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司馬遼太郎記念館に行ってきました。

もとから今日行こうと決めていたけど
とても暖かい日になった。
近鉄八戸ノ里駅を降りると、
たしかに菜の花が記念館のほうに
向かって咲いている。

花壇なのかと思ったら、この形状の鉢が
記念館まで延々と伸びているんですね。
むしろお手製感たっぷりで
好感を持ちました。
実家は田舎なので、菜の花の香りは
すごく懐かしく、心まで浮きたった。

記念館は司馬氏の家の隣にあって、
司馬氏の家は書斎だけ外から
見られるようになっていて、
生前のままだと。
おじいちゃんの書斎って感じでした。

印象に残ったのは
著作「21世紀に生きる君たちへ
(タイトル間違ってたらすみません)」内の
緒方洪庵に対する記述でした。

つい先日、
福沢諭吉「福翁自伝」を読み終わった
ばかりだった私にはタイムリーでした。

緒方洪庵とは司馬遼太郎視点でみると
どのような人なのか。
己の名誉は捨て、他人の為に尽くした
山河のような人、とベタ褒めで
福沢諭吉視点とは違う見方で面白かった。

豪勢な生き方を拒む洪庵自身が
将軍の侍医を断り続け、
最後に渋々江戸に行って間もなく
亡くなっていたことも知らなかった。
死に方は生き方を表すんだなぁ、と。

記念館で司馬遼󠄁太郎について考えたあとに
すぐ著作を買えるようになっていて、
そこで拾い読みしました。

春の日、いい1時間でした。


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