#02【読書記録】アーヤと魔女/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの「アーヤと魔女」読みました〜!

🌷読み始めたきっかけ

最近、ジブリ鑑賞会(ジブリ映画を1日中観る会)を後輩と開催。その作品のひとつに「アーヤと魔女」がありました。

私は2回目の鑑賞、後輩は初めての鑑賞。
映画が終わった時、後輩が「え!ここで終わり?」と。私も初めて観た時は同じ感想でした。続きが気になる!気になるよね!!

「前見た時に調べたけど、原作の作者の方が執筆中に亡くなったらしいよ〜」って後輩に説明しながら「執筆中に亡くなったら、原作はどういう風に終わるんだろう?」と思いました。
これは読んでみなきゃわからない!読もう!


🌷あらすじ

身よりのない子どもの家で育った女の子、アーヤは、ある日、魔女の家にひきとられることになった。
魔法を教えてもらえると思ったアーヤは、はじめは、よろこんだ。ところが、家にとじこめられて、毎日こきつかわれてばかり!
すっかりいやになったアーヤは、魔女の飼っている黒ネコ、トーマスにたすけてもらい、こっそり、魔女に立ちむかうための呪文を、つくることにした……。

「アーヤと魔女」カバーのそでより引用


🌷ジブリ映画との違い

①アーヤのお母さんは登場しない!

ジブリ映画では、物語の冒頭はアーヤのお母さんが魔女の仲間に追いかけられているシーンから始まり、アーヤが子どもの家に預けられるシーンが描写されています。

原作では、そのシーンがまったくありませんでした。

お母さんがバンドのボーカルをしているシーンも印象的でしたが、それもなし!
もちろん、アーヤが包まれたショールからテープが出てきたり、車からラジカセを持ってくるシーンも、ベラ・ヤーガのかっこいいドラムシーンもなし。バンドの演出はすべてジブリオリジナルでした。

②デーモンは獣みたいな姿

映画では、丸くてかわいらしい見た目のデーモン。特にたまごの殻を被ったチビデーモンは人気で、グッズ化もされています!
でも、原作のデーモンはかわいらしくないみたい。

作中でアーヤがマンドレークの部屋を覗いた時、

もしあれが、ほんとうにデーモンなのだとしたら、もう二度と、見たいなんて思わない。

そしてマンドレークを怒らせた時は、

うろこにおおわれた足や、ネズミみたいなしっぽ、ぬるぬるとしたようすのひづめ、角みたいにとがったつばさの先、それに、もっときみょうなものがたくさん、目にとびこんできた。
(中略)
アーヤは、どのデーモンも、全身を見たいとは思わなかった。なかには、思わず手で顔をおおってしまうほど、おそろしいようすのものもいた。

と描写されています。
挿絵も黒っぽい狼みたいなのや、コウモリみたいなのが描かれていて、かわいらしい要素はありません。

これもジブリオリジナルだったのか〜!
こんなデーモンたち相手に、最後には指示を出せるようになるなんて、アーヤは本当におそろしい子だ…。(褒めてます)

③バスルームの棚の戸は鏡じゃない

すごく小さな違いですが、映画ではアーヤはバスルームの鏡を使って身なりを整えたり、鏡に友達カスタードや子どもの家の園長の写真を貼っています。曇った鏡を手で拭うシーンも。

原作では、写真を棚の戸にピンでとめた、とあるので、木製の戸かな?と予想しています。鏡ではないことは明らかです。

映画では鏡に映るアーヤの表情のシーンがあったり、映像ならではの演出のためのアレンジなのかな〜と思っています。

🌷感想〜!

ここまででずいぶん長く書いてしまいました🙃

アーヤと魔女、原作を読み終えた感想は「映画はかなり原作に忠実!」ということでした。
読みながら映画を振り返ることができるくらい、違ったのは本当に上の3点くらいでした。

マンドレークが怒ったときに真っ暗な渦みたいな目の中に火花が散るシーンなんて本当にそのまま!
映画が原作リスペクトなのがよくわかりました。

園長先生の名前が映画でははっきりとわからないけど(私が聞き逃してるだけ?)、原作ではしっかり書いてあるので、「園長先生の名前は〜」ってオタク知識を披露することもできそう(?)

挿絵は佐竹美保さん。
私は今まで存じ上げなかった方ですが、原作者のダイアナさんは佐竹さんのことを「世界中の挿絵師の中で1番好き」と絶賛されていたそうです。(※表現は違うかもしれません)

作中、たくさんの挿絵が出てきましたが、どれも本当にかわいらしくて繊細で、物語の世界観にもあっていて私もとても好きです!
今回で名前を覚えたので、作品展とかがあったらチェックしたいな〜!

肝心の、作品のラストについては、映画と同じようにあっさり終わりました。
でも児童書なので、このくらいあっさり終わっても子どもたちは自由に続きを想像したりできていいのかもな〜とも思いました。

「終わり方が物足りない!」「続きが見たい!」と思うのはアーヤと魔女の世界にどっぷりハマれたからかな〜と思うので、私はこれはこれでいいと思います!
映画ではエンディング中にその後の様子がイラストで演出されているので、それもかわいらしくて好きです。

🌷おわり

本文を引用し出したあたり(デーモンのところ)から「この記事むちゃくちゃ長くなりそう…」と思いましたが予想通り長くなりました!

次はもっとコンパクトに言いたいことをまとめられたらいいな〜。
毎回長いとモチベーションが続かなくなりそう。
読むのも大変ですよね。

それではまた👋

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