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”慮る”の読み方が(おもんぱかる)なの可愛すぎるよな。

 慮る。
 なんて画数の多い漢字だろう。
 テストで出てきたら間違いなく「うわ。」と心で呟いてしまう。
 
 しかし、この慮る。
 ”おもんぱかる”と読むのである。
 この字数の多い、形のややこしい漢字が。
 ”おもんぱかる”

 ちょっと、可愛すぎやしないだろうか、”おもんぱかる”
 ”おも”までは分かる。
 ”おもう”とか”おもり”とか。
 
 しかし、この後に来る漢字が”おもん”である。
 ”ん”
 ”ん”って。
 ”おも”に連なるのが”ん”って。
 可愛いな、おい。
 なんて末っ子気質の”ん”だろうか。
 こんな複雑な字で読み方が”おもん”って。

 けれど、慮るの猛進はここで終わらない。
 ”おもん”に”ぱか”がつくのである。
 ”ぱか”て。
 おいおい、”ぱか”て。
 お馬さんの足音でしか聞かないぞ”ぱか”。
 っていうか”ぱ”て。
 半濁音て。撥音からの半濁音て。
 ”んぱ”て。
 ただでさえ可愛らしい”おもん”に甥っ子のような”ぱか”
 生まれたての甥っこである、例えるならばこの”ぱか”は。
 
 そして動詞であることを思い出すかのような”る”。
 そうだよな、”おもんぱか”だったらただの可愛い名詞だもんな。
 謎のキャラクターの「わがはい、”おもんぱか”である!」というセリフが聞こえてくるようだ。可愛いバカ王子みたいな。
 ”る”が来てやっと慮るが動詞として完成した感がある。
 
 慮る、字だけ見たら「つらぬる」とかでもいいもんな。「あげばう」とか。「がぬる」とかでもいい。誰が「おもんぱかる」と思うのだろうか。

 と、思わず”慮る”について”おもんぱか”ってしまった。
 なんて悪魔的な魅力なんだ慮る。勝手に”おもんぱか”らせるなんて。
 
 皆さんも是非、”おもんぱか”って欲しい。
「吾輩も、おもんぱかるぞ!」
 バカ王子、”おもんぱか”も慮るそうです。
 
 

  

 

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