ジョーダン・ベイカー、結婚してくれ
つい最近、「華麗なるギャツビー(2013)」を見た。Prime Videoでちょうどおすすめされたからだ。何百本もの映画をワンクリックで見ることができるAmazon Primeは偉大である。そしてPrime Studentはもっと偉大だ。
元々「華麗なるギャツビー」というタイトルを聞いたことはあったが、原作を読んだことはなかった。適当な時間潰しのつもりで、本当にとても軽い気持ちで見始めた。結論から言えば、ジョーダン・ベイカー、頼むから私と結婚してほしい。
ところが開始十数分で私の心臓は鷲掴みにされた。物語の序盤に主人公であるニックは学生時代の友人で自分の従兄弟(デイジー・まあまあなクズ・ブキャナン)の夫(トム・上流階級の金持ちで妙なところで勘が良い、男らしいキャラクターだが女性関係がてんでダメだしクズ・ブキャナン)の家に遊びに行く。ニックの従兄弟と彼女の友人は白を基調とした温室のような部屋にいるのだが、映画でのそのシーンの描き方があまりにも好(ハオ)だったのだ。
まず、デイジーと友人(ジョーダン・クソ顔が良い・ベイカー)はその部屋のソファに寝転がっている。天井まである高い窓から吹き込む風が、白いレースのカーテンをいっぱいに膨らませていて、ソファや家具を覆うベールのように見えてくる。ソファの背もたれから二人の女性の手だけが覗いているクローズアップショットがあるのだが、これがまた良い......ジョーダンベイカー、結婚してくれ。心地の良い陽気な日差しがレースに反射してきらめくなかで、柔らかい笑い声が内緒話のように聞こえてくる。とても好きだ。できるなら混ぜてほしい。本当に頼むから。
そしてこの非現実的で眩しい場面(個人的にはここがこの映画の中で一番綺麗なシーンだったと思う。文字通りにも比喩的にも)の後に、ジョーダン・顔もスタイルも声も良い・ベイカーが登場するわけだ。好きだ。結婚してほしい。なんとなく綺麗なシーンだな、良いな、とか思いながら見てたら自分の好みドストライクみたいなお姉さんが出てきてしまった。
というか、ソファから立ち上がった時のその動きはなんなんだジョーダン・ベイカー!!!!
凝り固まった体をほぐすための伸びの延長線みたいなノリで体を左右に振るな!!!!!!!!!!!!
嗚呼好きだ......この時の動きも正直1974年版へのリスペクトとかもちょっと感じられてめちゃくちゃ好きだ.......結婚してくれ......
ちなみにジョーダン・俺の嫁・ベイカーを演じていらっしゃる女優さん(エリザベス・デビッキ)は190cmあってスタイルがバチクソ良いのだが、本当に作中できている服もメイクも全てが似合いすぎている。1920年代の雰囲気にとても合っていて、本当にその頃の雑誌か何かから飛び出してきたんじゃないかとすら思える。
......こんなの好きにならないわけないじゃん!!!ねえ!!!!顔が良い女なんてみんな好きだろ!!!そのくせして軽率にボディタッチしてくるし、腕とか組んでくるし、しかも驚いた時の所作が可愛すぎるだろ!!!
一方で、悲しいことにこの映画の中ではジョーダン・ベイカーというキャラクターに対する掘り下げはあまりされない。まあ他のキャラクターに対する掘り下げもさしてされていないのだが、ジョーダン・ベイカーは途中でマジで出てこなくなる。ビハインドとかを見たところだと、どうやらもっとフォーカスがあてられていた(原作で示唆されているニックとの恋人関係とか)ようなのだが、どうやら尺の都合上カットされてしまったらしい。原作を読むしかない。悲しい。カットシーンを見させてくれ。NG集を出せ。そして私と結婚してくれ。
ちなみに、みんなは新たな推しを見つけて一通り騒いで、新たな推しが見つかったことに対する感謝と絶望(主に時間と金が溶けることに対して)を静かに噛み締めた後は何してる?
私は夢小説の検索です。
なお、ここからはいわゆる夢女子の生態に触れるので、苦手な方は自衛してほしい。
というのも、私は夢小説なるものがとても好きなので、ハマったら「(キャラクター名・作品名)夢小説」とか「(キャラクター名)fanfiction/imagine」とかをフォレストなりpixivなりtumblrなりAo3なりTwitterなりで検索する。もはや習慣である。大抵のジャンルであればここらへんを一周すれば見つけられる。これで見つけられなかったら隠語で検索、最終手段はgoogle検索だ。
なんでわざわざこんな情報を開示しているのかというと、これら全てを行った上で、ジョーダン・ベイカーの夢小説が一つも見つけられなかったからだ(Ao3には一応ジョーダン・ベイカーが出てくる小説たちがあったが、CPだった)。一つもだ!!何の!!!成果も!!!得られませんでした!!!
あーあ!!!
いかんせん原作がとても有名なため、二次創作の数よりも文学分析とか学術論文の方が多いまである。嘘だろ?
推しの供給元が原作か映画かGoogle Scholarの3択になることある?
ジョーダン・ベイカー、嗚呼、ジョーダン・ベイカー。
頼むから結婚してくれ。
【終】
アイキャッチ画像の引用
""BARBIER, George. Au revoir.""by Halloween HJBis marked withCC0 1.0
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