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親が欲しい写真は子供にとって退屈である

桜の季節が終わり新緑の季節になりました。

春先には桜撮影会なるものを開催して
何組かご依頼頂いた家族さんを撮影しました。

お父さん奮闘記



バースディフォトも七五三も成人式も
お金の支払いは
映っている子供ではなく
親御さんがお金の支払いします。

いつも商売とはお客様目線に立って
相手の欲しいもの以上の価値を出す事。
とされています。

妹みて笑顔な姉

で、上記3つの撮影に関して
誰がお客様かと考えると
普通は支払いをする 親御さん
だと考えますが

私は
子供が お客様だと考えています。

完全に
本当に完全に
私の偏った考えなので
以降の文章は不快に感じる人もいるかもですが
ご容赦下さい(笑)

無の境地1

まずですね、、

子供は写真撮って欲しいなんて
1ミリも思ってないんです。


これに関しては完全に親のエゴなんですよ。
子供の撮影で絶対付き纏うのが

「いや!!もういや!帰る!」

のご機嫌ナナメ問題(笑)
俗にこれを

大人の階段1段目

と私は呼んでいます。

あの手この手で親御さんはこの階段を
お子さんに登ってもらう為に

・お菓子買ってあげる
・おもちゃ買ってあげる
・アニメ見よう

と、持てる全てのカードを切ります。
で、結局効果無し。
不貞腐れた表情でカメラを睨みつける
子供の写真の出来上がりです。

無の境地2

子供の撮影で必要以上に大きい声出して
可愛いーー!とか言ってるカメラマンは
私あまり好きでは無いです。

あれは子供に向けてでは無く
親御さんに向けてアピールとして
言ってる側面があるので声も大きく
なりますし、撮影地で他の人の目を引く事
間違いなしです。

この子供が撮影の時に
ご機嫌ナナメになるのって
何故かと考えたら結構簡単です。

まず、子供では無く
撮られる当事者に自分がなったと考えて下さい。

朝早くに起こされて
いつも以上に入念に髪のセットや
普段着ない服を無理やり着させられます。

訳も分からず車に乗せられ
知らない土地に着いたら
カメラ持った知らない人がいて

周りの人間が
あのカメラ向かって笑って、もっと笑って!
と何回も言ってくる。

え?そりゃ

不機嫌になるよね?

横に綺麗な花咲いてようがそりゃすぐ飽きるよね

む、な妹と、あー、な姉。

子供にしてみれば
撮影って、迷惑極まりない時間であると言う風に
私は思ってます。

だから子供と友達になって撮ります。

子供って
大人の視線や言葉や態度に敏感です。

カメラマン自身が親の経験がある人であれば
親としての接し方、話し方に自然になります。

これ、子供には少し警戒されます。

昔を思い出して下さい。
親戚のおじさんやおばさんより
親戚のお兄ちゃんやお姉ちゃんの方が
自身の子供の頃
話しやすくなかったですか?

これ、親目線でない接し方をしてくれる人だから話しやすかったんです。

なので私は
自分も子供になって撮ります。

思った所に子供が行かなくても強制せず

飽きて走り出したら一緒に走って遊び

訳分からん遊びを始めたら一緒にして


やる気の無さをアピールし出したらそれも撮り


結果謎ルールの遊びに親御さんも巻き込む

子供の
楽しい
が増幅していけば
子供も知らぬ間に楽しい表情になっていきます。

結果
子供のいつも通りの色んな表情
変なポーズ
笑顔
と撮れます。

おじさんの年齢ですが
いつまでも大人になりたく無い
私だからこその写真です。

写真は あるがままに
撮影の時間は わがままに でオケ。

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