見出し画像

東京ドームボクシングひとくち見所

WBA世界フライ級
タイトルマッチ
ユーリ阿久井政悟vs桑原拓

ユーリvs桑原は国内のライバル同士で、ユーリ選手はかのネクストモンスター中谷潤人に負けています。
対して桑原選手は無敗でした。
日本タイトル戦で二人は戦い、ユーリ選手が勝って防衛し、桑原選手は初の敗戦となったのです。
そのままユーリ世界チャンピオンになったんですが、なんと桑原はユーリ選手以外には負けてないんですよ。
ユーリ選手以外には以前無敗のまま。
リベンジの機会を伺い、この度なんと
また世界戦でその二人が相見えるという漫画みたいなシチュエーション


WBA世界バンタム級
タイトルマッチ
井上拓真vs石田匠

そもそもが井上尚弥という征夷大将軍が統一して幕府を作り、次の階級へ去った後のバンタム級戦国時代。
井上尚弥と覇を争ったロドリゲス、モロニー、ドネア、そのドネアを倒してチャンピオンになったサンティアゴを事もなげにKOしたネクストモンスター中谷潤人。
彼が事もなげに統一を果たすかのように見えたバンタム級。
ところがしかし、井上拓真がアンカハス戦で見せた覚醒により、二大武将になるのではないかと思われた。
ちょっと待って下さい。日本にはまだまだ武将がいます。先日そのロドリゲス相手に大金星をあげた西田凌佑選手。西田凌佑選手と並び称されていたのがバンタム武将の、栗原慶太選手、石田匠選手。
その石田匠武将が、井上拓真狩りに名乗りを挙げたのです。
西田選手が大金星を上げた事により、いかんせんわからなくなりましたし、面白くなりましたバンタム戦国時代。
西田選手はロドリゲスを倒した事で浪速に12年ぶりの世界チャンピオンベルトをもたらしました。
しかし、知る人ぞ知る石田匠選手は、たくさんの選手が東京の大手ジムへ移籍する中「オレがいなくなったら、誰も大阪におらんくなる」と関西ボクシング界を背負って来た選手とも言える選手。
さぁ、西田選手同様、西の奇跡となり得るのか
はたまた井上拓真選手が兄の去った後の階級を統一し、世界初の兄弟4団体統一王者となるのか

WBO世界バンタム級
タイトルマッチ
ジェイソン・モロニーvs武居由樹

さて先日、ロドリゲスが敗れた事で井上尚弥選手と覇を争ってチャンピオンに返り咲き続けているのは、モロニーただ一人となりました。
元K-1選手とはいえ、まだ8戦目で世界前哨戦なども挟んでいない武居選手がどう戦うのか。
西田選手が大金星をあげた事で何が起きたかというと、4団体の内、三団体のチャンピオンが日本人になったんです。
残る最後の黒船はモロニーただ一人。
もし、武居選手が勝てば4団体のチャンピオンが日本人となる。
そこに栗原慶太選手はもちろん、那須川天心もいずれ絡んで来るでしょう。
それだけではありません。もちろん、中谷潤人や井上拓真が4団体統一を目論む際、必ず日本人対決になるという、まさに戦国時代。
日の本一が天下一の様相を呈して来るのです。
さらに、ジェイソン・モロニーには一階級下に双子の弟
アンドリュー・モロニーがいて、兄弟王者でしたが、その弟は中谷潤人にKOされているのです。
どこまでも入り組んでドラマを生むバンタム級。
モロニーからすれば、これから待ち受ける中谷は弟の仇、拓真はかつての敵の弟、ここで8戦目のルーキーに負けるわけにはいかないでしょう。



世界Sバンタム級
4団体タイトルマッチ
井上尚弥vsルイス・ネリ

言わずと知れたモンスター井上尚弥
おそらくはフルトン戦などよりもっとこの階級にはアジャストできた身体だと思うので、ちょっと今までのデータで語れない所はあると思う。
悪童と言われるルイス・ネリはかの神の左・山中慎介選手の13回目の防衛記録がかかった試合で、ドーピングをし、KOで王座を奪還したのです。そして、一年後の再戦で1kg以上も体重超過し、その後チーズケーキを頬張りながら反省する素振りもありませんでした。
山中選手が了承した為にそのまま試合を行い、また山中選手をKOし、山中選手はそのまま引退しました。
その事からJBCより日本を出入り禁止となり、日本で試合を行えなくなったのですが、今回特例として許可が出ました。
これは失礼ながら心情的に公開処刑を期待しての事なのかもしれません。
ルイス・ネリはいいパンチが当たると、右左関係なく、スイッチしながら連打して追うという怖さと、下から打つんでパンチが見づらいという特徴があります。
ただ、過去にカウンター合わされてダウンするシーンはあるんで、冷静に合わされたらさすがにモンスターのパンチだと回復しないと思うので、見づらいフックだけ怖いなと思う次第です。
ちょっと関係ない話ですが、ライアン・ガルシアがわざと体重超過し、ドーピングしたのは、デービスに敗れて「無敗」というブランドが無くなったからではないかと思うのです。
ネリのように「悪童」になれればデカい会場で世界的に話題の選手とやれて高いファイトマネーももらえるんだろ?という前例を作ってしまったのは良くないなぁと思うので、私は仇討ちや心情的な事ではなく、今後のボクシング界の為にも、ここはキッチリ引退に追い込むぐらいのダメージを与えた方がいいのかなとは思いますね。


一丁

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?