。


ウォールとは、日本語で「壁」の意味だが、どこからその意味が来たのかご存知だろうか?

実はこれ、1653年にオランダからの入植者が、北東部に入植していたイギリス人からの侵攻を防ぐためにこの地区に建てられた木材の壁にちなんで、「ウォール街」と名付けられたのである。

ニューヨーク証券取引所は、ロンドンの取引所に継ぐ世界で2番目に古い取引所で、現在の建物は1903年に完成した。

クリスマスの時期は、巨大なクリスマスツリーが取引所前に現れ、ウォール街の12月の風物詩として定着している。ちなみに取引所の見学は、9.11テロ以降開催されていない。

なので、取引所に一般の人が入ることは事実上不可能である。


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こちらはフェデラルホール。

最初はニューヨーク市庁舎として建設されたが、1789年にニューヨークが首都になった際に、最初の国会議事堂として使用された建造物である。

真ん中にそびえ立つのは、アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンの銅像である。
ワシントンは、このホールの前で大統領就任宣誓式を行なったことでこのような銅像が建てられたのだ。

ホール内は、アメリカ合衆国が設立された際の貴重な資料を展示している記念館として、人気のある観光地である。


トリニティー教会


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ウォール街の近くにあるこちらの教会が、トリニティー教会である。

ニューヨーク市で最も古い教会で、市の歴史的建造物にも指定されているこちらの教会は、1846年に完成したゴシック調の教会である。

この教会は2代目で、初代の教会は1698年にできたが、火事で消失してしまい、現在この教会は2代目となっている。


塔には23個の鐘が取り付けられていて、美しい音色を出すことでも有名だ。



最後に


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今回は旧ワールドトレードセンターの跡地と、その近くのウォール街を散策した時の写真と共に、その場所を紹介してきた。

改めて平和にニューヨークに旅行に行けるありがたさを感じ、ニューヨーク旅行を思いっきり楽しもうと改めて思った。


ワールドトレードセンターは、①の地下鉄で、ウォール街へは②、③、④、⑤の地下鉄で簡単にアクセスできる。ニューヨークを訪れたら、気軽に足を運んでみよう。


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