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F. カルッリ「ワルツ」(練習43) 〜 「青本」和声分析16


F. Carulli : Valse 概要

ホ長調。複合三部形式。中間部ではイ長調に転調する。
分散和音が特徴的な作品。

和声分析

1~8小節目

第1転回形から始まるのが特徴的。和声的にはIとVのみなのでシンプル。

9~16小節目

9~12小節は全てVとしたいところだったが、そうすると12~13小節目の繋がりがIの第2転回形から基本形となってしまうので、ひとまずV - I - V - Iと記号を振ってみた。とはいえバスでHが鳴っている状態なので、ドミナント的な部分と考える。
後半は5~8小節目と同じ。

17~24小節目

ここで下属調(イ長調)へ転調。
ここも和音はIとVのみだが、非和声音が特徴的。

25~32小節目

ここはバスがずっとEを鳴らしているので最後の和音以外はVということにした。そのバスを考えなければ和声的にはVとIが1小節ずつ交互になっている。

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